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いつでもどこへでも気軽に持ち歩けるスマホに――「AQUOS PHONE st SH-07D」の挑戦 (1/3)

Androidスマートフォンは、大画面で高機能なものだけがあればいいのではない。小さな端末を求めるユーザーや、使い慣れた操作性を求めるユーザーも少なからずいる。そんな考えから生まれたのが「AQUOS PHONE st SH-07D」だ。シャープがSH-07Dに込めた思いを聞いた。



 手の中にすっぽり収まるコンパクトボディとビビッドなカラーリング、そしていつでもどこでも高音質な音楽が楽しめる機能が特徴的なシャープの「AQUOS PHONE st SH-07D」は、ドコモの2012年夏モデルの中でもひときわ個性的なモデルだ。各社から発売されるスマートフォンが、ものすごい勢いで大画面・高機能化する中で、シャープはあえてこのミニマムサイズのAndroidスマートフォンに挑戦する道を選んだ。

 強い個性を持つ端末は、熱烈なファンを生む。ユーザーに「こんなのが欲しかった!」と思われるのは、ハイスペックな全部入り端末よりも、むしろこういうモデルなのかもしれない。

 なぜシャープはコンパクトサイズのAQUOS PHONE st SH-07Dを開発したのか。そこにはどのような思いがあるのか。開発に携わったシャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の林里奈氏、通信システム事業本部 デザインセンター 副主任の町出博和氏、通信システム事業本部 グローバル商品開発センター 機構開発部 主事の宮崎哲也氏に話を聞いた。

Photo 左からシャープ 通信システム事業本部 デザインセンター 副主任の町出博和氏、通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部の林里奈氏、通信システム事業本部 グローバル商品開発センター 機構開発部 主事の宮崎哲也氏

ユーザーの趣味嗜好に寄り添った端末

 「スマートフォンユーザーのすそ野が拡大する中で、これからはリテラシーの高い、スマートフォン自体の利用頻度が高く、機能を重視する人達だけではなく、もっとライトなユーザーが増えるのは間違いありません。そうした中で、もっと個人の趣味嗜好に寄り添った端末が必要なのではないか、という思いから、SH-07Dは生まれました」

 こう話すのは、SH-07Dの開発で商品企画を担当した林氏だ。今、キャリアショップや量販店の店頭に行くと、高機能・大画面のスマートフォンがずらりと並んでいるが、それらがみな個性的かというと、決してそうとは言えない状況だ。特にストレートボディに大型のタッチパネルディスプレイと必要最小限のボタンを配置するAndroidスマートフォンの基本形状の中で、ぱっと見で目を引くような特徴を持たせるのは容易ではない。

 そんな中で、SH-07Dはあえてコンパクトなボディにこだわって、いつでもどこへでも気軽に持ち歩けるサイズを実現。外出時にも欠かせない音楽再生機能を強化することで、カジュアルで楽しい雰囲気のスマートフォンに仕上げた。

 シャープはこの夏、これまでのAQUOS PHONEの正統進化の形として、ハイエンドモデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」や「AQUOS PHONE sv SH-10D」といった王道のモデルを開発した。一方で、主力モデルではなく、それ以外のモデルが欲しいという人に向けて開発されたのがSH-07Dというわけだ。さまざまな形状・機構のモデルを開発するのは、「人とは違ったモデルが欲しい、というお客さまが必ずいらっしゃるから」だと林氏は言う。

 「SH-07Dは、スマートフォンをデザインで選ぶような若いユーザーをメインターゲットにしています。腕時計などのように、こだわりのものをデザインで選ぶ人は多いので、手にフィットするサイズと操作性のよさを実現し、“小さくて使いやすいもの”を目指しました。そこに、通勤や通学に欠かせない音楽機能を搭載し、特徴のある端末として提案します。友達とのつながりも大切なので、SNSを頻繁に利用する人にも使いやすいよう、連携機能も用意しました」(林氏)

 ちなみに型番にある「st」は、「Street(ストリート)」から付けられているという。また「Style(スタイル)」「Stylish(スタイリッシュ)」といったキーワードもイメージした。自分の色が出せるような端末、音楽とデザインで自分らしさが出せる端末を目指している。

 これを踏まえ、メインターゲットとなる10代後半から20代前半の若い男子の生活シーンを想定し、そうしたユーザーにどういった端末を提案すれば手に取ってもらえるのか、という点を真剣に検討して機能を盛り込んだ。

生活に欠かせない音楽を簡単に持ち出せる機能とサイズ

 音楽機能は、ミュージックプレーヤーというコンセプトが企画の一番最初からあったことから、特にこだわって作り込んでいる。約55時間の連続再生を実現しているほか、省電力ながら高音質を実現するWolfson製ICチップをイヤフォンのDAC(D/Aコンバータ)に採用するなど、オーディオにこだわる人にも納得の仕様を実現した。

 Wolfson製チップの威力は「聞いてみると、明らかに違いが分かりますよ」と林氏。実際にSH-07Dと以前の端末で同じ曲を聞き比べてみたところ、音の広がりや抜けのよさなどが感じられ、同じイヤフォンでも音の違いをしっかり認識できた。

 音楽再生用の専用ボタン「Playキー」を用意したのも、SH-07Dが音楽機能に注力している端末だからだ。ボディ右側面にある、ボリュームのアップ/ダウンキーの中央に、やや大きい専用ボタンを用意し、音楽の再生操作が簡単に行えるようにした。

 余談だが、音楽機能に特徴があるSH-07Dは、ワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューを果たしたばかりのバンド、GLORY HILLとコラボしたキャンペーンなども展開する。GLORY HILLの新曲のプロモーションビデオにSH-07Dが登場するほか、SH-07Dのデビューキャンペーンでは、SH-07D用のGLORY HILLロゴ入りオリジナルリアカバーのプレゼントなども実施中だ。

PhotoPhoto Playキーを端末の右側面に用意する(写真=左)。上はモックアップの時点で検討していた、やや大きめのボタンを配置したもの、下は製品版のSH-07D。小さくはなったが、押しやすさは確保している。GLORY HILLとコラボし、SH-07D用のGLORY HILLロゴ入りオリジナルリアカバーのプレゼントなども実施中(写真=右)

3.4インチディスプレイで作れる限界の小ささ

 ボディサイズは、手の中での収まりがいいこと、ポケットにすっぽり入ること、どこにでも持ち歩きやすく、いつでもコミュニケーションができること、片手でスムーズに操作ができること、といった要素を突き詰め、3.4インチディスプレイの採用を決めた。企画段階から、機構設計部門に「幅54ミリ、高さ107ミリ」という数字を提示し、「このくらいのサイズでやりたい」と希望を伝えた。

 54×107ミリというサイズは、Androidスマートフォンとしてはかなり小さなサイズだ。しかしSH-07Dは、最初に商品企画担当とデザイン担当が提示したサイズで製品化することができた。これはとても珍しいことだと林氏は言う。

 もちろん、必要なパーツを組み合わせるとどれくらいの大きさになるか、という点は、事前にさまざまなシミュレーションやモックアップで検討した。つまり、まったく根拠がない数字というわけではなかったが、実際に部品を組み合わせてみると、当初の想定より構造物が大きかったり部品数が増えたりして、サイズが大きくなってしまうことはよくある。

 「SH-07Dは、最初のモックアップからのサイズの変化が1ミリ以下しかないんです。厚さは、おくだけ充電に対応したことで1ミリほど増えましたが、幅と長さはほとんど変わっていません。これは本当に技術部門の努力の賜だと思います」(林氏)

 ちなみに、開発の途中で「仮に3.7インチの液晶を入れたらどうなるか」という検討はしたという。しかし、3.4インチと比べて2回りほどボディが大きくなることが分かり、“カジュアルに持ち歩く”というコンセプトには合致しなくなることから、採用は見送った。“小さい”ことに価値を置いたが故の決断だ。

 実際にSH-07Dをいかに小さいまま製品化するかは、回路開発部門や無線開発部門、機構設計部門が集まり、協議を重ねた。例えば液晶パネルは、できる限り狭額縁化し、防水性を確保しつつサイズを最小限に抑えた。「おそらく今できる限界まで小さくできたと思います」と機構設計を担当した宮崎氏はいう。

 サイズが小さいだけでなく、厚さも極力薄くすることに注力した。設計の段階から、どの部品が何ミリくらいの厚さになるか、すべてを計算していたが、実際に組み立ててみると、想定より若干厚くなってしまった。そこで宮崎氏は、内部の部品を調整して薄くする工夫をした。

 端末の厚さを抑えるため、「実装基板と、基板を取り付けるキャビネット(シャシー)の部分を可能な限り近づけるようにしました」と宮崎氏。補強板金を部品の配置に合わせて部分的に薄くしたり、さまざまな部品の配置を調整したりして無駄な空間を廃し、100分の数ミリ単位で厚さを削っていった。

PhotoPhoto 左の写真は、最初のモックアップ、デザイン検討中のモックアップ、製品版。大きさがほとんど変化していないのが分かる。右の写真はSH-07Dの基板とキャビネットを外した状態のもの。少しでも薄くするために、パーツに合わせて部分部分で厚さを変え、極力無駄なスペースが発生しないようにしている

 最終的には、林氏の先の台詞の通り、当初の想定より厚さが1ミリ増えた程度で製品化することができた。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月20日

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