インタビュー
» 2013年06月26日 10時00分 UPDATE

開発陣に聞く「Xperia A SO-04E」:誰もが快適に使えるスマートフォンを――「Xperia A SO-04E」で目指したもの (1/2)

5月17日に発売して累計販売台数64万台を突破したXperia Aのコンセプトは「快適」。デザイン、機構設計などに盛り込んだ「快適」について、開発陣に話を聞いた。

[村上万純,ITmedia]

 2013年夏モデルとしてNTTドコモはスマートフォン10機種とタブレット1機種の計11機種を投入するが、「Xperia A SO-04E」は「GALAXY S4 SC-04E」と並び「ツートップ」と位置付けられた。

photo 「Xperia A SO-04E」

 6月18日の株主総会で、ドコモはXperia Aの販売台数が64万台に達したと発表した。また、GfK Japanが全国の家電量販店のPOSデータを基に集計する携帯販売ランキングでも、Xperia Aは5月20日から4週連続で1位になっている。そんなXperia Aのコンセプトは「快適」だと、ソニーモバイルコミュニケーションズの担当者は話す。デザイン、機構設計に盛り込んだ快適について、開発陣に話を聞いた。

photo 左から順に、デザイン担当の石田氏、リンダ氏、企画担当の北森氏、機構設計の中野氏

安心、快適を継承した“A”のライン

photo 企画担当の北森氏

 「2月に発売されたXperia Z SO-02Eは先進的なユーザーがメインユーザーだったが、Xperia Aは幅広い人に使ってほしい。スマホ自体を楽しんでもらいたい」と企画担当の北森氏は説明する。Aという名前については「ツートップでいく場合にA(エース)という分かりやすさがほしかったのと、Xperia acro、Xperia acro HD、Xperia AXと続く“A”のラインを意識した」という。

 Xperia Aでは、日本向け機能を取り入れてきたAのラインが持つ安心感を継承し、操作性、機能、デザインなどすべての部分に快適さを盛り込むことを目指した。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信はもちろん、NOTTVへの対応やアンテナの内蔵など、「手に収まるサイズ感で、道具としてできないことがないようにしたかった」(北森氏)という思いを実現した。

 「スマートフォンは四六時中持つものなので、使えば使うほど愛着がわくようにしたかった。細かいディテールのこだわりを発見してほしい」(北森氏)というように、外観のデザインから機構設計の細部に至るまで、細かく作り込んでいる。

目指したのは、快適さと上質さの両立

photo デザイン担当の石田氏

 「4.6インチの持ちやすいサイズ感で、さらに快適にすることが命題だった」とデザイン担当の石田氏は説明する。Xperia Aは丸みのあるラウンドフォルムが特徴だが、「ただ丸くして持ちやすくしただけでなく、側面をすぱっと切り落としてXperiaの持つ上質さも両立させた」という。

 2013年のXperia端末のデザインコンセプトである「オムニバランスデザイン」は、縦と横で同じ陰影、同じ感覚を再現するシンメトリー性が特徴だ。Xperia Aでは、シンメトリー性を出すためにディスプレイを端末表面の中央に置くことに苦心したという。「カメラ、オーディオなど中に入れるものが増えると真ん中に置くことが難しくなるが、うまく重ね合わせていくことで実現できた」(石田氏)

photophoto 端末表面のど真ん中に置かれたディスプレイ(写真=左)。ロゴやメインカメラの位置、形状などでシンメトリー性をさらに追求した(写真=右)

 セカンドマイクの穴をフォチライト穴の下に設けて、FeliCaマークの裏に隠す工夫も施した。リアカバーを外すとセカンドマイク穴を確認できるが、「デザインになるべく破綻がないように、穴の存在感をなくした」と石田氏。端末下部のイルミネーションや、メインカメラとXperiaロゴ、スピーカーメッシュなどは縦一直線に配置され、シンメトリックで統一感のあるデザインになった。

photo リアカバーを外すと、セカンドマイクの穴が現れる。セカンドマイクはリアカバーのFeliCaマークの真下にある
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