スマートフォンを使う上で、バッテリーの持ちは重要なポイントになるが、富士通モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS A 202F」は3020mAhという大容量バッテリーを搭載している。利用シーンに合わせて省電力設定ができる「NX!エコ」や、バックグラウンドで動作するアプリを通知する「アプリ電池診断」機能など、バッテリーを長く持たせるための機能も充実している。では、実際のスタミナはどうなのだろうか。
7月11日の0時から翌12日の0時まで端末を24時間放置して、待受時のスタミナを調べた。テストは練馬区で行った。バッテリー残量の確認に使用したのは「Battery Mix」アプリ。環境によってバッテリー消費量は変わってくるので、数値はあくまで参考の目安にしてほしい。
細かい計測条件は以下のとおり。
24時間後のバッテリー残量は92%で、なかなか優秀な結果といえる。計測開始から約12時間後の7月11日12時の残量は96%。12時間で4%ずつ減っており、全体的にバッテリー消費は緩やかだった。
ARROWS A 202Fは、富士通製のスマートフォンとして初めて、地上波デジタル放送のフルセグに対応した。フルセグの画質や録画機能などを見ていこう。「テレビ」アプリはホーム画面の左下にあり、すぐ呼び出せるようになっている。
初めて起動する際に行うチャンネル設定などもほぼ自動で完了するため、わずらわしさはない。360度回るアンテナの受信感度は平均的で、アイティメディアMobile編集部(東京都港区)の窓際で番組を視聴した際は番組が表示されるのに数秒かかる程度だった。UI(ユーザーインタフェース)が分かりやすく、チャンネルの切り替えやワンセグとフルセグの切り替え、音量調整もワンタッチで行える。また、録画ボタンを左にスライドすると録画が開始するが、これはワンセグに限られる。フルセグでの録画はできない。操作は直感的で、初めてスマートフォンでテレビを視聴する人でも迷うことはないだろう。
ワンセグで読めない文字がフルセグでははっきりと読めるように、画質の違いは一目瞭然だ。外出先でも、自宅のテレビと同じような高精細な映像を楽しめる。
また、画面内にはデータ放送、チャンネル選択、番組表、Twitterのアイコンなどがあり、それぞれの機能をワンタッチで利用できる。さらに、DNLA連携により、自宅で録画した番組をワイヤレスでダビングして外出先で視聴できるので、番組視聴端末として活躍しそうだ。標準付属の卓上ホルダに端末を横向きで充電する際は「シアターモード」が起動し、充電しながらフルセグ/ワンセグを視聴できる
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