王道路線で目指すは“究極のスマートフォン”――座談会で見えた SH-01Dの全貌ITmedia読者×シャープ開発陣(3/3 ページ)

» 2011年12月16日 09時30分 公開
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バージョンアップは積極的に&LTE対応にも期待

photo 参加者から続々と質問が飛び出した

 このほか、参加者からはさまざまな質問が挙がった。

 まずはAndroid 4.0への対応について。SH-01DのプラットフォームはAndroid 2.3だが、1GバイトのRAMと、デュアルコアCPUを搭載していることを考えると、スペック上はAndroid 4.0へのバージョンアップは可能といえる。木戸氏も「バージョンアップは積極的にやりたい」と話す。「なかなか言えない事情もある」ためこの場では明言を避けたが、「社内ではバージョンアップありきで検討している」とのことなので期待したい。ただ、バージョンアップは1機種開発するのと同じくらい時間がかかるといい、簡単ではないことを理解してほしいとした。

 「SH-01Dにはクレードルが標準セットされているなど、スマートフォンにデビューする人はもちろん、誰にでも勧められる国産機。スマートフォンを初めて買う人は長く使うと思うので、Android 4.0の対応にも期待したいですね」(方波見氏)

 SH-01Dではソフトウェアキーボードを使った文字入力のスピードが向上しているのも密かな特徴。稲森氏によると「タッチパネルのコントローラーをかなり高速化しており、表面処理の感度が良くなっている」とのこと。一方で「せっかく大画面なので、キーボードのサイズを変更できるようにしてほしい。候補をもっと大きく見せるUIがあってもいいのでは」との意見も方波見氏から挙がった。

 スペック面ではXiに対応しないことが唯一残念だが、「今シーズンの商品では見送りましたが、シャープが今後もLTEをやらないということはありません」と磯部氏は力強く話す。今回対応しなかったのは、「当社としてはバッテリーの持ちなどクリアすべき課題があることを考慮した結果」だという。方波見氏は「現状でXiを使えるのは都市部のコアユーザーが中心。無理して使えないXi端末は出てほしくない。リスクを冒して出すよりも、しっかり使える安定した端末を出してほしい」と要望を述べた。

 シャープのスマートフォンといえば、独自のプリインストールアプリが充実していることでも定評があるが、SH-01Dでは従来のシャープ端末では利用できたプリインアプリのいくつかが省かれている。その中の1つが、撮影したレシートの日付や金額を読取って家計簿を作成できる「撮る家計簿 Photoマネー」だ。「シャープのスマートフォンを買いたいという知人で、このアプリがなくなっていてすごくショックだという人がいた。せめてGALAPAGOS SQUAREからダウンロードできればいいのだけど……」という切実な(?)感想も。「お客様のいろいろな声があり、今まで入れてきたプリインアプリをかなり削減しています。メーカーサイトからのダウンロードは検討しています」と木戸氏。「消せないプリインアプリがあるよりは、GALAPAGOS SQUAREから後でダウンロードした方がいいという考えもありますからね」と方波見氏が話すように、GALAPAGOS SQUAREでの独自アプリ配信は、ぜひ実現してほしい。

photo 正面はほぼディスプレイで占められている。3つのキーは平らだが、透明感があるように見える処理が施されている

 「今までのシャープ端末から考えると、今回はデザインがおとなしいのでは」との意見も出たが、「究極のスマートフォンは表が画面だけ。SH-01Dではそれにできるだけ近づけるよう、今シーズンの新機種の中では筐体に占めるディスプレイの比率が一番高いと思います。ボタンが若干端の方に寄っていますが、そこを犠牲にしてでも、コンマ1ミリ単位でこだわりました」と木戸氏。「その割にホーム画面に置けるアイコンが1ページあたり最大4×4(16個)と少ない」との指摘もあったので、ここもアップデートによる改善を期待したい。

 また、SH-01Dのホーム画面は初期状態では「docomo Palette UI」が設定されているが、これをシャープのホーム画面に変更するには「設定」→「アプリケーション」→「ホーム切替」とたどる必要があり、「一般ユーザーは分からないのでは」との指摘も。方波見氏も「最初docomo Palette UIしか入っていないと思った」という。SH-12CやSH-13Cではホーム切替アプリがプリセットされていたが、これはSH-01Dでも継承してほしかった。一方、ステータスパネルに現れる設定項目は非常に豊富で、「至れり尽くせりなので、(設定項目を変更できる)専用アプリがいらない」と好意的な意見が挙がった。「ステータスパネルの項目をカスタマイズできれば、なお良かったですね」(方波見氏)

photophotophoto docomo Palette UI設定時は、ホーム画面の切り替えは「設定」→「アプリケーション」からしか行えない(写真=左)。シャープのホーム画面設定時はMENUキー→「ホーム設定」→「ホーム切替」から行える(写真=中)。ステータスパネルは設定項目が多い。ベールビューもここから設定できる(写真=右)

 ユーザーから忌憚のない意見が飛び交った座談会は、当初の予定時間をオーバーしても質問がやまないほど盛況だった。ディスプレイ、カメラ、バッテリーを中心にシャープの最新技術を余すことなく盛り込んだSH-01D。方波見氏が「誰にでもお勧めできる」と話していたように、スマートフォン初心者からスペック重視派まで、万人が満足できるモデルに仕上がったと言える。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年12月22日