充実のソフトウェア　“中身”もしっかりチェック！：「ARROWS X F-02E」に迫る（2/2 ページ）

» 2013年02月27日 10時00分公開

[井上翔，PR／ITmedia]

　富士通独自の機能としては、「スッキリ目覚まし」も見逃せない。普通のスマートフォンにもアラーム機能が付いているが、このスッキリ目覚ましは、通常のアラーム機能に加えて、睡眠中の寝息を録音したり、加速度センサーで寝返りを検知したりして、目覚めの良いタイミングでアラームを鳴らす機能があることが特長だ。ARROWS X F-02Eに搭載されているスッキリ目覚ましは、目覚めのいいタイミングを認識する精度がさらに向上しているそうなので、何個目覚まし時計や携帯電話・スマホを並べてもなかなか目覚めがよくなくて……、という方には是非試してもらいたい。ただし、同機能の注意書きにもあるが、寝息の録音や加速度センサーを常時使うことになるため、バッテリーの消費はどうしても増えてしまう。就寝前にACアダプターをつなぐなど、充電状態で就寝することをお勧めする。同じ原理で「睡眠ログ」を取る機能もある。

スッキリ目覚ましは富士通ならではの機能。設定した時間通りではなく、その時間に一番近い、目覚めの良いタイミングでアラームを鳴らす。ただし、それなりにバッテリーを消費する点は注意しよう。睡眠ログを取る機能も別途用意されている

　広辞苑を始めとする30辞書を利用できる「富士通モバイル統合辞書＋」も便利だ。任意のアプリから文字列を選択して共有することで、複数の辞書を横断した検索ができるほか、標準ブラウザであれば「すぐ辞書」として吹き出しで意味を表示してくれる。辞書はウィジェットとしてホーム画面に常駐させることもできる。言葉に困ったときを中心に、必ず役に立つだろう。ただし、プリインストールされている辞書は簡易版なので、完全版にしたい場合は、アプリからの操作、またはPCを介して辞書データをダウンロードしておく必要がある。

最大で30もの辞書を擁する富士通モバイル統合辞書＋。スマホになってより便利に使えるようになった

　筆者が個人的にARROWS X F-02Eで一番推したい特徴が、標準のカメラアプリだ。従来の富士通スマホのそれからフルモデルチェンジを果たし、操作画面がかなりシンプルになった。操作アイコンの1つ1つが大きくなり、いままではモード設定が必要だった「無限連写」が、特に意識することなくシャッターボタンを押し続けるだけでできるようになった。撮影画面をフリックするとギャラリーが表示されるようになっている。最初はシンプルになったことでむしろ戸惑うかもしれないが、誰でもより撮影しやすくなったとも言える。

カメラのユーザーインタフェースが刷新され、よりシンプルで使いやすくなった

　OSはAndorid 4.1（Jelly Bean）に変わった。機能的には従来のGoogle検索ウィジェットが、機能拡張によって「Google Now」になったことと、メニューボタンを長押しすると、いつでも対応する検索ツールにジャンプできるようになったことが目新しい。通知パネルに関しても機能拡張と表示の一部変更が行われている。よって、従来と比べて雰囲気は若干変わったが、画面上部にあるスイッチパネルは、引き続き機能の入れ替えが可能だ。地味ではあるが、通知パネルから「プライバシーモード」のオン／オフを切り替える方法は、通知パネルにある時計をスワイプする仕様になった。今までは通知パネルでバッテリーアイコンをスワイプする必要があり、ちょっと難しかっただけに、とても大きな進歩である。