アカウントの作成が終わると、「設定するデバイスを選択してください」という画面になるので、Fitbit OneかFitbit Zipかどちらか使用するデバイスを選択する。この後、PCのUSB端子に、付属品の一つであるUSBハードウェアキーを差し込む。するとUSBハードウェアキーがBluetooth通信を自動的に行い、近くにあるFitbit OneまたはFitbit Zipを探し始める。見つかると、4ケタの数字(PINコード)を入力するよう、うながされる。この時点でOneかZipに4ケタの数字が表示されるので、その数字を入力するとPCとFitbitがひも付けされることになる。
Fitbit Oneはニックネームの表示ができるので、最後にニックネームの設定を行うとPC連携設定は完了となる。Bluetooth通信を使っているが、Bluetoothに関する細かい設定を意識することがなく、非常に簡単に連携設定をすることができた。
次にスマートフォンでの連携設定を行う。iPhoneなどiOS端末であれば、まず「Fitbit」アプリをApp storeからダウンロードしておく。もちろんダウンロードは無料だ。iPhoneでFitbitアプリを起動すると、「ログイン」もしくは「新規登録」を選択する画面が出るので、ここでは「ログイン」を選択し、さきほどPCで作成したアカウント情報を入力する。すると、自動的にFitbitとBluetooth通信を行い、情報の同期が行われる。ここでも面倒なBluetoothの細かい設定はまったく必要ない。
あとは毎日、Fitbitを持ち歩いてデータを記録するだけだ。Fitbitは非常にコンパクトなのでポケットにも入るし、付属のシリコンカバーを付ければベルトやポケットに挟むこともできる。iPhoneでアプリを起動すると、すぐにFitbitとの同期が行われるので、情報の同期は非常に簡単だ。Bluetooth通信で同期するので、アプリとの同期はオフラインでも可能である。携帯電話の電波が入りづらい場所でも同期できるのが嬉しい。
なお、PCで情報を同期した画面は以下の通り。スマホを使わずPCで同期する場合は、必ずUSBハードウェアキーをUSB端子に接続する必要がある。もちろんスマホで同期しておけば、クラウド上のデータをPCで確認できるのでケーブルを使う必要はない。PCで同期した(クラウド上の)情報を見るには、ブラウザを立ち上げてFitbitの公式サイトからログインし、「ダッシュボード」というリンクをクリックすれば良い。
Fitbitでは、さらに食べた物を入力して、目標体重などを設定することにより、消費カロリーと摂取カロリーを計算し、ダイエット目標を設定することもできる。PCやスマートフォンでそうした情報を入力していけば、より高度な健康管理が可能だ。
Fitbit One/Zipともに、非常にコンパクトでスマートフォンと一緒に持ち歩いても邪魔にならず、iPhoneでどこでもすぐに歩数や消費カロリーなどを確認でき、国内メーカーのスマートフォンの健康管理アプリなどと使い勝手はほとんど変わらない。むしろFitbitの方がアプリのユーザーインタフェースがシンプルかな、とも感じた。
Bluetooth通信を使用しているため、設定が面倒ではないかと感じる人もいるかもしれないが、ユーザーがBluetooth通信を意識することはほとんどなく、設定は非常に簡単だ。携帯電話の歩数計機能を便利に使っていたユーザーで、スマホでも同じように健康管理をしたいという人には、Fitbitは強くオススメできる製品だ。
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