スマホのカメラで手のひら静脈のハイブリッド認証を――ソフトバンクモバイル、2012年度中に製品化

» 2012年08月28日 16時49分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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 専用端末の代わりにスマホを使い、手のひら静脈のハイブリッド認証を――。ソフトバンクモバイルとユニバーサルロボットが、個人認証ソフトウエアの開発に成功した。両社によれば、8月27日時点で世界初だという。

 このソフトウェアは、スマートフォンなどのカメラを使って静脈と掌紋を同時に抽出し、手のひら静脈から認証を行えるようにするもの。これまで手のひら静脈を使った認証には、赤外線を利用した静脈検出のための専用装置が必要だったが、可視光を利用した独自の静脈検出アルゴリズムを搭載することで、スマートフォンやスマート家電などの内蔵カメラで手のひら静脈認証を行えるようにした。可視光を使って得られた手のひらの画像から、静脈と掌紋の形状を同時に抽出するハイブリッド認証を取り入れた技術は、世界で唯一のテクノロジーだという。

 両社は、なりすましや偽造が難しい静脈の形状と、情報を取得しやすい掌紋を組み合わせることで、高精度で安定した認証が可能になるとし、スマートフォンなどにこの技術を搭載することで、カメラがあるところなら時間や場所を選ばずインターネットサービスの認証やネットバンキングなどの決済認証までを行えるようになるという。

 両社はこの技術について、今後も技術開発を進め、2012年度中の製品化を目指す。

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