「ELUGA X P-02E」レビュー(後編)――バッテリーの持ちやCPUの性能を検証する(2/2 ページ)

» 2013年03月21日 17時30分 公開
[小竹佑児,ITmedia]
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クアッドコアCPUの恩恵で滑らかに操作できる

 P-02Eは優れたバッテリー性能を備えている。では、“スタミナ”と並んで多くのユーザーが重視する「CPUの性能」はどうだろうか。

 P-02Eは、1.5GHz駆動のクアッドコアCPUを備えるQualcommのプロセッサー「APQ8064」を搭載する。これは、春モデルとしては標準的なスペックだ。今回は動作性能を検証するため、ベンチマークテストを行ってみた。ベンチマークアプリ「Quadrant Professional Edition」を使って5回計測し、平均値を算出した。また参考として、同じCPUを搭載する「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」でも数値を計測した。以下がその結果だ。

「Quadrant Professional Edition」の測定結果(ELUGA X P-02E)
項目 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
総合 7612 7082 7679 7111 6038 7104.4
CPU 19098 18303 18999 16723 17730 18170.6
メモリ 9769 9328 10106 9963 6213 9075.8
データの読み書き 6592 5496 6640 6534 4250 5902.4
2D 495 431 500 501 163 418
3D 2108 1851 2152 1834 1832 1955.4

「Quadrant Professional Edition」の測定結果(AQUOS PHONE ZETA SH-02E)
項目 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
総合 7468 7585 7559 7799 7613 7604.8
CPU 18906 18641 18375 19077 18748 18749.4
メモリ 8994 9715 8742 9769 9688 9381.6
データの読み書き 6236 6350 6497 6959 6414 6491.2
2D 1000 1014 1000 1006 1006 1005.2
3D 2203 2207 2183 2186 2209 2197.6

 「総合」を見ると、P-02Eはコンスタントに7000台を記録し、平均7104.4という高いスコアを出している。だが、SH-02Eには500ほど及ばない結果に。また「CPU」では、平均18170.6を記録したが、こちらもSH-02Eは18749.4とやや水を開けられてしまった。とはいえ、これはあくまでも数値上の結果。実使用において、不満は特に感じなかった。

 今回は、実際にTwitterやFacebookのアプリをインストールして使ってみたが、タイムラインやフィードの読み込みは非常にスムーズ。ツイートを指定してリンクを参照したりする操作もストレスなく行えた。また、アプリ一覧の画面をめくる動作や、アプリ起動時にもたつくようなこともなかった。クアッドコアCPU搭載機として、申し分のない操作性を実現しているといえるだろう。

 P-02Eは多彩な機能をただ盛り込むだけでなく、それらを“いかに快適に使いこなすか”までが考えられた完成度の高い一台だ。ユーザーが気にする「スタミナ」「動作性能」のレベルも高水準で、ストレスなく操作できることが今回のテストで確認できた。機能性・操作性のバランスが取れた“全部入り”端末を求める人は、購入候補にしてみてはいかがだろうか。

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