Wi-Fi内蔵SDHCカード「Eye-Fi Mobi」6月14日から日本出荷開始使い始めがすっごく簡単

» 2013年06月12日 18時16分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ダイレクトモード限定にして使いやすくしたEye-Fi Mobi

ダイレクトモードに特化した「Eye-Fi Mobi」

 アイファイジャパンは、保存している撮影データを無線LANを利用してAndorid導入デバイスとiOS導入デバイスに転送できるSDメモリーカード「Eye-Fi Mobi」を日本市場で出荷すると6月12日に発表した。出荷開始は6月14日だが、6月12日から予約受付も開始する。

 ラインアップは容量が異なる8Gバイトモデルと16Gバイトモデルをそろえる。販売価格は、8Gバイトモデルが4980円、16Gバイトモデルが7980円となる。なお、従来モデルのEye-Fi X2の4Gバイトモデルと8Gバイトモデル、Eye-Fi Pro X2の8Gバイトモデルは販売を終了する。ただし、Eye-Fi Pro 16Gバイトモデルは販売を継続する。

 従来の「Eye-Fi X2」「Eye-Fi Pro X2」シリーズでは、PCへの転送やオンラインストレージへのアップロードが行えるほかに、AndroidやiOSを導入したスマートフォンやタブレットデバイスと直接接続して転送する「ダイレクトモード」を用意していた。Eye-Fi Mobiは、そのダイレクトモードだけを利用できるようにしたバージョンだ。なお、SDメモリーカードとしての転送スピードはClass 10に対応し、利用できる無線LANの規格はIEEE 802.11 b/g/nの2.4GHz帯に限るなど、ハードウェア構成は従来のEye-Fi Pro X2シリーズと共通するが、ファームウェアによってダイレクトモードのみの対応としている。

 ダイレクトモードに限定することで、ユーザーは認証番号を入力するだけでEye-Fi Mobiを利用できる。アカウントの登録やPCや無線LANルーターの設定が必要だったこれまでのEye-Fiシリーズと比べて、手順が大幅に少なくなったことで、初心者でも簡単に利用できるとアイファイジャパンは説明している。

従来のEye-Fiでは複雑だった手順も(写真=左)、ダイレクトモード限定のEye-Fi Mobiならわずか3ステップで利用できる(写真=中央)。Eye-Fi Mobiは8Gバイトモデルと16Gバイトモデルを用意する。ダイレクトモード限定とすることで簡単に使える一方で、PCやオンラインストレージへの転送はできなくなった(写真=右)

 Eye-Fi Mobiと接続するデバイスで使うクライアントアプリは、App Store、または、Google Playから無料でダウンロードできる。さらに、Eye-Fi Mobiでは、Kindle Fireにも対応した。

 発表当日に日本で行った説明会では、米Eye-Fi本社CEOのマット・デマリア氏が、ハイエンドカメラのユーザーが増える一方で、スマートフォンやタブレットデバイスのユーザーも増加している現在では、スマートフォンやタブレットデバイスがカメラとワイヤレスで接続すると、よりいっそう便利になると考えるユーザーが半数を超えているという調査結果を示し、これらのユーザーにもっと簡単に利用してもらうため、Eye-Fi Mobiを投入したと語った。

 なお、デマリア氏は、Eye-Fiは5GHz帯の無線LANをはじめとして、最新のワイヤレス技術の採用について常に検討しており、ダイレクトモードしか利用できないEye-Fi Mobiでも、無線LAN以外の近距離無線接続技術の採用は検討の余地があるとした上で、現時点では、無線LAN以外の採用はないと述べた。また、ダイレクトモードにおける無線LAN接続確立までの時間については、ファームウェアやクライアントアプリのチューニングによってこれまでより10秒程度の短縮を実現したと説明している。

クライアントアプリは、App StoreとGoogle Playから無料でダウンロードできるほか、Kindle Fireにも対応した(写真=左)。クライアントアプリは設定項目を絞って使いやすさを重視し(写真=中央)、画面左上にはデバイスとの接続状況を色で把握できるアイコンを設けた(写真=右)

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