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» 2013年08月09日 11時04分 UPDATE

石川温のスマホ業界新聞:UQ野坂社長&田中会長が総務省で2.5GHz認定式に参加――「5年後には1Gbpsを目指す。固定網との関係も変わる」 (1/3)

2.5GHz帯の追加割り当てが正式に認定されたUQコミュニケーションズ。7月29日に総務省で行われた認定式の後、UQの野坂社長と田中会長に囲み取材ができたので、「WiMAX 2+」のロードマップ、そしてソフトバンク側のコメントについて話を聞いた。

[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 7月29日、総務省はUQコミュニケーションズに対し、2.5GHz帯の割り当てを正式に認定した。16時から総務省で認定式が行われ、UQコミュニケーションズ・野坂章雄社長とUQの会長でもあるKDDI・田中孝司社長が参加した。

 認定式終了後には記者との囲みが開催されたが、認定式の告知がプレスにはなかったようで(問い合わせた人だけが参加できた模様)、野坂社長と田中会長を4人の記者で囲むという贅沢な状態になった(いつもの通り、個人的な感想を★で突っ込んでいく)。

■7月29日 16時14分頃 総務省7階 蒸し暑いエレベーターホール

この記事について

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―― ようやく認定といった感じですかね。

野坂社長 ホッとした感じです。とにかく、いただいた電波を有効に活用して早くサービスを開始して、国民のみなさんのお役に立つようにしていきたいと、副大臣の前で申し上げてきたところです。

―― 計画では10月からサービス開始とありますが。

野坂社長 できるだけ早くやりたいと思っています。かなりタイトなスケジュールでありますけれど、今回は既存のWiMAXの基地局に併設という形になりますので、そういう意味では現行のものが使えることもあり、早期展開できます。

(★こんなスピードで認定からサービス開始をするのは異例かも。ソフトバンクのプラチナバンドだって、5カ月ぐらいかかっていたし)

―― 10月の段階でそこそこ使えるネットワークになりそうか。

野坂社長 詳細についてはご勘弁いただきたいが、首都圏の混んでいるところがまずは中心になる。今回、(周波数を)要望したのは混んできているのでということもありますので、そういうところをサクサク行きたいと考えている。

―― その段階で端末はあるんですよね。

野坂社長 当然、そのための新しい端末を考えていきたいと思っています。

(★端末を間に合わせるとなると、すでに発注していてもおかしくないタイミングかと)

―― 2つのシステムを併用すると言うことは両対応の端末になるということか。

野坂社長 常識的にはルーターというのが最初になる。

(ここでうんうんと頷いていると)

田中会長 そこで、なんでうなずいているんですか。

―― いきなりスマートフォンが来るかと思ったんですが。

田中会長 いやいやいや。

野坂社長 それは私の口からは何とも。

(★うなずいていたのは自分。やはりTD-LTE対応iPhoneが最初になるかと思ったんだけど)

―― 仕組みとしては新しい周波数帯はリリース2.1となるが、いままでのシステムも含まれたシステムということか。

野坂社長 そういうことですね。

―― いずれは今までの帯域と合わせてひとつとして運用していくのか。

野坂社長 既存の30MHzと新規の20MHzなので、今回は20MHzからWiMAX2.1AEというのを入れて参ります。高速になるためには、既存のところをうまく置き換えていかないといけない。新しいサービスを始めれば、ユーザーの皆さんは高速サービスを望まれるでしょうから、そういう意味では移行速度もありますし、今回、条件もいただいていて、既存のお客様にも迷惑をかけないようにする。そういったところを考慮しながら移行させていく。

(★通信制限がない点が好まれているWiMAX。となると、新しい帯域でも通信制限がないことにはユーザーは移行しないのではないか。このあたりが気になったので、のちほど、質問している)

―― 早い段階で移行キャンペーンは展開していくのか。

野坂社長 現在、400万以上のお客様がいらっしゃいますので、あまりそんなに早い段階ということもないですが、新しい基地局の展開速度も見ながら、加速していきたい。

―― これくらいのスケジュール感というのはありますか。

野坂社長 そこまではまだ今の段階では言えません。お客様の反応もありますし、そういったものを見ながらいきたい。

―― 対応するスマートフォンはどうなるのか。最近はWiMAX対応がなかったりするが。

田中会長 まあね、遅かれ早かれっちゅう話ですよ。

―― TD-LTE対応の機種が中心になってくるのか。

田中会長 いずれですね。テクニカルに言うと、クアルコムのチップセットは対応していますから。

(★WiMAXの時に比べれば、全然、やりやすいということか)

―― TD-LTEとFD-LTEの両方という感じですか。

田中会長 全然、差分はないですよ。エリアをがんばって作っていただいて。

―― ソフトバンク側は、UQにTDの技術がないんじゃないかと指摘していたが。

田中会長 全くLTEと同じですよ。TDはWiMAXで散々、やって来ている。

野坂社長 WiMAXがTD系でずっと先に経験してきている。

田中会長 いちばん、詳しい人がいますから(と、そばにいた要海敏和ネットワーク技術部長のほうを見る)。(彼は)電波が見える。

要海部長 問題ないと思っています。

―― いままでのWiMAXの経験が生きてくると。

野坂社長 そう思っています。

田中会長 真面目な話、TDの経験が大きいんじゃないの。OFDMAの経験が大きいかも知れない。OFDMAとCDMAは違いますからね。

―― CDMAの経験だけしかしてなかったら、苦労しそうだったのか。

野坂社長 5年前ならそうだったかも。その苦労が生きるんだと思う。

田中会長 大変でしたよ。CDMAってどちらかというと作る人に寛容な感じ。OFDMAはネットワークを作る人に寛容ではないよね。

―― そのあたりはKDDIグループで、ネットワークノウハウの共用化というのはあるのか。

田中会長 UQがほとんど持っているのではないか。

野坂社長 5年前に先行して経験したのが大きかった。

田中会長 UQに教えてもらっているのが正しいんじゃないかな。

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