Xperiaシリーズでは初めてモバキャスの「NOTTV」に対応した。フルセグほどではないが、720×480ピクセルの高解像度な番組を視聴できる。これに伴い、ワンセグとフルセグ兼用のホイップ型のアンテナを備えており、Xperia Zのようにアンテナケーブルを装着する必要がなくなった。
ホーム画面のUIや、Exmor RS for mobileを採用した1310万画素カメラの性能は、基本的にXperia Zと同じなので、こちらの記事も参照してほしい。ただしインカメラは、Xperia Zの有効約220万画素裏面照射型CMOSセンサーから、有効約31万画素CMOSセンサーにスペックダウンしている。また、ディスプレイ消灯時にデータ通信をオフにする「スタミナモード」の搭載は、今回も見送られている。
Xperia Zからの変更点として、通知バーの設定パネルを自由に編集できるようになった。初期状態は10個が用意されているが、数を減らしてもよいし、「ローミング」「データの自動同期」「NFC」も設定できるようになる。
日本語入力システムは「POBox Touch 6.1」に進化し、ひらがな、漢字、カタカナ、数字、アルファベット、一部の記号をまとめて手書き入力できるようになった。漢字の読みをひらがなで入力する手間が省けるので便利だ。縦向きの入力はテンキー、横向きの入力は手書き、などと使い分けることもできる。
Xperia Aでは、ディスプレイやインカメラのスペックはXperia Zよりも下がったものの、それ以外のハードウェアスペックはXperia Zとほぼ同等。IPX8の防水やNOTTV対応、32Gバイトストレージ、丸みを帯びた持ちやすいボディ、取り外し可能なバッテリー、ワンセグアンテナ内蔵、カメラキー搭載など、Xperia Zより優れている部分もある。発売週の販売ランキングでもさっそく1位に躍り出るなど、上々の滑り出しを果たした。“ちょっと気の利いたXperia Zの弟分”として、しばらく注目を集めそうだ。
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