「MOTOROLA PHOTON」で実現するノマドワークスタイルのススメWiMAXとWebtopを徹底活用

KDDIのWiMAXに対応するスマートフォンの新機種「MOTOROLA PHOTON ISW11M」は、モバイルワークスタイルをどのように変化させるのか。2005年よりノマドワークを実践している松村太郎氏が、実際にMOTOROLA PHOTONを体験しながら、そのノマドワークへのインパクトをチェックする。

» 2011年11月01日 09時30分 公開
[松村太郎,PR/ITmedia]
PR

 「ノマド」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。元々「ノマド」とは、大草原を移動しながら生活する遊牧民のことを指す。遊牧民というと、中学・高校の時に世界史で習ったモンゴルの生活様式や、チンギス・ハーンを思い浮かべる方もいるかもしれない。最近使われるようになった意味として、都市の中で移動しながら仕事をする「ノマドワーク」もだいぶ一般的になってきた。しかし、“都市型ノマド”という生活様式ですら、中世ヨーロッパの職人が移動しながら仕事をするスタイルから見出すことができる。つまり、決して真新しい働き方というわけではないのだ。

 さて、筆者は基本的には、自宅以外のデスク(執務環境)を持っていない。元々フリーランスで文章を書く仕事をしているため、オフィスという場所の概念がないこともあるが、ノートPCやタブレット端末を持ち歩いている限りは、自分がいる場所ならどこでも仕事ができるし、スマートフォンを手にしていればどこでもメールチェックやコミュニケーションが取れるからだ。

 しかし、いつでもどこでも安定した通信環境を確保できるのか? というと、なかなか頭を悩ませる問題だ。

ノマドを支えるインフラ

photo

 現在のノマドワークは、デバイスや通信などの環境がかなり整ってきて、安価に、あるいは気軽に体験できるようになってきた。日常でも「カフェでノートPCを開いて仕事をする」という光景をあたりまえに目にしている。しかし、筆者がノマドワークスタイルで仕事を始めた2005年頃は、なかなか気軽に体験できるものではなかった。

 現在のノマドワークで“3種の神器”といえるのが、バッテリーが長持ちするノートPC、Wi-Fi環境もしくはWi-Fiルーター機能があるスマートフォンやデータ端末、そしてクラウドサービスだ。しかし、2005年を振り返ると、このどれもが満足に使える状態ではなかった。特にネックになっていたのが通信環境であり、その常時接続を前提とするクラウドサービスなどであった。

 例えば、以前なら取材時に執筆したテキストは外出先からでも送信できたが、撮影した写真をアップロードしようとしたら、どうしても自宅やオフィスに帰ってから高速の固定回線を介して送信しよう――と考えていた。外出先でも大容量ファイルのアップロードはもちろん可能だが、回線スピードの問題から時間が非常にかかってしまい、またエラーになったら最初からやり直す経験も少なくなかったためだ。

 最近は街角のカフェにもWi-Fi環境があるし、WiMAXなどの高速な通信環境も手に入るようになった。そのため、写真や動画をアップロードする場所の制約がなくなり、自由にどこでも全ての仕事が片付けられるようになったのだ。

photo

 さて、KDDIが発売したモトローラ・モビリティ製の「MOTOROLA PHOTON ISW11M」(以下、MOTOROLA PHOTON)は、3GとWiMAXの両方の通信回線が利用でき、しかもWi-Fiで他の機器をインターネットに接続することができる「Wi-Fiテザリング機能」が搭載されている。単体でもAndroidスマートフォンとして利用できることはもちろん、下り最大40Mbpsという、自宅の回線にも引けを取らないスピードでのネットアクセスを享受できるようになった。

 さらに、3Gでの接続も可能なため、例えWiMAXが圏外でも、同じ端末のテザリング機能でネットアクセスを確保できる。つまり、都市部から郊外、山間部まで、MOTOROLA PHOTON 1台で、ノマドワークの通信環境をほぼカバーしきってくれる点がありがたい。場合によっては、自宅で契約している光回線までカットしても良いんじゃないか、と時々思うくらいだ。MOTOROLA PHOTONのWiMAX+3Gのテザリング環境は、auスマートフォンのパケット定額料金に500円を足すだけで利用できる。エリアの充実度、安定した通信速度、そしてお手頃な定額料金という、非常にバランスが取れた現実的なノマドワークのインフラとして評価することができる。

スマートフォンとPCの棲み分け

photo

 このMOTOROLA PHOTONを、テザリング用デバイスとしてだけ使っているのはもったいない。単体のスマートフォンとしてみても、WiMAX接続に対応したハイスペックなAndroidスマートフォンだからだ。

 MOTOROLA PHOTONに搭載されているNVIDIA Tegra 2は、1GHzで動作するデュアルコアプロセッサで、アプリやグラフィックの処理能力は申し分ない。もちろん、OSであるAndroid 2.3.4のタッチ操作も非常に快適で、滑るような感覚を楽しむことができる。

 また、540×720ピクセルのqHDサイズで搭載されている4.3インチのディスプレイと、背面に用意されたキックスタンドの組み合わせも見逃せない。大きめのディスプレイを横置きできるため、机の上で動画を楽しんだり、800万画素のカメラで撮影した写真や動画を楽しむにもぴったりだ。撮影した動画は端末で楽しむだけでなく、YouTubeやTwitter、Facebook、Google+などにアップロードして共有することもできる。WiMAXなら上り速度が最大10Mbpsと高速なので、コンテンツのアップも快適に行えるというわけだ。

 またちょっとしたOSの味付けもまた楽しい。画面上部のアイコンはスクエアでまとめられていてオシャレだし、電源ボタンを押してディスプレイをオフにするときの画面の消え方は、まるでブラウン管のテレビを消したときのようなアニメーションが仕込まれている。非常にスムーズ感を損なわず楽しむことができるのも、端末のポテンシャルの高さ故だ。

photo

 MOTOROLA PHOTONであれば、メッセージング、メールチェックやソーシャルメディアのチェックだけでなく、音声通話やSkypeといった数々のコミュニケーションをこなすことが可能だ。つまりコンテンツを作ったりするクリエイティブな作業はPCの出番となるが、それ以外の作業はスマートフォンだけで済ませらえる。

 メールのやりとりなど、コミュニケーションそのものが目的の業務は、場所を問わず、移動時間でも行えるようになった。さらに、時と場所を選ばないだけでなく、PCとスマートフォンの作業を分けることによって、PCのバッテリー管理も有利に行えるようになる。終日に渡ってノマドワークを持続させるには、デバイスのバッテリー管理は非常に重要。PCとスマートフォンでうまく作業を棲み分けることによって、電源カフェを探し回る必要もなくなってくる。もっともMOTOROLA PHOTONは、1650mAhという大容量のバッテリーを搭載しており、ノマドワークにはぴったりな存在だ。

Webtopという新しい提案

 MOTOROLA PHOTONは、対応する「HDステーション」を活用することでまったく新しいインターネットデバイスに姿を変える。HDステーションと薄型テレビをHDMI端子で接続し、MOTOROLA PHOTONをHDステーションに接続すると、薄型テレビにLinuxをベースにしたデスクトップ環境の「Webtop」が起動する。

 Webtop画面の傍らには、MOTOROLA PHOTON本体のAndroidのホーム画面が起動しており、それ以外のエリアはまるでPCのデスクトップのような画面が広がる。Firefoxを起動すればネットサーフィンを楽しむことができ、GmailやFacebookといった普段PCやスマートフォンで使っているサービスにも対応する。もちろん、YouTubeを大画面で見ることも可能だ。

 MOTOROLA PHOTONをテレビに接続した際、本体のタッチパネルはPCのトラックパッドのようにポインティングデバイスとして活用できるほか、バーチャルキーボードとして文字入力もできる。またBluetoothキーボードがあれば、MOTOROLA PHOTONとペアリングしてキーボードからWebtopを操作する事も可能だ。HDステーションにはUSBポートも4つ備わっているので、USBキーボードやマウスも利用できる。

photo

 家のテレビがインターネットマシンになれば、自宅にPCがない場合や、家に帰ってきてPCを起動するのが面倒という場合に非常に便利だ。MOTOROLA PHOTONなら通信回線も一体なわけで、いわゆるネット家電とは次元が違う活用法が可能になる。ここで、2つの使い方を提案したい。

 1つは、一人暮らしの家の場合だ。自宅には固定のネット回線を引かず、MOTOROLA PHOTONの3G+WiMAXだけという通信環境にする。当然、スマートフォンなら電話もできるし、SNSやメールなどはMOTOROLA PHOTONだけでできてしまう。さらに、20インチ程度のHDMIを搭載した薄型テレビがあれば、オプションのHDステーションを用意してMOTOROLA PHOTONのWebtopを接続することで、PC代わりにテレビを使うスタイルが可能になる。疲れて帰ってきた夜でも、わざわざPCを引っ張り出さず、Facebookのコメントやメッセージをチェックするのにぴったりだ。ノートPCよりも大きな画面でPC向けのWebサイトをチェックできるし、より効率的なメールチェックも行える。

 また、HDステーションにMOTOROLA PHOTONを載せれば充電が始まるので、充電をし忘れることもなくなる。また忘れてならないのは、テザリングによってWi-Fiルーターになること。無線LAN対応のポータブルゲーム機などをネットに接続できるので、友人を自宅に招いた時なども活躍するだろう。

 2つ目はプレゼンテーションなどビジネスシーンでの利用だ。会社の会議室にプロジェクターなどがなくても、薄型テレビやPCディスプレイがある場合は多い。そんな場所でも、MOTOROLA PHOTONとHDステーションを組み合わせることで、ちょっとしたプレゼンが行える。プロジェクターやPCが上手く動作しない場合の保険としても使うことができるし、もちろんWi-Fiルーターとして外出先でも重宝するだろう。

ノマドワークには「準備」が必要――場所と時間と仕事を組み立てる

photo

 さて、MOTOROLA PHOTONがノマドワークのインフラとして非常に高い戦力になってくれることは分かった。しかしインフラだけ用意してもノマドワークはうまくいかないのだ。1日、1週間、1カ月といったスパンでの仕事のスケジュールや計画を立てておくこともまた大切なポイントになってくる。

 ノマドワークは移動しながら仕事をしていくスタイルであるが、自由に移動できるからと、ふらふらしながら仕事をすれば良いわけではない。1人でたくさんの仕事をこなすには、効率を高める必要がある。移動や場所選びは、その効率を高めるために有効活用すべきなのだ。

 例えば、ある1日を例に取ると、朝10時に表参道で打ち合わせがあり、午後2時に品川で2件目の打ち合わせがある。その場合、朝9時前から表参道駅の上のフードコートで仕事をしはじめ、ミーティングをそのフードコートで行い、ランチタイムまで過ごし、その後渋谷経由で品川へ移動して2件目の打ち合わせへ向かう。そのまま品川駅のカフェで打ち合わせの内容をまとめて、追加の仕事をし、午後6時頃に品川から家に戻る、といったスケジュールを組むことになる。

 ミーティングと移動時間、ランチタイムがそれぞれ1時間だとすると、作業時間として午前9時〜10時、11時〜午後0時、午後3時〜6時という3つの時間帯が確保できる。表参道と品川という2つのロケーションで、合計5時間ほどが使えるわけだ。さらに、品川のミーティングは先方のオフィスなので、電源を確保できる。ここで、ノートPCのバッテリーに余裕が生まれることも分かる。

photo 松本電鉄上高地線の大庭駅でノマドワークを行なう筆者

 時間がどれくらいまとまっているかも重要だ。この日は朝から1時間、1時間、3時間となっているため、朝の1時間はスマートフォンでのコミュニケーションとニュースのチェック、昼の1時間は短い原稿の執筆、午後の3時間のうち、最初の1時間はその日のミーティングのまとめに使い、後の2時間は長いコラムの執筆に当てる、という割り振りになっていく。そして突発的なコミュニケーションや書類作成などのために、マージンの時間を確保しておく。

 移動しながら仕事をする際には、場所選びと電源管理、空き時間の把握、その時間へのタスクのアサインという3つを意識したい。これを1日単位さらに週単位で見通しをつけておかなければ、なかなか目標としている仕事を達成していくことは難しい。逆にこういった準備をしておくことによって、行動計画が立ち、あるいは突発的な事態への対処も落ち着いて行うことができるようになる。

 強力なノマドワークの通信インフラを担ってくれるMOTOROLA PHOTON。この特徴を最大限に使いこなすためには、自分のノマドワークの「計画」を立てていくことにある。ぜひ自分のノマドワークの時間割を組みながら、仕事の効率を高め、かつ自由なスタイルを手に入れてほしい。

松村太郎氏プロフィール

Photo

東京、渋谷に生まれ、現在も東京で生活をしているジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ(クラブ、MC)。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。1997年頃より、コンピュータがある生活、ネットワーク、メディアなどを含む情報技術に興味を持つ。これらを研究するため、慶應義塾大学環境情報学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。大学・大学院時代から通じて、小檜山賢二研究室にて、ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について追求している。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年11月13日