インタビュー
» 2013年01月18日 10時30分 UPDATE

開発陣に聞く「HONEY BEE 201K」:“イケメン”に進化した2代目HONEY BEEスマホ 機能もアップ (3/3)

[房野麻子,ITmedia]
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細かい部分で遊び心を忘れず

西本氏 201Kの塗装ではいろんな質感を採用して、端末の中で質感のコントラストを出すようにもしています。ボディ側面をちょい足しリングの帯が囲っているような外観になっていて、リング部分にシボ風の塗装をしています。

―― リングの内部も塗装されているのですね。ストラップを付けた際にすれて塗装が剥げてきたりはしませんか。

西本氏 塗料に細かいビーズを入れることで、シボ風のザラザラした質感に仕上げています。通常の塗装と同等の強度を持たせていますので、普段使いで剥がれることはありません。

 カラーリングは「ガールズキャンプ」というコンセプトでデザインをしています。「山ガール」も定番化していますが、ファッション性の高いアウトドアブランドのアパレルやアイテムをイメージしています。ざらざらした質感や金属調のパーツ、カラフルな色を合わせています。

―― ホームなどでのユーザーインタフェースも洗練されましたね。

横田氏 そうですね。ボディと同じくカラフルですが、ハチのキャラクターはそれほど多く出てきません。また、スマートフォンは黒いものというイメージがあるので、設定画面はハニカムでハチの世界観も表現していますが、大人っぽいイメージは崩していません。

西本氏 ハチのキャラクターそのものをたくさん出すのではなく、象徴的なマークとして使っています。ハチそのものを訴求する段階から、ブランディングに移行しました。

横田氏 プリセット壁紙も象徴的に見せる手法をとって、スマートフォンに求められるハチの世界を表現しています。

西本氏 できるだけ遊び心は忘れないように心がけています。101Kでバッテリーパックにハチをデザインしていましたが、今回もやっています。ただ、今回、デザインは同じですが、カラーが前回のピンクほど強烈ではなく、ライトグレーで大人っぽく、どんなボディカラーでも違和感のないようにしています。

横田氏 設定メニューにあるAndroidのバージョン情報を何度もタッチすると、普通はAndroidマスコット(通称ドロイド君)が出ますが、201Kではハチが出てきます。ハチをこすると小さいハチが画面に散らばって、よく見るとハチがジェリービーンをくわえています。かなり以前の懐かしいハチが出てくることもありますよ。また文字入力時の効果音も加えました。ハチはあまり出てきませんが、細かいところでけっこう遊んでいますので、ご購入された際にはいろいろ探してほしいです。

機能は正統進化

―― 機能面で進化した部分はどういったところでしょうか。

西本氏 201Kではインカメラにもフォトライトを搭載しています。また、おサイフケータイ(FeliCa)とワンセグにも対応し、ケータイで求められる基本的な機能はすべて搭載しました。ディスプレイも大きくなって、機能面では正統進化を遂げています。「すぐ文字」やカメラのエフェクトもバージョンアップしました。

横田氏 ディスプレイは3.5インチから3.7インチに大きくなりましたが、狭額縁化によって本体の幅は57ミリに抑えられ、101Kから1ミリしか大きくなっていません。DLNAなどのマルチメディア関連機能はありませんが、あとはだいたい「DIGNO S」と同じ機能を持たせています。

―― 今回はSoftBank 4G(AXGP)にも対応ですね。キャリアの方針もあると思いますが、HONEY BEEでも高速通信は必要なのでしょうか。

横田氏 必要です。想定ユーザー層の女子高生たちは、YouTubeのヘビーユーザーですから、テレビを見るかと聞いても「YouTubeを見る」と答えます。

―― そういえば、101Kのインタビューの際にも「あまりテレビを見ない」という話がありましたね。

photophoto 201Kはワンセグにも対応。アンテナはボディの右側面から伸ばす

横田氏 今も同じです。先日も調査で話を聞きましたが、半数がワンセグを含めてテレビを見ないと言っていました。ですからできるだけ快適に通信できるよう、最新の通信サービスには対応する必要があります。また、中学生や高校生たちの買い替えサイクルは2年ではなくて卒業までの3年です。できるだけ新しいサービスをサポートして、長く使っても型落ち感がないようにしたいと思っています。

―― 101Kの発売からちょうど1年ですが、残念ながらちょっと“型落ち”感がありますね。当時はデュアルコアプロセッサーの搭載や「ULTRA SPEED」への対応など、カジュアルなモデルの割にハイスペックだと感じましたが。

横田氏 そうですね、新しいサービスがどんどん出てくるのと、Androidデバイスの進化が速いため、確かに辛いところではあります。

―― LTEと違ってSoftBank 4Gは採用キャリアが少ない特殊な通信規格です。端末メーカーとして難しいところはありませんでしたか。

横田氏 大変は大変でしたが、弊社は“次世代PHS”と呼ばれていたXGPのころから対応を検討していて基礎が分かっていましたので、ハードルはそれほど高くありませんでした。ちなみに、弊社の端末は3Gもダイバーシティアンテナを使っています。SoftBank 4Gのエリアはまだ都市部や駅のそばに限られますが、3Gでもダイバーシティアンテナのおかげで、ほかの端末よりスループットが少し速いと思います。

―― すでに発売されているSoftBank 4Gスマートフォンはソフト更新でテザリングに対応しますが、201Kではどうでしょうか。またバッテリーの持ちはどうでしょうか。

横田氏 発売当初からテザリングに対応します。バッテリーはこのサイズとしてはかなり大容量の2000mAhです。101Kが1240mAhだったので1.6倍以上増え、連続通話は950分とDIGNO Sに匹敵するスタミナをもっています。

photophoto ブランドイメージを全面に打ち出した201Kの個装箱。こうした非日常的な演出は従来のHONEY BEEブランド端末から引き継いでいる

―― HONEY BEEブランドの今後についてお聞きします。スマートフォンメーカーの多くがブランドをタブレットなどにも広げ、スマートデバイス全体でバリエーションを増やしています。PHSからスマホと来て、HONEY BEEブランドのタブレットが出る可能性はありますか。

横田氏 HONEY BEEはコミュニケーションツールとして、通話やメールで使うことをベースに、元気の良さをプラスしたブランドです。タブレットが今のHONEY BEEのようなコミュニケーションツールになるかと考えたときに、そうならないとなれば、HONEY BEEブランドでの製品化はふさわしくないと思います。ただし、コミュニケーションツールとして定着し、元気の良さよさや楽しさを付加できる存在になれば、HONEY BEEブランドでも成り立つと思います。

photo 横田氏と西本氏。そしてHONEY BEE 5のデザインを担当した京セラの長尾氏
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