この夏の新端末から採用した「シンプルUI」だが、見た目と使い勝手はかつてのフィーチャーフォンを踏襲したものとなっており、これまでフィーチャーフォンを使ってきた人はもちろん、初めてスマートフォンを使う人にも分かりやすいUI構造となっている。
ホーム画面には頻繁に利用するだろう9つのアイコンが表示されている。右にフリックするとアプリやウィジェットを置く画面に、左にフリックすると通話の発信履歴などを参照する画面へ移る。通話履歴などにワンアクションでアクセスできるのは非常に便利で、フィーチャーフォンのカーソルキー操作に近い直感性がある。
設定画面は、複雑な設定を行う「詳細」と、一般的によく使う項目のみを簡単に並べた「シンプル」の2つのタブに分かれており、スマートフォン初心者の人でもあまり迷わずに設定が行える工夫がなされている。
P-03EのUIで特徴的なのは、「ホバー」と呼ばれるタッチアシスト機能だ。指先からの微弱な静電気を画面側で感知し、画面に触れることなく操作ができる。画面に触れずにロックを解除できるため、パスワードパターンを読まれにくい。また、画面に触れずにカメラのシャッターを切ることができるため、撮影時のブレを抑えることができる。
文字入力もホバー入力が可能だ。ただ、筆者が使用してみた感想としてはそれほど使い勝手が良いという印象はなく、カメラ操作では思うようにシャッターが切れないなど、若干不便さも感じた。UIとしてのホバー機能はなかなか面白いアイデアだと思うので、今後のブラッシュアップなどに期待したい。
フィーチャーフォンユーザーを意識した「ケータイキー」機能では、あえてスマートフォンらしさを排除した。その狙いが成功するのか、非常に気になるところだ。
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