スマートフォンの展示はないものの、タブレットを紹介しているメーカーも多かった。
パナソニックが参考展示していたのは、3840×2560ピクセルの高解像度を持つ、20インチの大型ディスプレイを搭載した「4K Tablet」だ。OSはWindows 8。発売スケジュールなどは未定。20インチということで、第一印象は「とにかくデカイ」。重さは約2.4キログラムもあるが、ボディの厚さは10.8ミリでスリムだ。ブースでは高解像度の画像を表示するデモを実施しており、4Kディスプレイの美しさは目を見張るものがあった。A3サイズの紙面をほぼそのままのサイズで表示できるというのもうなずける。4K Tabletにペンで製図を作成するデモも披露しており、高精細なディスプレイを生かした業務端末としての用途も想定しているようだ。内蔵バッテリーの容量は公表していないが、連続駆動時間が約2時間というのは心もとない。長時間使う場合は充電しながらの利用になりそうだが、充電しながら展示されていた端末のディスプレイを触ったところ、少々熱くなっているのが気になった。熱処理についてはまだチューニングの余地がありそうだ。
Polaroidといえばインスタントカメラでおなじみだが、海外ではタブレットも展開している。中でもユニークなのが、キッズ向けの7インチタブレット「PTAB750」。OSはAndroid 4.0、ディスプレイサイズはワイドVGA(480×800ピクセル)、内蔵メモリは8Gバイト(RAMは512Mバイト)とスペックは抑えられているが、ハードとソフトで子どもが安心して使えるよう作り込まれている。側面と裏面はラバーのバンパーで保護されているほか、電源、ホーム、戻る、音量調節のキーはディスプレイ面に分かりやすいアイコンとともに、大きくて押しやすいものを用意。安全に配慮したブラウザ、ゲーム、音楽プレーヤー、そして子ども向けのアプリを入手できる専用のストアをプリセット。親が使用を制限するための設定もある。ドコモが先日発表した「スマートフォン for ジュニア」とは異なり、3GやLTE通信機能は内蔵せず、Wi-Fiでインターネットにアクセスする。価格は149.99ドル。
このほか、Polaroidは7〜8インチの安価なタブレットの提供している。7インチ版が「M7」、8インチ版が「S8」という製品名。いずれもOSはAndroid 4.1、1.6GHzのデュアルコアCPU、8Gバイトのメモリ(ROM)を備える。価格はM8が129ドルと案内されていた。
東芝は10.1インチディスプレイ(1280×800ピクセル)を搭載する「Excite 10」と、7.7インチディスプレイ(有機EL)を搭載する「Excite 7.7」を展示。いずれもOSはAndroid 4.0で、プロセッサーにはTegra 3を採用する。
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