P-02Eは優れたバッテリー性能を備えている。では、“スタミナ”と並んで多くのユーザーが重視する「CPUの性能」はどうだろうか。
P-02Eは、1.5GHz駆動のクアッドコアCPUを備えるQualcommのプロセッサー「APQ8064」を搭載する。これは、春モデルとしては標準的なスペックだ。今回は動作性能を検証するため、ベンチマークテストを行ってみた。ベンチマークアプリ「Quadrant Professional Edition」を使って5回計測し、平均値を算出した。また参考として、同じCPUを搭載する「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」でも数値を計測した。以下がその結果だ。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
総合 | 7612 | 7082 | 7679 | 7111 | 6038 | 7104.4 |
CPU | 19098 | 18303 | 18999 | 16723 | 17730 | 18170.6 |
メモリ | 9769 | 9328 | 10106 | 9963 | 6213 | 9075.8 |
データの読み書き | 6592 | 5496 | 6640 | 6534 | 4250 | 5902.4 |
2D | 495 | 431 | 500 | 501 | 163 | 418 |
3D | 2108 | 1851 | 2152 | 1834 | 1832 | 1955.4 |
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
総合 | 7468 | 7585 | 7559 | 7799 | 7613 | 7604.8 |
CPU | 18906 | 18641 | 18375 | 19077 | 18748 | 18749.4 |
メモリ | 8994 | 9715 | 8742 | 9769 | 9688 | 9381.6 |
データの読み書き | 6236 | 6350 | 6497 | 6959 | 6414 | 6491.2 |
2D | 1000 | 1014 | 1000 | 1006 | 1006 | 1005.2 |
3D | 2203 | 2207 | 2183 | 2186 | 2209 | 2197.6 |
「総合」を見ると、P-02Eはコンスタントに7000台を記録し、平均7104.4という高いスコアを出している。だが、SH-02Eには500ほど及ばない結果に。また「CPU」では、平均18170.6を記録したが、こちらもSH-02Eは18749.4とやや水を開けられてしまった。とはいえ、これはあくまでも数値上の結果。実使用において、不満は特に感じなかった。
今回は、実際にTwitterやFacebookのアプリをインストールして使ってみたが、タイムラインやフィードの読み込みは非常にスムーズ。ツイートを指定してリンクを参照したりする操作もストレスなく行えた。また、アプリ一覧の画面をめくる動作や、アプリ起動時にもたつくようなこともなかった。クアッドコアCPU搭載機として、申し分のない操作性を実現しているといえるだろう。
P-02Eは多彩な機能をただ盛り込むだけでなく、それらを“いかに快適に使いこなすか”までが考えられた完成度の高い一台だ。ユーザーが気にする「スタミナ」「動作性能」のレベルも高水準で、ストレスなく操作できることが今回のテストで確認できた。機能性・操作性のバランスが取れた“全部入り”端末を求める人は、購入候補にしてみてはいかがだろうか。
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