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» 2012年04月19日 16時00分 UPDATE

ななふぉ ITmedia支店:米国で発売されたNokiaの「Lumia 900」ってどんなスマホ? (1/2)

Windows Phone関連情報を細かくリポートしている「ななふぉ」の管理人、山口健太氏がWindows Phone最新事情をお届けする新連載がスタート。今回は注目度の高いNokiaのハイエンドモデル「Lumia 900」の情報を整理する。

[山口健太,ITmedia]
Photo NokiaのLumia 900(AT&T版)

 米AT&Tが4月8日、NokiaのフラグシップWindows Phone端末「Lumia 900」を発売した。これに伴いAT&Tは、過去に例がないほど大規模なキャンペーンを打ち出した。2年契約時の価格は約100ドル(99.99ドル)で、高機能な最新スマートフォントしてはかなり戦略的な価格設定だ。

 Lumia 900とはどのような端末なのだろうか。連載第1回となる今回は、スマートフォン市場でのシェア挽回を狙うWindows Phoneにとって切り札ともなる、Nokiaの最新端末を取り上げてみたい。

Lumia 900発売までの経緯

 2011年2月、NokiaがメインとなるスマートフォンプラットフォームをSymbianからWindows Phoneに移行することを発表した後、最初に登場したWindows Phone端末が「Lumia 800」と「Lumia 710」だ。

os_nana_lumia-800-710-nokia-world.jpgPhoto 左はNokia Worldで展示されていたLumia 800とLumia 710。Lumiaシリーズは42の地域、80以上のキャリアに展開している(ただし日本を除く)

 Lumiaシリーズは2011年11月から欧州やアフリカ、アジア、南米で販売されている。世界規模での展開状況は「Nokia Lumia Momentum Map」で確認できる。

 Lumia 800と710は、Nokiaの型番ルールに照らし合わせるとミドルレンジに位置付けられる端末。そのさらに上位機種として登場したのが、Lumia 900というわけだ。現時点では、「9」で始まるNokia端末はフラッグシップと考えていいだろう。

 Lumia 900の噂は2011年後半から広まっており、一部メディアでは「Nokia Ace」と呼んでいた。そしてよく2012年1月、2012 International CESで正式発表となった。

 では、Lumia 900の特徴を詳しく見ていこう。

「大型ディスプレイ」と「初のLTE対応」が特徴

 Lumia 900は4.3インチのディスプレイを採用しており、Lumia 800や710の3.7インチと比べて一回り大きい。同じ4.3インチのスマートフォンとしては、Samsungの「Galaxy S II」や「Xperia acro HD」を思い浮かべてもらえれば分かりやすいだろう。

 Lumia 900のディスプレイはNokia独自のAMOLED ClearBlack技術を採用しており、Lumia 800同様にコントラストの高い、くっきりした表示が特徴だ。一方、画面解像度はすべてのWindows Phoneで共通のWVGA(480×800ピクセル)のため、アプリの互換性は問題ない。

PhotoPhoto 4.3インチのLumia 900と3.7インチのLumia 710の比較。Lumia 900はくっきりしたディスプレイの表示が魅力的だ

 もう1つの特徴は、LTEに対応した点だ。これまでにも高速な3Gという意味での4Gに対応したWindows Phoneはあったものの、LTE対応という意味ではLumia 900とHTCの「TITAN II」のみが対応している。ただしLTEの周波数はAT&TおよびカナダのRogersが使用するバンド4(AWS:下り2100MHz/上り1700MHz)とバンド17(700MHz)に対応しており、たとえSIMロックを解除したとしても、その他の地域で使用することは難しそうだ。

 では、次にソフトウェア面を見ていこう。

OSは「Mango+LTE」、テザリングに対応

 最近、Windows Phone OSのアップデートとして「Tango」や「Apollo」などの開発コードネームがよく話題になるが、Lumia 900は現行のWindows Phone 7.5(Mango)を搭載する。ただし搭載OSの名称は「Windows Phone 7.5 Mango Commercial Release 2」となっており、「Mango+LTE」と説明されている。

 これはMangoにLTE対応機能を追加したことを意味し、それ以外はMangoと同じようだ。ビルド番号は「8112」で、これはMangoに最新パッチを当てた「8107」に非常に近い。CESやMobile World Congress 2012(MWC2012)の会場でNokia関係者に「なぜTangoを搭載しないのか?」と聞いてみたが、いずれも「タイミングの問題」という回答だった。当初は3月発売を予定していたといううわさもあり、妥当な選択といえるかもしれない。

 ただしLumiaとしては、初めてWi-Fi経由でのテザリング(インターネット共有)に対応している点は特筆すべきポイントだ。テザリングはWindows Phone 7.5の新機能だが、Windows Phone IS12Tが未対応であるように、使用できる端末はそれほど多くない。これはキャリアが無効化している場合と、メーカーによるドライバの対応が間に合っていないという理由があるようだ。

 Lumia 800と710も今後のファームウェア更新でテザリングに対応すると発表されており、Lumia 900の独自機能というわけではないが、LTEでテザリングできるのは魅力的な点だ。

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