写真と動画で解説する「HTC J ISW13HT」（2/3 ページ）

[田中聡，ITmedia]

　OSがAndroid 4.0、UI（ユーザーインタフェース）がSense 4.0に進化したことで、使い勝手も向上している。ロック解除画面で4つのショートカットを設置できるのはSense 3.0でもおなじみだが、4.0ではロック解除画面から特定相手とやり取りしたメールや通話記録、スケジュールなどを起動できるようになった。ホーム画面で表示できるページ数は最大7だが、4.0ではサムネイル表示したページを削除、追加することも可能になった。ホーム画面下部に常時表示される4つのアイコンは変更もできる。「撮影した写真を壁紙に設定する」という日本独自の文化も考慮した。従来モデルでは時計＋天気予報ウィジェットのサイズが大きく写真が隠れてしまいがちだったが、HTC Jの同ウィジェットはサイズが小さくなっており、画面右下に設置することで壁紙をしっかり表示できる。細かいがここも日本カスタマイズした部分だ。アプリトレイは「すべて」「KDDI」「良く使う」「ダウンロード」という4種類に分類されており、au向けアプリを集約した「KDDI」欄が追加されている。

HTCおなじみのロック解除画面。天気予報、写真、音楽の操作パネルなどが表示される。4つのショートカットは、それぞれリングにドロップすると起動する（写真＝左端）。時計＋天気予報ウィジェットを設置しても壁紙が目立つよう配慮したホーム画面（写真＝左中）。右下のタスクキーを押すと、最近使用したアプリ一覧がサムネイルで表示される（写真＝右中）。それぞれフリックすると消去する（写真＝右端）

ホーム画面のページは立体的に切り替わる（写真＝左）。サムネイル画面からページの削除と追加が可能になった（写真＝中、右）

通知バーには設定パネルは表示されないが、右上の「設定」からWi-Fi、WiMAX、赤外線、Bluetoothなどの設定を切り替えられる（写真＝左端、左中）。その他の設定項目（写真＝右中、右端）

プリインストールされているアプリ

ホーム画面を長押しすると、ウィジェット、アプリ、（ブックマークや連絡先などの）各種ショートカットを設置できる。任意のページにカーソルを合わせ、アプリやウィジェットをタップすると次々とそのページにショートカットが置かれる

au独自アプリをまとめた一覧もある（写真＝左）。サブメニューは右上の「メニュー」アイコンから呼び出す（写真＝右）

　電話の使い勝手にもこだわり、アドレス帳に登録した人物を、ダイヤル画面でキーパッドを入力しながら検索できる。例えば「佐藤さん」なら、「341（さたあ）」と入力すると候補に現れる。このほか、祝日表示ができるカレンダー、地球儀から都市を選べる世界時計など、細かい使い勝手やグラフィックも改善されている。Android 4.0となったことで端末単体でのスクリーンショットも可能になった。他のAndroid 4.0搭載機と同じく、HTC Jも電源キーと音量ダウンキーを同時に押すとスクリーンショットを撮れる。

ダイヤル画面のキーパッドを入力して、アドレス帳に登録した人物を検索できる（写真＝左端）。プリセットされているカレンダーは祝日表示が可能（写真＝左中）。地球儀から世界時計の都市を選べる（写真＝右中）。スクリーンショットを撮ると、ステータスバーに画像のサムネイルが表示される（写真＝右端）

RAMの空き容量が分かるタスクマネージャー（写真＝左端）。PC用のEメール（写真＝左中）。写真や動画を閲覧するギャラリー（写真＝右中、右端）

　本体購入から2年間、Dropbox上の25Gバイトのストレージを無料で使えるのはうれしい特典だ（2年後は無料の通常容量である2Gバイトとなる）。さらに、本体の空き容量もDropboxのストレージとして使える。本体メモリ（ROM）は16Gバイトだが、実際に使えるストレージを展示機で確認したところ、アプリ保存用のシステムメモリが計2.09Gバイト、写真や音楽を保存するユーザーメモリが計9.93Gバイトだった。外部メモリは最大32GバイトのmicroSDを利用できる。バッテリー容量は1810mAhで、取り外しが可能。SIMは通常サイズのau ICカードが採用されている。

リアカバーとバッテリーを外したところ

microSDスロット（写真＝左）とSIMスロット（写真＝右）

ストレージは約2Gバイト＋約10Gバイトが用意されている（写真＝左）。OSのバージョンはAndroid 4.0.3（写真＝右）