第12回 作品数や料金は? マルチデバイス対応?―――スマホ向け動画配信サービスまとめ今すぐ使えるスマホレシピ(1/3 ページ)

» 2012年12月19日 19時33分 公開
[今西絢美(ゴーズ),ITmedia]

 前回は年末年始を海外で過ごすユーザーのために海外でのスマホの使い方を紹介したが、自宅や帰省先でのんびり過ごそうと考えている人も多いはず。筆者もその中の1人で、年末年始はたいてい実家でダラダラと映画を観ている。しかし、この時期はレンタルショップもかき入れどき。寒い中、店まで足を運んでも、大半の新作が貸出中では苦労が報われない。

 そこで活用したいのが動画配信サービスだ。スマホが普及するに従い、キャリア各社が動画配信サービスに注力し始めた。また、キャリア以外でも動画配信サービスは着々と広まりつつある。“貸出中”のない動画配信サービスをこの時期こそ活用しよう!


ドコモユーザーは「VIDEOストア」が便利

 ドコモのAndroidで利用できるのは「dマーケット」の「VIDEOストア」だ。国内外の映画、ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVオリジナルの番組などから約7000タイトルを配信している。本サービスは月額525円で見放題。サービス開始から約1年がたった2012年11月末、会員数が300万人を突破した。

photophoto 「dマーケット」アプリを起動し、「ビデオ」を選択する。「dメニュー」アプリからも利用が可能(写真=左)。話題の映画もラインアップに含まれる(写真=右)

 VIDEOストアの特徴は、ストリーミング再生とダウンロード再生を選択できる点だ。画質は「普通」「きれい」「すごくきれい」の3種類から選べ、「すごくきれい」はWi-Fi接続が推奨されている。実際に映画を「すごくきれい」でダウンロードしてみたが、やはり高画質だとWi-Fi接続でも時間がかかる印象を受けた。就寝前にダウンロードしておけば、朝の通勤時間などに見られるので便利だろう。ダウンロードしたファイルはライセンスが発行されてから48時間再生が可能。ただし、VIDEOストアを退会すると再生できなくなるので注意したい。

photophoto 視聴方法はストリーミングとダウンロードを選べる(写真=左)。Wi-Fi環境ならストリーミング視聴も快適に行える(写真=右)
photophoto オーディオエフェクト設定では、イコライザの種類を選べるだけでなく、バス強調やボーカル強調などの設定も可能(写真=左)。ダウンロード中は別の作品を視聴できないので注意(写真=右)

 本サービスを利用する際にもっとも気をつけたいのが、Wi-Fi接続の有無だ。なぜなら、Xiではひと月のデータ量が7Gバイトを超えると、月末まで通信速度が送受信時最大128Kbpsに制限されるからだ。2時間8分の作品で1423.9Mバイトあったので、この長さの作品だと約5本観れば通信速度が制限されてしまう。ダウンロードする場合もストリーミング再生する場合も、なるべくWi-Fi接続にした方が通信速度を気にすることなく使える。

 また、VIDEOストアはスマホだけでなくタブレットでも利用できる。例えば、スマホですでに利用しているときは、タブレット側でマルチデバイス設定を行なう。マルチデバイスを設定しているときは2台同時にコンテンツを視聴することはできない。また、dマーケットアプリを使用している場合、片方のデバイスでダウンロードしているときに、もう片方のデバイスで視聴できなくなるなど、若干の制限があるので注意しよう。

 ドコモはdマーケット内にアニメ見放題サイト「アニメストア」も提供している。こちらは月額420円で約600作品、約9000話が見放題になる。ただし、最新作品や一部の作品は個別課金を行っており、「けいおん!!」の場合は1話210円と、やはり人気作品は少々高い。このサービスもスマホ、タブレットの両方に対応している。

photophoto 「アニメストア」のトップ画面。テレビで放送してすぐのアニメも視聴できる(写真=左)。「VIDEOスト」同様、ストリーミングとダウンロードを選択可能。画質も選べる(写真=右)
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