渡航前の事前登録は必要ない
auでは「グローバルパスポート」という海外事業社のネットワークに接続して通信サービスを利用できるサービスがある。このサービスは申し込み手続きが不要で、約200の国や地域をカバーしている。詳細はWebサイト(外部リンク)を確認しよう。料金に関してはAndroidもiPhoneも同じだ。
韓国 | 台湾 | ハワイ | フランス | |
---|---|---|---|---|
発信(1分あたり)→滞在国内 | 50円 | 70円 | 120円 | 80円 |
発信(1分あたり)→日本向け | 125円 | 175円 | 140円 | 180円 |
着信(1分あたり) | 70円 | 145円 | 165円 | 110円 |
SMS送信(1通あたり) | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
データ通信(20万パケットまで) | 1980円(※) | 1980円(※) | 1980円(※) | 1980円(※) |
※:特定事業者を利用した場合。 |
渡航前にあらかじめ申し込みをする必要はないとはいえ、グローバルパスポート対応端末かどうかだけ確認しておこう。ここ1年以内に発売されたスマホなら問題なく使えるだろう。
auにも海外パケット定額サービス「海外ダブル定額」が用意されており、20万パケットまでが日額最大1980円、それ以上使った場合も日額最大2980円。iPhone 5や4G LTEの対応したスマートフォンは147の国や地域、iPhone 4Sや3Gスマートフォンは115の国や地域に対応している。スマートフォンのテザリングも海外ダブル定額の対象となる。
パケット通信量 | 1日の上限額 |
---|---|
約24.4Mバイトまで | 1980円 |
24.4Mバイト以降 | 2980円 |
ただし、iPhone 5や4G LTE対応のスマホでは自動的に事業者が選択されるのに対し、iPhone 4Sや3Gスマホでは海外ダブル定額の対象事業社に手動で接続しなければならないので注意しよう。
渡航前に必ずしておきたいのが、海外提携事業者のローミングエリア情報のダウンロードだ。海外ではローミングエリア情報の更新ができないので、渡航前に必ずしておきたい。4G LTEスマホの場合は「*5050」に発信し、「au ICカードのデータ更新が完了しました」の表示を確認したのち、スマホを再起動する。3Gスマホの場合は「設定」→「無線ネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「ローミング設定」→「PPL設定」から更新できる。
また、Eメールの初期設定が済んでいないと海外データ通信が利用できないことにも注意しよう。さらに、auのスマホを新規契約した場合、日本国内での最初の利用日の2日後からしか海外では使用できない。
iPhone、Androidともに「GLOBAL PASSPORT」アプリが配信されており、海外ダブル定額の対象国や、海外での料金と電話の掛け方を調べたりできる。
渡航先でデータローミングをオンにする
iPhoneとAndroidともに、渡航先ではデータローミングの設定が必要だ。まず、Androidでは海外モードへの切り替えをしなければならず、Android 4.0の場合、「設定」→「無線とネットワーク」内の「その他の設定」→「モバイルネットワーク」→「ネットワークモード」→渡航先の通信方式を選択する。そして、「モバイルネットワーク」内の「データローミング」にチェックをつければ、海外モードに切り替わる。
iPhone 5の場合は、「設定」→「一般」→「モバイルデータ通信」→「ローミング」→「データローミング」をオンにすればよい。いずれも帰国後はオフにするのを忘れないようにしたい。
auでも渡航先によっては「au Wi-Fi SPOT」の利用が可能だ。au Wi-Fi SPOTなら、1分27円、1日上限1480円で利用できる。エリアは限られるもののダブル定額よりもお得なので、対象エリアの場合はこのサービスのみを活用するのも1つの手だろう。申し込みは不要だが、「au Wi-Fi接続ツール」(無料)アプリを渡航前にダウンロードしておこう。
渡航先に到着してから一番困るのは、充電器を忘れた場合ではないだろうか。auでは海外のH.I.S.支店約60店舗にて、充電器の無料貸し出しサービスを提供しているので、店舗が近くにある場合はぜひ駆け込みたい。サービス提供都市などはWebサイトから確認しよう。
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