「AQUOS PHONE SH-01D」のバッテリーはどれだけ持つ?――「エコ技」を徹底検証(1/2 ページ)

「AQUOS PHONE SH-01D」で特に注目したい機能の1つが「エコ技」だ。簡単な設定で効率よく消費電力を抑えられるこの新機能を活用することで、どこまでバッテリーが長持ちするのだろうか。実際の利用シーンを想定して検証した。

» 2011年12月09日 09時30分 公開
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 スマートフォンの弱点としてよく挙げられるのが、バッテリー消費の大きさだ。理由はケータイよりも大画面であること、通信を頻繁に行うアプリやウィジェットがあることなどいろいろあるが、これらはスマートフォンのメリットでもあり、一長一短といえる。バッテリーが持たずにストレスを感じている人は多いだろう。そんなユーザーの不満に応えるべく、「AQUOS PHONE SH-01D」ではシャープが独自に開発した省エネ「エコ技」機能を採用した。このエコ技機能を活用することで、操作性を大きく損なわずに消費電力を上手に抑えられる。

photo 「AQUOS PHONE SH-01D」。ボディカラーはWHITE、BLUE、BLACK

手軽な一括設定、分かりやすい切り替え

photo 3.7V 1520mAhのバッテリーを装備している

 SH-01Dのバッテリー容量は3.7V 1520mAhで、「AQUOS PHONE SH-12C」の1240mAhよりも容量が増している。一方で、ディスプレイは4.5インチ/HDに画面サイズと解像度が増しており、より多くの電力を消費することが懸念される。

 そこで役立つのが「エコ技」機能だ。「エコ技」機能は高画質を保ちながらバックライトを制御し、かつディスプレイ消灯時に複数アプリがバックグラウンドで起動する際の電力を抑えてくれる、新しい省エネ設定だ。SH-12Cをはじめとする従来のシャープ製スマートフォンにも、Wi-FiやBluetoothをオフにしたり画面の輝度を下げたりできる設定を一括で行える「とにかく省エネ」と、指定した時間に省エネ機能を有効にする「おやすみ省エネ」があったが、これらの設定とは何が違うのか。進化したポイントを見ていこう。

 「エコ技」機能の設定には3つのモードと2つの設定がある。「通常モード」「技ありモード」「お助けモード」、そして「残量で切替」と「タイマー設定」だ。3つのモードはワンタッチで切り替えられる。SH-12Cのとにかく省エネの場合、有効にしてから通常に戻す場合は、Wi-FiやBluetoothを個別にオンにする、画面の輝度を元に戻すといった操作が必要だったが、「エコ技」機能はワンタッチで切り替えられるので手間が少ない。

photophoto 「エコ技」機能の設定画面。「設定」→「省エネ設定」でこの画面に移る。各モードをタッチするだけで、そのモードが有効になる(写真=左)。こちらはSH-12Cの省エネ設定画面。画面デザイン自体がSH-01Dで大きく変わり、SH-01Dのほうが見やすい(写真=右)

 「エコ技」機能には“オフ”という概念がなく、初期状態から“通常モード”となっている。通常モードは出荷時の設定そのままのモードだが、ある程度の省エネ効果が得られる。もちろんスマートフォンとしての使い勝手はこのモードが一番高い。1日1回は自宅や会社で充電ができる環境なら、通常モードで問題ない。

photo 技ありモードを選択すると、画面上の通知バーに「葉」の形をした「エコ技」機能アイコンが表示される。これは「技ありモード」か「お助けモード」が有効になっていることを示すもの。通常と技ありモード右側の「編集」から各項目の設定を変更できる(詳細は後述)

 技ありモードは、Android™ のパフォーマンスをなるべく落とさずに消費電力を抑えるモードだ。注目は「省エネ待受」。これは待受状態で画面を消灯した際にバックグラウンドでの通信を防ぐもの。すべてのバックグラウンド通信を防ぐのではなく、アプリの動きを判断して防ぐというのがポイントだ。使っているユーザーが気付かないうちに通信をしているアプリは意外と多いので、それらの通信を止めてくれる。

 とにかく省エネでは有効にしていても設定画面を開かないと分からないが、技ありモードに設定すると、通知バーにアイコンが表示されるのも分かりやすい。技ありモードはいつものサクサクした動作を維持したまま「無駄をなくす」「省エネ設定を見える」ようにするモードといってよいだろう。例えば1日中外出して充電する機会がない、充電器を持たずにホテルに1泊する――そんな1日程度の出張や旅行のときに使うのに向いている。

 お助けモードは、電力消費の多い機能を一括でオフ、または省エネに最適な状態にするモードで、技ありモードよりもさらに省エネ効果が高い。一方でスマートフォンとしてのパフォーマンスは制限される。例えば画面の輝度が最も低くなり、点灯後も15秒後に消灯する。お助けモードを常時設定しておく必要はなく、「充電環境がない、とにかく1分1秒でもバッテリーを持たせたい」といったシーンでオススメしたい。例えば災害時は電気が止まるなどして、充電ができないこともある。そんなときにこのモードに切り替えておけば、電源を入れておきながら、バッテリー消費を極力抑えられる。もちろん通信や通話自体は可能で、緊急地震速報も受信できる。

 通常/技ありモードには「編集」設定もあり、16項目を自分の使い方に合わせて決めることもできる。その中身は「省エネ待受」「Wi-Fi」「Bluetooth」「GPS」「画面の明るさ」「画面の自動回転」など(詳細は下記の表を参照)。タッチ操作や画面ロックの音をオフにする設定や、タッチ操作を滑らかにする「なめらかスクロール」の機能をオフにする設定も用意されている。例えば技ありでは、最初はWi-FiとBluetoothはオンになっているが、「通信は3GのみでBluetoothは滅多に使わない」のなら、Wi-FiとBluetoothはオフにしておいた方がいいだろう。なお、お助けモードの項目は編集はできない。

 「通常モードから技ありモードに切り替えるのが面倒」という人は、通常モードを自分好みの設定に変更しておけば、設定する手間をかけずに常に節電できる。

photophoto 「技あり」時の編集画面。項目を見ると意外にオフになっていない機能が多い。使わない機能は極力オフにしておきたい。「KEEP」は通常モードの設定に準じる形になる(写真=左)。一方で「バイブ」や「自動同期」などはオフになっている。なるべく操作性を犠牲にしない状態で電力を使わない工夫だ。もちろん自分で「OFF」や「KEEP」をタッチして、オリジナルの省エネ設定にもできる(写真=右)
「エコ技」機能の初期状態
項目 通常モード 技ありモード お助けモード
項目の編集 ×
省エネ待受 OFF(固定) ON ON
Wi-Fi OFF KEEP OFF
Bluetooth OFF KEEP OFF
GPS OFF KEEP OFF
画面の明るさ 自動調整ノーマル 自動調整ノーマル 最小
画面の自動回転 ON KEEP OFF
アニメーションの表示 すべてのアニメーション アニメーションなし アニメーションなし
バックライト点灯時間 30秒 15秒 15秒
光る点滅させて通知 ON KEEP OFF
タッチ操作音 OFF OFF OFF
選択時の操作音 OFF OFF OFF
画面ロックの音 OFF OFF OFF
入力時バイブ ON OFF OFF
バックグラウンドデータ ON KEEP OFF
自動同期 ON OFF OFF
なめらかスクロール ON(固定) OFF OFF

専用ウィジェットや自動設定も用意

photo エコ技設定のウィジェット。各モードをタッチすればモードの切り替えが可能だ。この画面は通常モード。右上の「エコ技」をタッチすると、省エネの設定項目画面に飛ぶ

 上述した3つのモードをホーム画面上から切り替えられる「ウィジェット」も用意されている。エコ技設定を呼び出さずに切り替えられるので便利だ。このウィジェットには現在設定しているモードと、葉の数で示される省エネレベル(20段階)が表示される。「エコ技」アイコンをタップしてエコ技設定を呼び出すことも可能だ。

 ここまでは3つのモードを手動で切り替える説明をしてきたが、「残量で切替」と「タイマー設定」の2つの設定を使えば、自動的にモードの切り替えができる。

 「残量で切替」は、バッテリー残量が設定した量まで達すると、モードが自動的に切り替わる。便利なのは「消耗時切替」と「充電時切替」の2つの設定に分けられている点。バッテリーが消耗してモードが切り替わるのに加え、この設定では充電して一定の残量まで回復したときにもモードが切り替わる。仕事中に通常モードだったのが、バッテリーが減ってから技ありモードに切り替わり、自宅で充電をしたら通常モードに戻る、翌朝はそのまま仕事に出る、といったことも可能になるわけだ。一度設定をすれば、手動で切り替える必要がないので親切だ。

photophotophoto 残量で切替設定の画面。この場合は電池消耗20%で技ありモードに切り替わり、充電量が50%に回復すると通常モードに切り替わる(写真=左)。左は消耗時の残量設定。右は回復時の残量設定。設定できる残量は4パターンだ(写真=中、右)
photophoto こちらは切り替えるモードの設定。消耗時は「技あり」「お助け」の2つ、回復時は「通常モード」も選択できる

 「タイマー設定」は時間によってモードの切り替えができる。SH-12Cのおやすみ省エネでは、睡眠時などスマートフォンを使わない時間帯は自動で省エネ設定にできる。一方、SH-01Dのタイマー設定は切替時刻を「4件」まで設定できる。例えば睡眠時の23時以降は「お助けモード」、朝の6時からは頻繁に使うので「通常モード」、12時からは昼食などは比較的使わないので「技ありモード」、14時からはまた仕事で激しく使うから「通常モード」に、という具合に、指定した時間ごとに自動で切り替えられる。従来のおやすみ省エネを発展させた機能といえるだろう。

photophoto タイマー設定の画面。上の時間表示は、切替部分で色分けされている。4つの項目すべてを有効にしなくてもよく、例えば2回切り替えるだけの設定にしてもOK(写真=左)。切り替えの開始時間と、切り替えるモードを決められる。時間帯は分単位で設定可能(写真=右)
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