バッテリーの持ちがいい! 充電も速い! 通信も速い! 「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」を実測テストでチェック(1/2 ページ)

シャープの2012年夏のハイエンドモデル「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」は、Xi対応やおくだけ充電対応など、これまで以上の高性能を実現しつつ、消費電力を抑えるS-CG Silicon液晶システムを採用するなど、随所に工夫が凝らされたモデルだ。その実力を実測テストで検証する。

» 2012年06月29日 10時00分 公開
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Photo AQUOS PHONE ZETA SH-09D

 シャープ製の端末といえば、ケータイの時代から大きく美しい液晶ディスプレイに定評がある。これはスマートフォンになっても変わらない。一方で、スマートフォンになってさらに大きく、高精細になって操作性も向上したディスプレイの消費電力は従来型のケータイ(フィーチャーフォン)の比ではなく、バッテリーの消費を抑えることも今は重要なテーマだ。もともとAndroidは、画面をオフにしていてもさまざまなアプリがバックグラウンドで通信しているケースもあり、知らず知らずのうちにバッテリーが消費されている。その対策としてシャープは、独自のエコ技をはじめとするさまざまな省エネ技術を駆使してきた。

 そして2012年夏のドコモ向けフラッグシップモデル「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」(以下SH-09D)では、S-CG Silicon液晶システムという新たな技術が加わり、これまで以上に「使いやすいままの省エネ化」を実現した。大容量のバッテリーながら従来と同程度の時間で充電できる「おくだけ充電」、そして待望の高速通信サービス「Xi」にも対応。シャープファンにとってはまさに待望の1台と言える。その実力を、さっそく「実測テスト」でチェックしてみた。

ベンチマークテストの結果は最速クラス

Photo Quadrant Professional Editionのテスト結果。最高の結果は5325を記録

 まずは動作速度の確認のため、CPU、メモリ、データの読み書き、2D/3Dのグラフィック性能をベンチマークテスト「Quadrant Professional Edition」でテストしてみた。Quadrant Professional Editionのバージョンは2.1.1だ。

 テストを5回実施した結果は、5325、5324、5295、5284、5293だった。平均すると5304。テスト結果は、Quadrantにあらかじめセットされている各端末のテスト結果よりも良好だった。新世代のデュアルコアCPU、Snapdragon S4 1.5GHzの面目躍如といったところだ。

 なお、Quadrantは商用利用しなければ無料のStandard Editionで計測することもできるので、自分の端末でどれくらいの数字が出るのか、実際に試してみてほしい。アプリはGoogle Play ストアからダウンロードできる。


消費電力を抑えるS-CG Silicon液晶システムは「高精細&省エネ」

 SH-09Dに搭載されている4.7インチのS-CG Silicon液晶は、1280×720ドットの高精細なHDディスプレイだ。このパネルは従来の機種よりも約2倍の透過率を確保しており、バックライトの制御と合わせて低消費電力ながらも明るいパネルとなっている。しかもパネルと液晶の空気層をなくした「リフレクトバリアパネル」となっており、太陽光の乱反射を抑えバックライトの光のロスを低減する。

 なかでも注目したいのが、冒頭でも触れた「S-CG Silicon液晶システム」だ。従来機種に搭載されていたCG Silicon液晶(NewモバイルASV液晶)は、1秒間に60回程度CPUが画面の更新をしていたが、S-CG Silicon液晶システムでは、液晶システムにメモリを内蔵することで、画面更新時にのみCPUを動かせばいいようにした。画面の更新がない場合は、画面の転送に関わるCPUの処理を止められるので、使用電力を減らすことができるわけだ。とくにこのシステムの効果が発揮されるのが「静止画表示時」。例えば写真や電子書籍を見るとき。これらは1枚の画像、ページを見る時間が長い。そんなときにはCPUで行う画像処理を停止できるため、バッテリーの消費を抑えられる。

 その実力をチェックするため、以下の3つの機能を使ったときの2時間のバッテリー消費を計測してみた。

  1. 動画再生時
  2. 静止画表示時
  3. ブラウザ使用時

 どの場合もバッテリー残量95%時から計測をスタート。アプリのBattery Mixを使用し2時間後の残量をチェックした。動画再生はGoogle Playで購入した映画を2時間視聴、静止画表示は30分表示(バックライト点灯時間が最大30分)を4回連続行う。ブラウザ使用はDolphin Browser HDを使用し、ITmediaのトップページを表示。5分毎にリロードするアドオンを導入して消費電力を見た。

 動画再生時は常に画像の転送があり、CPUは常に稼働する。一方静止画表示、ブラウザ使用時は画像転送が少ないため、S-CG Silicon液晶システムの効果が発揮されるはずだ。

 その結果が以下のグラフだ。

バッテリー消費の違い
使用条件 動画再生 静止画表示 ブラウザ使用
0分 95% 95% 95%
120分後 66% 88% 84%
Graph S-CG Silicon液晶システムにより、静止画を表示することが多い条件ではバッテリー消費が大きく抑えられる

 まさにS-CG Silicon液晶システムの本領発揮といえる。動画視聴時は2時間で95%から66%へ、約29ポイント減少。しかし静止画表示時は2時間で84%と11ポイントの減少にとどまり、ブラウザ使用時でも2時間で88%と、わずか7ポイントの減少ですんでいる。

PhotoPhoto 動画再生のテストはGoogle Playで映画をレンタルし、バッテリーが95%になった時点で計測開始。Battery Mixによれば2時間で66%にまでバッテリー残量は減少した
PhotoPhotoPhoto 静止画はアプリ「おまかせアルバム」で表示。ただし画面点灯時間は本体の設定で決まるため、バックライト点灯時間は最大の30分とした。少し極端な例だが、同じ画像を30分×連続4回表示し続けた場合、バッテリー残量は84%までしか減らなかった。Battery Mixの表示を見ても、非常に緩く下がるグラフとなっている
PhotoPhotoPhoto Dolphin Browser HDに、指定時間ごとに画面を更新するTab Reloadアドオンを追加してテスト。Tab Reloadの設定時間は5分。その間、画面は動かないことになる。結果、バッテリーは88%までしか減らなかった。画面を動かさないとバッテリーの消費が少ないのは確かのようだ。Battery Mixのグラフも静止画と同じく線が緩やかに下がっていく。

 また忘れてはならないのがミュージックプレーヤーに搭載された技術。スマートフォンを使うときに、バッテリーの持ちが気になって、気分よく音楽が聴けないなんていう人はいないだろうか。SH-09Dは「LPA(Low Power Audio)」という技術を採用することで、音楽の連続再生時間を最大約45時間確保した。スマートフォンとは別に携帯音楽プレーヤーを持ち歩く、なんていうこともSH-09Dなら必要ない。

 これらの他にも引き続きエコ技機能を搭載し、技ありモードではとくに「省エネ待受」が効果を発揮。画面をオフにしているときにも動いているアプリがあるが、これらを終了させずに制御して、バッテリーの持ちを延ばすことができる。標準から技ありモードに切り替えるだけで実使用時間は約20%も長持ちする。さらに、画面オフ時に動作する必要がないアプリを省エネ待受の対象に設定すれば、さらに節電効果が上がる。

 またバッテリー容量も3.7V 1900mAhと比較的余裕があるので、1200〜1500mAh程度が主流だった昨年までのハイエンドスマートフォンと比べて、バッテリーの大きさでも有利だ。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年7月19日