イー・アクセス、2012年3月にLTEサービス開始──千本会長「LTEで、1500万契約のメインストリームキャリアを目指す」気持ちは「第2の創業」、プラチナバンドも「ぜひいただきたい」(2/2 ページ)

» 2012年02月22日 21時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
前のページへ 1|2       

LTE対応端末の第1弾は、ルータ型2モデル、USBスティック型一モデル

 EMOBILE LTE対応端末は、Pocket WiFiブランドで展開する「Pocket WiFi LTE(GL01P)」(Huawei製)と「Pocket WiFi LTE(GL02P)」(AnyDATA製)、USBスティック型の「GL03D」(Huawei製)の3モデルをLTE対応第1弾として投入する。

photophoto 左がPocket WiFi LTE(GL01P)、右がPocket WiFi LTE(GL02P)
photo USBスティック型のGL03Dもある。同社内での実通信で下り70Mbpsを記録していた

 GL01Pは、62(幅)×113(高さ)×13.5(厚さ)ミリ、重量は約140グラム。GL02Pは56(幅)×97(高さ)×18(厚さ)ミリ、重量は約123グラム。それぞれLTEモード時の連続通信時間は約9時間、LTE(UE カテゴリ3) 1800MHz帯/DC-HSDPA(W-CDMA) 1700MHz帯/2100MHz帯の通信方式をサポートし、LTE/3Gのデュアルネットワークで利用可能。無線LANは2.4GHz帯IEEE802.11b/g/nをサポートし、同時に10台の無線LANデバイスを接続できる。

 これら2モデルは、外観デザイン・サイズと製造メーカー、microSDスロットの有無(GL01Pに搭載)、バッテリー着脱が可能か(GL02Pは着脱可能)、連続待機時間の違い(GL01Pは約200時間、GL02Pは約350時間)などがあるが、サービス利用における基本仕様はほぼ共通となる。GL01Pは薄いがやや大きめ、GL02Pは小型だがやや厚め。GL02Pは3.7ボルト/3000mAhとかなり大容量のバッテリーを採用していた。なお、LTE連続通信時で9時間と、ドコモのXi対応ルータより良好な傾向の仕様は、なかなか利便性が高そうである。

 もちろん、LTEスマートフォンの投入も計画する。「できれば来年には出したい。現状のLTE Release 8方式(無線インタフェース仕様)ではなく、同Release 9方式が出てきてから開発を推進する予定」(ガン社長)

 このほか、LTE対応ではないがUSBスティック型“ルータ”となる「GD03W」も投入する。今回の発表会は残念ながら一言も触れられなかったが、よくあるポータブル無線LANルータのバッテリーを省き、電源はUSB給電に特化してしまったといった感じのモデルだ。

photophoto “バッテリーレスのポータブル無線LANルータ”という仕様の「GD03W」

 USBスティック型のため、PCへの接続でUSBモデムとして──を基本に、付属のUSB出力型ACアダプタ+家庭用電源コンセントへの“直付け”接続で無線LANルータとして動作する機能も備えている。もちろん、USB出力のモバイルバッテリーとともにモバイル運用も可能である。

 通信方式は1700M/2100MHz帯のHSPA+(W-CDMA)をサポートし、EMOBILE G4エリアにおいて下り最大21Mbps/上り最大5.8Mbpsで通信できる。

 本体は約30グラム。バッテリーを省いた分、かなり小型で軽量だ。「モバイルデータ通信+長時間動作のため、ポータブル無線LANルータとUSBモバイルバッテリーを携帯するなら、これでよくないすか?」といった、なかなか面白い仕様である。

photo  

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年