デザインと使い勝手で“URBANO”の世界観をスマホで表現開発陣に聞く「URBANO PROGRESSO」(3/3 ページ)

» 2012年06月13日 18時15分 公開
[房野麻子,ITmedia]
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ITmedia “これがあるからURBANOだ”とか、“URBANOにはこういうものが必要だ”ということは、そんなにきっちり決まってはいないということでしょうか。

大西氏 デザインや使いやすさに対する考え方が一番大事だと思います。デザインと使いやすさが融合しているのがURBANOと考えており、スマートフォンでもそれを追求しました。

ITmedia DIGNO ISW11Kにはなかった新しい機能を紹介していただけますか。

大西氏 新しく搭載した「デイリーステップ」は歩数計に連動したアプリです。従来の歩数計アプリと一線を画すところは、乗り物を判別することです。URBANO PROGRESSOを持っているだけで、歩いている、自転車に乗っている、または電車や自動車に乗っている状態を自動で判別して記録します。1日の行動の中での歩行や自転車に乗っていた時間、電車や車に乗っていた時間がグラフで色分けされて確認でき、1日を振り返って楽しんでいただけます。もちろん、従来アプリのように歩数や消費カロリーなども記録しますので、健康管理アプリとしても使えます。

ITmedia 歩行や自転車など、それぞれの動きは加速度センサーで認識しているわけですか?

大西氏 そうですね。普通に歩くときと自転車に乗っているとき、乗り物に乗っているときで、加速度センサーが認識する揺れのアルゴリズムがありまして、それで、今どのような状態かを判別して記録を取るようにしています。

ITmedia 判別するのは歩行、自転車、電車と自動車の3種類だけですか。

大西氏 そうです。歩いていないと歩数はカウントされませんが、加速度センサーが揺れを感知していれば、いずれかに判別される可能性があります。

ITmedia カロリーなどが出て健康管理的な機能もありますね。記録をメールで送るなど、他のアプリで活用することはできますか。

大西氏 現時点では、このアプリ内で閉じた形にしています。

photophoto 歩行と自転車に関しては消費カロリーも表示。1日の目標歩数も設定でき、通常の歩数計アプリのように距離、歩行時間、消費カロリー、脂肪燃焼率を表示する

ITmedia 「すぐ文字」はDIGNO ISW11Kからの機能ですね。

大西氏 すぐ文字は連携アプリが増え、「乗換NAVITIME」と「取説」アプリの2つが加わりました。すぐ文字自体は、ロック画面で鉛筆のアイコンをタップすると、文字入力画面が出現して文字を入力でき、連携させたいアプリを選んですぐにアプリが利用できるという機能です。

photo ロック画面で鉛筆のアイコンをタップするとすぐ文字が起動して文字入力が可能に。乗換検索のために2つの駅名を入力し、乗換NAVITIMEのアイコンをタップすると、駅名が入力された乗換検索画面になり、すぐに検索できる

 すぐ文字の乗換NAVITIMEでは、駅名を2つ文字入力し、乗換NAVITIMEのアイコンを選ぶと検索画面になり、すぐに乗換検索ができます。例えば渋谷から大手町の乗換検索をする場合は、「渋谷(半角スペース)大手町」「渋谷から大手町」と入力したり、渋谷の後に改行して大手町を入力したりと、いくつかの入力パターンに対応していて、自分のやりやすい形で入力できます。乗換検索はすぐ調べたいものなので、すぐ文字と相性がいいと思います。

 取説アプリの場合は「メール作成」などと文字入力し、取説アプリを選択して起動させると、プリインされている取扱説明書アプリが起動して該当するページを表示します。説明ページの一番下には「使ってみる」というボタンがあり、これにタッチするとアプリが起動し、使い方を学習しながらアプリを利用できます。

ITmedia すべてのアプリを起動できるのでしょうか。

大西氏 連携するものとしないものがありますが、連携するものに関してはアプリを起動できます。初めてスマートフォンを使う方で、アプリをすぐに起動できない場合も、ここから調べてすぐに使っていただけます。

大西氏 文字入力も拡張しています。手書き入力機能は前のDIGNO ISW11Kでも「漢字手書き」を搭載していました。例えば漢字で「渋谷」と入力すると、上部に候補が出ますが、入力した一語一語に対して漢字を表示します。今回、新しく搭載した「連続かな手書き」は、一画一画を認識しますので、待たずにサクサク入力していただけます。

ITmedia 入力できるのは、かなだけですか。

大西氏 かな以外に、カタカナ、数字、記号、英字に対応しています。慣れてくると待たずに入力できて、書き味がいいです。予測変換候補も出ますので、普段の入力の手書き版として使っていただけるようになっています。

ITmedia 「省電力ナビ」もバージョンアップしましたね。

大西氏 「最適充電」モードというものを搭載していますが、省電力モードと考え方は同じです。充電中に操作しないのだったら、省電力モードに設定することで速く充電できるようになるので、充電する際に「省電力モードにしますか?」と聞いてきます。「はい」を選択すると、充電効率が上がって短時間で充電できるというものです。

ITmedia 新たに搭載されている「My Selection」はフォルダのように使えますね。

大西氏 My Selectionはフォルダウィジェットで、アプリのアイコンを入れて、分かりやすく管理できるというものです。もちろん、アイコンにアイコンを重ねることでもフォルダは作れます。ただ、これだとサイズや見た目が他のアイコンとあまり変わらないので分かりにくい。

 My Selectionはアイコンが大きいので目に付きやすく、タッチしやすいというメリットがあります。初期状態では「ビジネスアプリ」という名前で、ビジネス系アプリが入ったアタッシェケースのアイコンが配置されています。アイコンのデザインは6パターンあり、それぞれ展開してアプリのアイコンを表示するときのアニメーションが異なります。

photophoto ウィジェット一覧からMy Selectionのアイコンのデザインを選び、ランチャー画面から入れるアイコンを選ぶ。ウィジェットには名前を付けられるが、付けなくてもOK。ホーム画面に置かれたウィジェットのアイコンをタップするとアプリのアイコンが表示され、そこからアプリを起動できる

ITmedia Android共通のフォルダも作成できて、これはこれでオリジナルのフォルダなわけですか

大西氏 そうです。My Selectionの中には最大12個のアプリを入れることができて、ウィジェット自体はホーム画面にスペースが空いている限り配置できます。アイコンのデザインや展開するときの様子がそれぞれちがうので、楽しく使っていただけるかなと。

ITmedia こうしたアナログ感や上質感もURBANOの世界観と合っているわけですね。本日はありがとうございました。

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