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» 2013年08月29日 07時00分 UPDATE

最新スマートフォン徹底比較(2013年夏モデル編):第4回 大容量バッテリー搭載、Micro USB端子が防水キャップレスのモデルは?

スマートフォンを使う上で気になるのがバッテリー。夏モデルを横並びで比較するコーナーの第4回では、バッテリー容量、連続待受時間、卓上ホルダ対応・同梱の有無、バッテリーパック交換の有無などを調べた。

[田中聡,ITmedia]

 スマートフォンのスペックの中で重要なものの1つがバッテリー関連だ。今回は最新Androidスマートフォン23機種のバッテリー容量、連続待受時間、連続通話時間、卓上ホルダ対応の有無などをチェックした。

photophoto ドコモ端末。上段左から「ARROWS NX F-06E」「Disney Mobile on docomo F-07E」「らくらくスマートフォン2(F-08E)」「Optimus it L-05E」「Ascend D2 HW-03E」「MEDIAS W N-05E」、下段左から「MEDIAS X N-06E」「ELUGA P P-03E」「GALAXY S4 SC-04E」「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」「AQUOS PHONE si SH-07E」「Xperia A SO-04E」(写真=左)。au端末。左から「HTC J One HTL22」「Xperia UL SOL22」「AQUOS PHONE SERIE SHL22」「URBANO L01」(写真=右)
photophoto ソフトバンク端末。左から「ARROWS A 202F」「DIGNO R 202K」「シンプルスマホ 204SH」「AQUOS PHONE ss 205SH」「AQUOS PHONE Xx 206SH」(写真=左)。ウィルコム端末。左から「DIGNO DUAL WX10K」「AQUOS PHONE es WX04SH」(写真=右)

3000mAh以上のバッテリーを備えるのは4機種

 バッテリー容量はここ最近、着実に大型化が進んでいる。2013年夏モデルでは、シャープと富士通(富士通モバイルコミュニケーションズ)製端末が、3000mAhを超えるバッテリーを搭載している。最も大容量なのは3080mAhの「AQUOS PHONE SERIE SHL22」と「AQUOS PHONE Xx 206SH」。2012年秋冬モデルで最も大容量だったのは3100mAhの「GALAXY Note II SC-02E」だが、それに匹敵する数字だ。3020mAhバッテリーを持つ「ARROWS NX F-06E」と「ARROWS A 202F」も大容量だ。続いて大きいのは2700mAhの「URBANO L01」だ。

 今回取り上げている23機種中、21機種が2000mAh以上のバッテリーを備えているのも特筆すべきポイントだ。スペック面では着実にバッテリー持ちの不満を解消しつつある。最も小さいのは1800mAhの「DIGNO R 202K」と「シンプルスマホ 204SH」。DIGNO Rは4G対応でディスプレイ解像度がHDなのが気になるが、画面は4.3インチと比較的小さい。シンプルスマホは4G非対応で、ヘビーに使う人は少ないと想定されるので、1800mAhでも問題なさそうだ。

 LTE/4G接続時の連続待受時間は、300〜400時間のモデルが多いが、中でも560時間のARROWS NX、590時間のAQUOS PHONE SERIE、510時間のURBANOとARROWS Aが高く、バッテリー容量の数値と比例している。連続通話時間はAQUOS PHONE SERIE、URBANO、ARROWS A、AQUOS PHONE Xxが1000分を超えていて心強い。

au初のQi対応モデルも

 ワイヤレスで充電ができる「Qi」に対応する機種は、この夏モデルでは「Optimus it L-05E」「ELUGA P P-03E」とAQUOS PHONE ZETAの3機種で、専用のワイヤレスチャージャーを同梱しているのはELUGA Pのみ。ELUGA Pの同梱品は、卓上ホルダにワイヤレスチャージャーを立てかけるタイプとなっており、端末を斜め横向きにセットできるので、映像を視聴しながら充電できて便利だ。URBANOは当初はワイヤレス充電は利用できないが、9月6日に発売予定のQi対応バッテリーパック(5617円)とリアカバー(1155円)、ワイヤレスチャージャー(3675円)を使うことで、ワイヤレス充電が利用可能になる(関連記事)。ちなみにau端末でQiに対応するのはURBANOが初めて。

photophoto ELUGA Pの同梱品は、ACアダプター、卓上ホルダ、ワイヤレスチャージャーがセットになっている(写真=左)。端末を横向きにセットすることで充電できる(写真=右)
photo URBANO向けに、ワイヤレス充電ができる製品が9月6日に発売される

Micro USB端子がキャップレス+卓上ホルダ同梱は1機種のみ

photo 防水でMicro USB端子がキャップレスなのはうれしい。写真は上からAQUOS PHONE ss、AQUOS PHONE ZETA、AQUOS PHONE Xx

 卓上ホルダ対応の機種も増えており、(耐久性の観点から)Micro USBキャップを頻繁に開閉したくない防水端末には特にうれしい対応といえる。一方、卓上ホルダに対応していなくてもMicro USB端子にキャップがなければ、手軽に充電できるうえ、キャップの耐久性を気にすることがないので、不満を感じることは少ないのではないだろうか。そこで、今回はMicro USB端子にキャップがあるかどうかも調べた。防水対応でキャップレスなのは、Optimus it、「Ascend D2 HW-03E」、AQUOS PHONE ZETA、DIGNO R、「AQUOS PHONE ss 205SH」、AQUOS PHONE Xxの6機種。うち卓上ホルダを同梱しているのはAQUOS PHONE Xxのみ(AQUOS PHONE ZETAとOptimus itは別売りのワイヤレスチャージャーを使える)。AQUOS PHONE Xxは、充電環境の点からは最も気の利いたモデルといえる。自宅では卓上ホルダで充電をするが、職場ではMicro USBケーブルで充電をするといったことも考えられるので、こういった措置は歓迎したい。

 卓上ホルダに対応しておらず、Micro USB端子にキャップがあるのは、この中では「DIGNO DUAL 2 WX10K」のみ。DIGNO DUAL 2は防水対応であるだけに、少々残念。同じ京セラ製のURBANOは、卓上ホルダを同梱し、オプション品でQi対応と充実しているだけに、頑張ってほしいところだ。

photophoto ARROWS NXの卓上ホルダは端末周囲をがっしりと覆うタイプ(写真=左)。F-07Eの卓上ホルダに同梱のピアスを挿すと、ピアスが美しく光る(写真=右)
photophoto MEDIAS Xの卓上ホルダはホワイト(写真=左)。AQUOS PHONE siの卓上ホルダは底が厚い(写真=右)
photophoto AQUOS PHONE Xxは、Micro USB端子がキャップレスながら、卓上ホルダも同梱している(写真=左)。Xperia Aの卓上ホルダは端末全体を覆うタイプではなく、すっきりしたデザインとなっている(写真=右)

 バッテリーの大容量化に伴い、バッテリーパックを交換できないモデルも増えている。大容量バッテリー搭載の代償か、「らくらくスマートフォン2(F-08)」を除く富士通(富士通モバイルコミュニケーションズ)製端末と、「AQUOS PHONE si SH-07E」を除くシャープ製端末は、いずれもバッテリー内蔵型となっている。バッテリーパックを交換できる機種の中で、最もバッテリー容量が大きいのは2700mAhのURBANO。続いて2600mAhのELUGA Pと「GALAXY S4 SC-04E」もバッテリーパックを交換できる。

バッテリー関連のスペック
NTTドコモ
バッテリー容量 連続待受時間 連続通話時間 Qi 卓上ホルダ/ワイヤレスチャージャー Micro USB
キャップレス
バッテリー交換
ARROWS NX F-06E 3020mAh LTE:約560時間
3G:約560時間
3G:約680分 ○(同梱:卓上ホルダ)
Disney Mobile on docomo F-07E 2600mAh LTE:約460時間
3G:約500時間
3G:約610分 ○(同梱:卓上ホルダ)
らくらくスマートフォン2(F-08E) 2100mAh LTE:約370時間
3G:約420時間
3G:約400分 ○(同梱:卓上ホルダ)
Optimus it L-05E 2100mAh LTE:約360時間
3G:約410時間
3G:約600分 ○(別売:ワイヤレスチャージャー)
Ascend D2 HW-03E 2150mAh LTE:約280時間
3G:約340時間
3G:約440分
MEDIAS W N-05E 2100mAh LTE:約470時間
3G:約650時間
3G:約580分
MEDIAS X N-06E 2300mAh LTE:約450時間
3G:約550時間
3G:約580分 ○(同梱:卓上ホルダ)
ELUGA P P-03E 2600mAh LTE:約440時間
3G:約490時間
3G:約610分 ○(同梱:ワイヤレスチャージャー)
GALAXY S4 SC-04E 2600mAh LTE:約360時間
3G:約410時間
3G:約720分
AQUOS PHONE ZETA SH-06E 2600mAh LTE:約460時間
3G:約530時間
3G:約750分 ○(別売:ワイヤレスチャージャー)
AQUOS PHONE si SH-07E 2100mAh LTE:約400時間
3G:約460時間
3G:約630分 ○(同梱:卓上ホルダ)
Xperia A SO-04E 2300mAh LTE:約390時間
3G:約420時間
3G:約630分 ○(同梱:卓上ホルダ)
au
バッテリー容量 連続待受時間 連続通話時間 Qi 卓上ホルダ/ワイヤレスチャージャー Micro USB
キャップレス
バッテリー交換
HTC J One HTL22 2300mAh LTE:約370時間
3G:約450時間
3G:約820分
AQUOS PHONE SERIE SHL22 3080mAh LTE:約590時間
3G:約680時間
3G:約1250分 ○(同梱:卓上ホルダ)
Xperia UL SOL22 2300mAh LTE:約440時間
3G:約480時間
3G:約910分 ○(同梱:卓上ホルダ)
URBANO L01 2700mAh LTE:約510時間
3G:約620時間
3G:約1210分 ○(同梱:卓上ホルダ)
ソフトバンク
バッテリー容量 連続待受時間 連続通話時間 Qi 卓上ホルダ/ワイヤレスチャージャー Micro USB
キャップレス
バッテリー交換
ARROWS A 202F 3020mAh 4G:約510時間
3G:約690時間
3G:約1010分 ○(同梱:卓上ホルダ)
DIGNO R 202K 1800mAh 4G:約350時間
3G:約500時間
3G:約780分
シンプルスマホ 204SH 1800mAh 3G:約580時間 3G:約650分 ○(同梱:卓上ホルダ)
AQUOS PHONE ss 205SH 2080mAh 4G:約380時間
3G:約560時間
3G:約700分
AQUOS PHONE Xx 206SH 3080mAh 4G:約430時間
3G:約500時間
3G:約1000分 ○(同梱:卓上ホルダ)
ウィルコム
バッテリー容量 連続待受時間 連続通話時間 Qi 卓上ホルダ/ワイヤレスチャージャー Micro USB
キャップレス
バッテリー交換
DIGNO DUAL 2 WX10K 2000mAh PHS/4G:約310時間
PHS/3G:約400時間
3G:約840分
PHS:約1110分
AQUOS PHONE es WX04SH 2080mAh PHS/3G:約400時間 3G:約780分
PHS:約840分
※◎:防水でキャップレス。△:オプション品で対応予定。

バッテリー容量(大きい順)
順位 機種 容量
1位 AQUOS PHONE SERIE SHL22 3080mAh
AQUOS PHONE Xx 206SH
2位 ARROWS NX F-06E 3020mAh
ARROWS A 202F
5位 URBANO L01 2700mAh
6位 Disney Mobile on docomo F-07E 2600mAh
ELUGA P P-03E
GALAXY S4 SC-04E
AQUOS PHONE ZETA SH-06E
10位 MEDIAS X N-06E 2300mAh
Xperia A SO-04E
HTC J One HTL22
Xperia UL SOL22
14位 Ascend D2 HW-03E 2150mAh
15位 らくらくスマートフォン2(F-08E) 2100mAh
Optimus it L-05E
MEDIAS W N-05E
AQUOS PHONE si SH-07E
19位 AQUOS PHONE ss 205SH 2080mAh
AQUOS PHONE es WX04SH
21位 DIGNO DUAL 2 WX10K 2000mAh
22位 DIGNO R 202K 1800mAh
シンプルスマホ 204SH

ドコモの「実使用時間」が最も長い機種は?

 スマートフォンのバッテリーは充電なしで1〜2日持てばいい方……という実情を考えると、先に紹介した数百時間の連続待受時間は、現実的な数値とは言い難い。そこで、NTTドコモは、一般的に想定されるスマートフォンの使用シーンでどれだけバッテリーが持つかを示す「実使用時間」を、夏モデルから計測して公表している。その計測条件は「Web閲覧などを約40分、メールや電話を約20分、ゲームや動画、音楽を約15分、その他(アラームなど)を約5分の、1日あたり計約80分間の利用」としている。1日約80分の利用が多いか少ないかは人によるだろうが、1つの目安にはなりそうだ。

 下記に実使用時間の長い順に並べてみた。最も長いのは約69.4時間のARROWS NXで、この数字通りなら3日近く持つことになる。2位がらくらくスマートフォン2(63.8時間)というのは少々意外だが、以降はAQUOS PHONE ZETA(62.5時間)、「Disney Mobile on docomo F-07E」(62.0時間)、AQUOS PHONE si(60.2時間)が続く。ARROWS NXはドコモ夏モデルの中ではバッテリー容量、LTEの連続待受時間、実使用時間で“三冠王”を達成。ドコモの最新機種でバッテリーを重視するなら、ARROWS NXを選んでおけば間違いはなさそうだ。

 一方でスマートフォンをヘビーに使用した場合のバッテリー消費も気になるので、そのテスト結果は後日リポートしたい。

ドコモ夏モデルの実使用時間
機種名 実使用時間
ARROWS NX F-06E 約69.4時間
らくらくスマートフォン2(F-08E) 約63.8時間
AQUOS PHONE ZETA SH-06E 約62.5時間
Disney Mobile on docomo F-07E 約62.0時間
AQUOS PHONE si SH-07E 約60.2時間
ELUGA P P-03E 約54.9時間
Xperia A SO-04E 約51.2時間
MEDIAS X N-06E 約47.2時間
GALAXY S4 SC-04E 約45.1時間
Optimus it L-05E 約45.1時間

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