「Xperia A SO-04E」のバッテリー容量は2300mAh。最近は容量が3000mAhを超える機種があることを考えると、やや物足りない感もある。しかも前モデルのXperia Zは2330mAhで、わずかだがZのほうが容量が大きい。しかしXperia Zはバッテリーパックの着脱ができず、Xperia Aは着脱が可能だ。さらにバッテリーの消費量に大きく影響するのが画面サイズ。Xperia Aは4.6インチのHDディスプレイ、Xperia Zは5インチのフルHDディスプレイなので、画面サイズの小さいXperia Aは若干有利と予想される。
というわけで、Xperia AとXperia Zのスタミナを調べてみた。
「Xperia AX SO-01Eの“ここ”が知りたい」でも行った、YouTubeの10時間連続再生を試すことにした。Wi-Fi、Bluetoothはオフ、GPSはオンにして、画面の明るさと音量を手動で中くらいに固定し、イヤフォンを接続して視聴する。バッテリー消費の経過はアプリの「Battery Mix」で確認した。場所はLTEのアンテナが4本中4本立つ横浜のビルの一室。テスト開始は14時10分、終了予定時刻は24時10分だ。
結果、Xperia Zは8時間後の22時10分ごとに残量ゼロ。Xperia Aはその時点で残量が16%ほど残っていた。
Xperia Aのほうがスタミナという視点では有利のようだ。ちなみに前述のXperia AXはバッテリー容量1700mAh、4時間55分までしか再生できなかった。それに比べるとスタミナは倍近く強化されたことになる。
一方、Xperia Aは、バッテリー残量があったにも関わらず、8時間20分後にYouTube再生が終了してしまった。ただ1時間に10.5%程度消費していたことを考えると、本来なら9時間を超えたくらいでバッテリー残量はゼロになりそうだ。
動画再生ではなく、ブラウザやメール、アプリを使うことが多いのなら、さらにバッテリーは長く持つと予想される。スタミナをウリにした機種ではないが、Xperia Aでも1日持たせることはできそうだ。
Xperia Aには、Xperia Zと同じく省エネ設定が用意されており、さらに長えるよう調整できる。本体の「設定」から「電源管理」を選ぶと「省エネモード」が用意されている。すぐに省電力が可能な「省電力モード」、設定したバッテリー残量になると起動する「低バッテリーモード」、時間帯で起動する「タイマーモード」の3モードがある。省電力時にオフにする機能は自分でカスタマイズすることもできる。
省エネモードの画面には「エリア連動Wi-Fi」がある。従来のXperiaシリーズにも搭載されている機能だが、省エネ設定として配置されている。事前に登録したWi-Fiネットワークに入ると、自動的にWi-Fi接続が有効になるので、自宅や職場でWi-Fiに接続する人は有効にしておくといいだろう。
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