第4回 着うた・着メロを入手する/手持ちの楽曲を着信音にする今すぐ使えるスマホレシピ(3/3 ページ)

» 2012年08月29日 17時34分 公開
[今西絢美(ゴーズ),ITmedia]
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スマホで着信音を編集すればタダで楽しめる

 お気に入りの曲がWebサイトになかったり、購入にハードルを感じたりする場合は、スマホに保存している音楽データを自分で編集して着信音にしてみよう。

 特に、Androidの場合はPCレスで一連の設定を行えるのがうれしい。着信音の作成に欠かせないのが「Ringdroid(着信音メーカー)」という無料アプリ。着信音にしたい曲をmicroSDやUSBストレージ経由でスマホに取り込み、切り取りたい部分を選択して保存するだけでいい。このアプリさえあれば十分な編集作業が行える。

photophoto 左右のツマミを動かして切り出したい範囲を決める。確認するには三角形アイコンをタップ。保存にはフロッピーアイコンをタップする(写真=左)。タイプを選択してファイル名を編集したら、「保存」をタップ(写真=右)

 iPhoneの場合はPCがなければ着信音を作成できない。iPhoneで作成するには、iPhoneアプリで作る方法、iTunesで作成する方法、PCの専用ソフトで作成する方法といった3つのパターンから選ぼう。以下に説明する。

最も簡単なのはPCの専用ソフトを使うこと

 筆者が試して一番手軽に感じたのはPCの専用ソフトを用いる方法だ。まず、「iRinger」というソフトウェアをPCにインストールする。このソフトは無償で提供されており、http://www.iringer.net/からダウンロードできる。無料版なので広告が表示されるが、それらは無視して進めよう。なお、ソフトはWindows専用だ。

photo 「iRinger」のサイトのトップ画面。ここでは「iRinger 4.2.0.0 Stand-alone Executable: iRinger.exe」を選択する。

 ソフトをインストールしたら起動し、「INPORT」と書かれた雷マークをクリックする。次に着信音にしたい音楽データのファイルを選択し、着信音にしたい部分を決める。切り出す部分やフェードイン&フェードアウトする箇所を決めたら、音符マークをクリックする。これで、エクスポート先をiTunesにすると、iTunesのライブラリ内の「着信音」にデータが保存される。

photophoto ソフトを起動した画面。「IMPORT」のアイコンをクリックし、音楽ファイルを選択する。切り出す範囲を選択したら「EXPORT」のアイコンをクリック(写真=左)。フォーマットを「Ringtone(MR4)」になっているのを確認したら、「Export Tone To iTunes,etc…」にチェックを付け、「GO!」をクリック(写真=右)

 保存された着信音をiPhoneに移すには、iPhoneをPCに接続し、「デバイス」に表示されたiPhoneを選択する。そして、画面上部の「着信音」をクリックし、「着信音を同期」にチェックをつける。音楽データを同期するとき同様に、画面右下の「同期」をクリックすると、iPhoneにデータが保存されるので、あとは通常どおりに着信音に設定するだけだ。

photo 着信音の同期方法は音楽データの同期方法と同じ。PCはメインマシンを使わなければ、音楽データなどが同期により消えてしまうので注意

 少し難易度は上がるが、iPhoneから着信音を作成する方法も解説しておこう。iPhoneで着信音を作成するには、「着信音」(ring.tones)という無料のiPhoneアプリを用いる。アプリを起動したら、「eingtones designer」というアイコンをタップし、着信音にしたい楽曲を選択する。そして、画面上の左右に表示されたつまみを動かし、切り出す範囲を選択する。決まったら保存アイコンをタップし、次の画面で「iTunes File Sharing」をオンにして「Send」をタップする。

photophoto 切り出す範囲を決めたら、フロッピーアイコンをタップする(写真=左)。「iTuned File Sharing」をオンしてから「Send」をタップしよう(写真=右)
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 続いて、iPhoneをPCに接続し、デバイスを選択したら「App」をクリックしよう。「ファイル共有」のAppから「ring.tones」を選択すると、「ring.tonesの書類」に先ほど作成した着信音のデータが表示される。着信音にするデータを選択したら「保存先」をクリックし、データをデスクトップに保存。それから、iTunesの「ミュージック」にドラッグ&ドロップすると、「着信音」という項目が表れる。あとは、「iRinger」と同じように、デバイスに同期しよう。

photo デバイスを選択したら「App」のタブを開き、「ring.tones」アプリの書類をいったんPCに保存する。それからiTunesのライブラリに保存しよう

 難易度はやや高いが、iPhoneで編集できるので、移動中などの空き時間に着信音を作成できるのは利点かもしれない。

 PCを使い慣れている人に向いているのは、iTunesで楽曲を編集する方法だ。着信音にしたい楽曲を選択し、右クリックして「プロパティ」を選択する。次に「オプション」内の「開始時間」と「停止時間」にチェックをつけ、切り出す時間を設定し、「OK」をクリックしよう。

photophoto 曲を左クリックで選択し、右クリックしたら「プロパティ」を選択(写真=左)。「オプション」タブで開始時間と停止時間を決める(写真=右)

 その後、着信音にしたい曲を再度選択したら「AACバージョンを作成」を選択する。すると、先ほど選択した曲の下に同じ曲名のファイルが作成されるので、そのデータをデスクトップ上にドラッグ&ドロップしよう。

photo 「AACバージョンを作成」を選択。作成し終えたら、もう1度プロパティを開き、先ほどつけた「開始時間」と「停止時間」のチェックを外そう

 そして、データの拡張子を「○○.m4a」から「○○.m4r」に書き換える。ここは非常に重要なポイントだ。もし拡張子が表示されない場合、Windows 7では、メニュー→コントロールパネル→「クラシック表示」に変更→「フォルダオプション」→「表示」タブをクリック→「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す→「OK」をクリックすれば問題が解消するはずだ。

photophoto 筆者のPCでは特に拡張子の表示を非表示にした記憶がないので、ファイル名に拡張子が表示されていない場合はこの方法で確認しよう(写真=左)。拡張子が表示されたら、「m4a」の部分を「m4r」に書き換えて「OK」をクリックする(写真=右)

 ファイル形式を変換したデータをダブルクリックすると、「ライブラリ」の「着信音」に表示される。あとは、これまでのiPhoneへの同期方法と同じ手順を踏む。なお、確実に着信音を転送するには30秒くらいが限界らしく、それ以上の長さにすると転送できない場合があるので注意しよう。

今週のレシピ(その1)
着信音を設定する 個別に着信音を変える iTunesで購入する music.jp着信音plus(無料):着うた着メロ・歌詞 レコチョク dマーケット auポータル SoftBank MUSIC BOX
対応機種 一部のAndroid端末 ほぼすべての現行機種 iPhone ほぼすべてのAndroid端末 ほぼすべてのAndroid端末 一部のAndroid端末 一部のAndroid端末 一部のAndroid端末
料金 無料 無料 無料(楽曲は有料+パケット料金) 無料(楽曲は有料+パケット料金) 無料(楽曲は有料+パケット料金) 無料(楽曲は有料+パケット料金) 無料(楽曲は有料+パケット料金 無料(楽曲は有料+パケット料金
お役立ち度 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
簡単操作度 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
自慢度 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆

今週のレシピ(その2)
Ringdroid(着信音メーカー) iRinger 着信音 iTunesで作成する
対応機種 一部のAndroid端末(Android 1.6〜2.3.7) iPhone iPhone iPhone
料金 無料 無料 無料 無料
お役立ち度 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
簡単操作度 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆
自慢度 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★

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