3DMark Android EditionでNexus 7とかXperia Zとか測ってみた世界標準ベンチマークテストをスマートフォンで(2/3 ページ)

» 2013年04月09日 14時20分 公開
[長浜和也,ITmedia]

本体のサイズや重さまで収録する端末情報

 PC版の3DMarkは、入手コストによって、無料のBasic Editionと有料のAdvance Edition、そして、ビジネス目的で測定結果を利用でき、コマンドラインによるバッチ処理など機能を増やしたProfessoinal Editionを用意しているが、Android Esitionは、Google Playからダウンロードできる無料版のみだ。3DMark Android Editionは設定画面にある「Run demo」のチェックボックスを外せば、ベンチマークテストだけを実行できる。

 トップ画面から、「Run Ice Storm」、または、「Run Ice Storm Extreme」をタップすると、ベンチマークテストが始まる。それぞれのテストは、「Graphics test1」「Graphics Test2」「Physics Test」を順番に実行する。テストが終わると総合スコアである「Ice Storm Score」とGraphicsテストの総合結果「Graphics score」と「Physics score」、そして、個別テストそれぞれの平均フレームレートを確認できる。

 3DMark Android Editionでは、ベンチマークテストを実行するモードのほかに、デバイスのハードウェア情報を表示する「MY DEVICE」と、ほかのAndroidデバイスのスコアランキングを表示する「DEVICE CHANNEL」も設けている。MY DEVICEは、3DMARK画面の「Your Device」からもアクセスできる。過去に測定したスコアリストとグラフのほか、デバイスのハードウェア構成を表示する。

 ここで確認できる項目には、CPUコア、GPUコア、システムメモリ容量、利用できる無線接続規格、インタフェースの種類、データストレージとして利用できるメモリ容量、搭載するセンサの種類やWebカメラの有効画素数に加えて、本体サイズや重さ、液晶ディスプレイが採用するパネルの種類まで用意している。

 なお、ハードウェア構成はすべてのAndroidデバイスで対応しているのではないようだ。今回評価に用いたデバイスでも、Nexus 7は表示できるのに、G'zOne TYPE-Lでは、CASIO CAL21とOSバージョン、解像度は表示するが、それ以外は空欄になる。

測定するデバイスのハードウェア構成やOSのバージョン、そして、本体サイズや重さまで確認できる「My Device」の表示情報

求めるスコアの種類は3種類

 Ice StormもIce Storm Extremeも、実施するテストの構成は共通する。Graphics Test1とGraphics Test2、そして、Physics Testを行って結果を表示する。この3つのテストは必ずセットで実行する。それぞれを、単独で測定することはできない。3DMark Android Editionでは、設定にある「Run Demo」のチェックボックスを外すと2分15秒ほどかかるデモムービーを再生しないで、すぐにベンチマークテストを実行できる。いずれのテストも横位置固定になる。測定時間は3つのテスト含めて2分ほど(30秒のテストが3本+それぞれのロード時間)とさほど時間はかからない。

 測定が終わると、「REASULT DETAILES」を表示する。2つのGraphics TestとPhysics Testの結果の総合スコアとなる「Ice Storm score」をはじめとして、Graphics Testの総合スコアとなる「Graphics score」、そして、「Physics score」以外に、Graphics Test1、Graphics Test2、Physics testそれぞれのフレームレートを表示する。なお、デモムービー再生中の平均フレームレートも表示するので、Ice Storm scoreに含まれないが、ベンチマークテストの1つとして利用可能だ。ただ、PC版の結果表示と違って、プロセッサーやグラフィックスコアの温度や動作クロック、駆動電圧にシステムの消費電力を測定して時系列変化を示す機能は用意していない。

 測定したログは、1回ごとにxmlファイルとして生成する。3DMarkでは、測定結果のリストを表示するほか、Ice Storm scoreとGraphics score、そして、Physics scoreをIce StormとIce Storm Extremeごとに折れ線グラフで表示する機能も用意している。RESULT DETAILSには、「Share」アイコンがあるが、これは、一般的なSNSやメール、そして、オンラインストレージに3DMarkのスコアを投稿、または、テキストファイルで保存する機能を提供する。MOBILE GPUMARKのように、ベンチマークテストベンダーが用意するランキングサイトへ投稿する機能ではない。

測定するデバイスのスペックを表示する「MY DEVICE」では、過去に測定したスコアの履歴とその値の変化もグラフで確認できる。それぞれの履歴をタップするとRESULT DETAILESを表示できる

ベンチマークテスト実行後に表示する結果詳細。Futremarkが定めた計算式で求めたスコアと測定したフレームレートを表示する。さらに、Futuremarkが収集した3DMark Android Edition測定結果のデータベースで性能が近いデバイスのリストも確認できる。Shareアイコンをタップすると、測定デバイスで導入しているSNSクライアントツール、オンラインストレージツール、メールソフトでIce Storm Scoreを送信する機能を用意している

「DEVICE CHANNEL」では、Futuremarkが収集した3DMark Android Edition測定結果にあるランキングを確認できる

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