音楽も映画も“おすすめ見放題”で楽しむ――月額490円の「UULA」を堪能する(2/2 ページ)

» 2013年03月08日 10時30分 公開
[園部修,ITmedia]
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気になっていたアニメやドラマを一気に視聴するのに最適

PhotoPhoto 少し前に話題になった「孤独のグルメ」や、30代から40代のユーザーには懐かしい「ルパン三世 Episode 1」などが全話そろっている

 会社勤めをしていると、夜の帰りも遅くなりがち。テレビドラマなどは追いかけるのもなかなか大変だ。興味を持ち、HDDレコーダーなどで録画予約をしておいたとしても、家ではそうそう見る時間がないという人も多いだろう。そんなときこそ、UULAのような定額の映像配信サービスが便利だ。最近はドラマが全話配信されていることも多く、比較的新しいドラマも見放題のメニューに含まれていることが結構ある。例えば「孤独のグルメ」のようなタイトルもそう。話題になったのに見逃してしまったタイトルを、自分のタイミングに合わせて視聴できる。アニメ作品が充実しているのも、ファンにはうれしいところ。「スラムダンク」「青の祓魔師」「ルパン三世」など、必見のタイトルがそろっている。

 UULAでの番組視聴は、HDDレコーダーと比べると画質面では不利な部分もあるが、スマートフォンに転送する手間がなく、なんといっても見たいと思ったその場で、準備なしで見られるのが大きい。また、iPhone 5やAndroidスマートフォンで視聴する分には、標準画質でも十分きれいなので、それほど不満はない。通勤や通学の行き帰りなど、ちょっとした空き時間にドラマを手軽に視聴できる環境としてよくできている。

PhotoPhoto 「マイリスト」から「つづきから見る」を選ぶと、再生を中断したコンテンツが一覧表示される。この画面から、すぐに続きが視聴できる

 再生中に映像を中断した場合は、作品ごとにその場所を覚えていてくれる。「マイリスト」メニューから「つづきから見る」を選ぶと、中断した場所から見始めることができる。電車の中で視聴中に、目的の駅に着いてしまったら、そこで一度中断することになるが、帰り道などまた時間ができたタイミングで、すぐに続きを見始められる。これは地味に嬉しい機能だ。

 またドラマの場合は、AUTO PLAYをオンにしておけば、第1話が終わると続けて第2話の再生が始まるため、自分の時間に合わせて次々と視聴していける。移動時間などにちょっとずつ見ていけば、時間を有効活用しつつ、いつの間にか全話視聴できてしまうだろう。

映画は予告編も充実 新作から旧作まで見放題

PhotoPhoto 映画のラインアップも充実している

 音楽を含む映像コンテンツが見放題のUULAは、月額490円という破格の安さで、映画まで見られてしまうのも大きな特長だ。特にUULAは、追加料金が発生しないのがウリで、パケット通信料だけですべてのサービスが楽しめる。そんなサービスでちゃんと映画が見られるのか?といぶかしむ向きもあるかもしれないが、そこはエイベックス・エンタテインメントがしっかりとサポートしている。

 洋画は少し前に上映されていたロードショウ系のものを中心に、懐かしのタイトルや名作といわれるものなどをラインアップ。タイトルの一覧を見ていると、アクション系、ドラマ、恋愛・青春もの、コメディなどが豊富だ。邦画もかなり充実しており、アクションものやドラマものなどを幅広くそろえている。

 ちょっと面白いのは、「ムービー」タブの下の方にある「ムービージャンル」に「人物」という項目が用意されていること。ここを選ぶと、人物名が一覧表示され、そこから俳優や女優を選ぶと、その人が出演している作品がリストアップされる。アーティスト名から楽曲を検索するように、好きな俳優の映画を探したいときなどに便利だ。

 映画は、できればWi-Fi環境で「最高画質(Wi-Fi)」を選んで視聴したいところだが、標準画質でもスマートフォンの画面ならそれほど不満はない。UULAをテレビで楽しむには、SoftBank SmartTVが必要で、スマートフォンからテレビに映像を出力することはできないことを考えると、画質とデータ量とのバランスをとった解像度設定になっているといえるだろう。4インチ前後のディスプレイで見る分には、UULAの映像品質は十分高く、字幕の文字もしっかり判別できる。

UULA独自のコンテンツが面白い

PhotoPhoto UULAでしか視聴できないオリジナルコンテンツも用意している。それを見るためだけに月額料を払ってもいいくらいのコンテンツだ

 UULAでしか見られない、独自のコンテンツを用意している点も見逃せないポイントだ。UULAには、サービス開始時にアナウンスされているとおり、安野モヨコさん原作の「バッファロー5人娘」の世界観をベースに、蜷川実花さんが監督、倖田來未さんが主演を務めたミュージックビデオ「ピンク スパイダー inspired by バッファロー5人娘」が提供されており、映像作品として楽しめる。また原作の「バッファロー5人娘」もムービーコミックとして配信されている。これがなかなか興味深く、映像はカラー漫画がベースなのだが、声優さんが台詞をしゃべってくれるため、かなり楽しめる。今のところ配信されているのは第4話までなのだが、続きがとても気になっている。

 また、原田眞人さんが監督し、椎名桔平さんが主演するドラマ「RETURN」は、当初はUULAのみで視聴可能。映画として上映されてもおかしくない、バイオレンスアクションを織り交ぜた大人向けのエンターテインメント作品が手のひらで楽しめるというのは、それだけでワクワクする。「ピンク スパイダー」や「RETURN」のような独自のコンテンツは、1カ月に1本以上、順次追加される予定で、このためだけに490円を払ってもいいくらいの価値はあるといってもいいだろう。

まずは490円を払って思いっきり楽しんでみたい

 2月14日のサービス開始から約2週間、UULAをちょこちょこと楽しんできたが、使い込めば使い込むほど「おすすめ」の精度が自分好みになってきて、UULAを起動するのが楽しくなってくる。UULAのサービス開始時に開催された説明会でも、音楽関連機能の魅力を強くアピールしていたが、実際に使ってみると確かにその通りだと感じる。

 個人的には、ミュージックビデオをAUTO PLAY機能で連続再生するのが最近のお気に入りだ。音楽を楽しむなら、映像なしで音楽データのみの配信を受けた方がいいと考えるかもしれないが、映像付きで楽しめることで、アーティストが楽曲に込めたメッセージや曲が持つ世界観がより分かりやすく伝わって来る。聞き流しながら、気になったときだけ映像をチェックできるのも魅力と言えるだろう。

 もちろん映画やドラマなども豊富にそろっており、月額490円の元はすぐに取れてしまうだろう。見たい映画やドラマがなくなってしまったら、その時は退会すればいいので、まずはUULAのIDを取得して、490円で楽しめる世界を満喫してみることをお勧めする。

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