第1回 新機能「デュアル・カメラ」は電車撮りに最高だ「GALAXY S4 SC-04E」で“こんなこと”できるの?(2/2 ページ)

» 2013年07月11日 18時21分 公開
[mi2_303(K-MAX),ITmedia]
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消しゴム機能は使える?

 消しゴム機能とは、連続撮影した5枚の写真から動く被写体を検出して削除する機能だ。5枚の連続撮影に掛かる時間が5秒弱かかるが、記念撮影で不意に背後を人が通った場合にその「通行人」を削除できる。

 ただ、偶然写り込んでしまった人を削除するという使い方だけでなく、シャッターチャンスを待つには時間がかかるような人通りの多い場所で、人が写り込んでしまうことを前提にこの機能を使うのもいい。

 検証作業では、バスが横切るタイミングで撮影してみた。カメラの機能が選んだ“ベストショット”を確認すると、バスを動く被写体と判断して削除していた。このような状況なら、撮影のタイミングを待つことなく、消しゴム機能でどんどん撮影していけばベストショットが撮れる可能性も上がるだろう。動物園や展示会など、人通りが多い場所での撮影などで、その効果を発揮する機能だ。

紫の部分が削除可能なエリアだ。残しておきたい場合は紫の部分をタッチすると解除できる(写真=左)。連続するシーンで動いていたバスを削除した(写真=右)

 ただ、消しゴム効果をかけた部分をよく見ると、バスを完全に削除しているわけではない。ほかのテストショットも同様に削除と合成がうまく行っていないケースもあった。とはいえ、(クオリティをどこまで求めるかにもよるが)本格的なレタッチ作業をしなくても不要な部分を簡単に加工処理できることを考えれば、十分に実用的な機能だ。

写真の一部分を拡大してみると、バスの天井部分が消えていない(写真=左)。そのほかにも、このようなケースもあった(写真=右)

手前から奥に移動するランナーが見えなくなるまでには時間がかかるが(写真=左)、消しゴム機能を利用することを前提とすれば、ランナーがいるうちにすぐ撮影してもかまわない(写真=右)

デュアルカメラモードは使える?

メインカメラとインカメラのそれぞれで、サイズやフレームの変更が可能だ

 撮影モード以外に新機能として追加したのが「デュアル・カメラ」だ。メインカメラとインカメラで同時に録画する機能はすでのほかのモデルでも搭載しているが、GALAXY S4 SC-04Eは、静止画と動画の両方でこの機能が使える。

 デュアル・カメラは、メインカメラでとらえた家族や友人、風景と同時にインカメラで撮した自分の姿をピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)で撮影できる機能だが、自撮りが好きなユーザー以外にあまり使う機会がない。しかし、意外な、しかし、ITmedia読者的に親和性の高そうなところで、デュアル・カメラの「正面と背面を同時に撮影できる」特徴を生かした撮影場面がある。それが、「鉄道撮影」だ。

 デュアル・カメラでは、メインカメラとインカメラのPiPの形や、それぞれのサイズを変更できる。その設定を「スプリット」にするとそれぞれの映像を同じサイズで記録できる。この状態で遠くから迫り来る電車をメインカメラで捉え、通り過ぎる電車をインカメラで撮影してみた。安全のため、線路からある程度離れた場所から撮影しているが、予想通り一回の撮影で向かってくる映像と去って行く映像の“同時”撮影に成功した。

デュアルカメラで通り過ぎる電車を撮影

 今回は、デュアルカメラを使って、意外と絶妙が効果がでる撮影方法を提案してみた。GALAXY S4 SC-04Eには、このほかにも、撮影モードを多数用意しているが、どれも、派手な効果を施す一方で、実際に使う場面は(Samsung電子やドコモが説明会で示したようなシチュエーションはそれほどない)限られる。しかし、デュアル・カメラモードで今回試したように、ユーザーのアイデア次第では、Samsung電子やドコモが想定した以上の使いかたが可能になる。

 そういう意味で、GALAXY S4 SC-04Eは、長く使えば使うほど、新しい発見でユーザーをさらに楽しませてくれるモデルといえるだろう。

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