まだ少ないケースかもしれないが、iPhoneからAndroidへのアドレス帳の移行についても紹介しておこう。この場合、PCのiTunesを使用するか、Microsoft Exchangeを使用するか、サードパーティ製のバックアップソフトを使用するかを選べる。いずれの場合もGoogleアカウントが必要で、Androidに設定したアカウントを用いることとなる。
iTunesを使用する場合、まずiPhoneをPCと同期しなければならない。その際「情報」タブの「連絡先を同期」にチェックをつけ、「Google Contacts」を選択しよう。次に、Androidで使用するGoogleアカウントとパスワードを設定し、設定の変更を適用する。これで、iPhone内のアドレス帳データがGoogleの連絡先に同期される。あとは、Android側で先ほどアドレス帳を同期したアカウントの連絡先を同期すればいい。
iTunesを使わずに移行したいときは、iPhoneで「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→「アカウントを追加…」→「Microsoft Exchange」を選択する。ここでGmailのアカウントを設定すれば、iPhone内のデータをGoogleアカウント上に保存できる。それ以降はiTunesを使うときと同じ操作をAndroidで行う。
ただ、上記の方法では同期に時間がかかる場合や上手くいかない場合もあるようだ。そんなときは「CopyTrans Contacts」(外部リンク)という無料のバックアップソフトを使おう。まず、ソフトをPCにダウンロードし、移行したい連絡先を選択してvCard形式でエクスポートしよう。エクスポートが完了したらPCでGmailの「連絡先」を開く。ここで「連絡先をインポート」を選択し、先ほどvCard形式にしたファイルをインポートすれば、上記の方法と同じく、Googleアカウント上にアドレス帳が保存される。
iPhone 5(次期iPhone)発売の噂がささやかれ始めたいま、AndroidからiPhoneへの機種変更を考えるユーザーも中にはいるのではないだろうか。AndroidからiPhoneにアドレス帳を移行するのは非常に簡単で、あらかじめGoogle上でアドレス帳を管理していれば、それをiPhoneの「Microsoft Exchange」を使ってデータをインポートするだけでいい(先述した、iPhoneからAndroidへのデータ移行にMicrosoft Exchangeを使う方法を参照)。移行されたアドレス帳データは、iPhoneの「連絡先」の「Exchange」内にある「Contacts」から確認できる。
もし、スマホから同期が上手くいかない場合は、SDカードにAndroidのアドレス帳をvCard形式で書き出し、それをPCのGmailでインポートしよう。
赤外線通信 | SDカード | 電話帳コピーツール | キャリアの専用アプリ | アドレス帳変換ツール | iTunes | Microsoft Exchange | CopyTrans Contacts | |
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対応機種 | 一部のAndroid端末 | ほぼすべてのAndroid端末 | 一部のAndroid端末 | iPhone | iPhone | iPhone | iPhone | iPhone |
料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
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