ソニーは9月4日、Android 4.0搭載の9.4型タブレット「Xperia Tablet S」を国内で正式発表した。
ラインアップはストレージ容量の違いで3モデルを用意する。価格はオープンで、実売価格は16Gバイトモデルの「SGPT121JP/S」が4万円前後、32Gバイトモデルの「SGPT122JP/S」が4万8000円前後、64Gバイトモデルの「SGPT123JP/S」が5万6000円前後の見込み。いずれも2012年9月15日に発売される予定だ。
Xperia Tablet Sは、日本で2011年9月に発売された「Sony Tablet S」の後継機となる製品。Sony Tabletはソニーのスマートフォンと同じXperiaブランドに統合され、Xperiaのスマートフォンとの親和性が高められている。
ボディは、雑誌を折り返した形状がモチーフの持ちやすいデザインを継承しながら、薄型化と軽量化を実現。本体サイズは239.8(幅)×174.4(幅)×8.8〜11.85(高さ)ミリ、重量は約570グラムだ(Sony Tablet SのWi-Fiモデルは幅241.2×奥行き174.3×高さ10.1〜20.6ミリ、約598グラムだった)。背面の素材は樹脂からアルミニウムに変更された。薄型化しながらIPX4相当の防滴機能を備えており、台所などで手がぬれた状態でも操作できる。
静電容量式タッチパネル搭載の液晶ディスプレイは、1280×800ドット表示の9.4型ワイドパネルを内蔵。広視野角のIPS方式を採用したことに加えて、ガラスと液晶パネルの間を樹脂で埋めた「オプティコントラストパネル」により、外光の反射や黒浮きを抑えている。表面には防指紋コーティングのほか、低摩擦コーティングを施し、タッチパネルの感度を高めた。ソフトウェアキーボードには、手書き文字入力の機能も追加されている。
OSはAndroid 4.0、CPUはNVIDIA Tegra 3(1.3GHz)、メインメモリの容量は1Gバイト、ストレージの容量は16Gバイト/32Gバイト/64Gバイトだ。通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 3.0を標準装備する。海外で販売される3G内蔵モデルは、国内では用意されていない。
内蔵カメラはフロントが100万画素、リアが800万画素(裏面照射型CMOSセンサー採用)だ。インタフェース類は、マルチポート、SDメモリーカードスロット(SDHC UHS-I対応)、マイク入力/ヘッドフォン出力共用端子、出力約1ワット+約1ワットのステレオスピーカー、モノラルマイクを搭載し、照度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、3軸加速度センサー、GPSも内蔵する。従来機同様、赤外線リモコン機能も持つ。
劣化を抑えて原音を忠実に再現する高音質デジタルアンプ技術「S-MASTER」、ワイドレンジでフラットな音を再現する「CLEAR PHASE」、小型スピーカーで高音圧を再現する「xLOUD」、仮想5.1chの音場を作り出す「S-FORCE FRONT SURROUND」、楽曲やファイル間のボリュームレベルを合わせる「ダイナミックノーマライザー」、重低音を強化する「CLEAR BASS」といった高音質化技術も備えている。
本体には容量6000mAhのバッテリーを内蔵し、駆動時間はWebブラウズで約10時間、動画再生で約12時間、スタンバイ時で約1050時間とされている。バッテリーの充電時間は約5.5時間だ。
純正アクセサリが多数用意されるのも特徴だ。本体カバーは、7色のカラーバリエーションから選べる「キャリングカバー」(レザー製8000円前後、ファブリック製5000円前後 以下、すべて予想実売価格)のほか、カバーの内側に薄型キーボードを内蔵した2色展開の「カバーキーボード」(1万円前後)をラインアップする。
外付けスタンドは、縦横回転やHDMI出力、USB×3(ホスト機能対応)も備えた多機能な「ドッキングスタンド」(1万円前後)、シンプルなアルミ製の「タブレットスタンド」(2000円前後)、防滴キャップを着脱せずに、本体を置くだけで充電できる「クレードル」(4000円前後)、出力10ワット+10ワットのスピーカーを内蔵した「ドックスピーカー」(1万3000円前後)をそろえる。
そのほか、標準添付品と同じACアダプタ(3500円前後)とマルチポート専用USBケーブル(2000円前後)、USBホストアダプタケーブル(2000円前後)、HDMIアダプタケーブル(4000円前後)、液晶保護シート(2000円前後)も販売する。これらアクセサリは9月15日に発売される予定だ(ドックスピーカーのみ10月27日の発売予定)。
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