第4回 ケータイ、スマホの2台持ちでどこまで節約できるか誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術(1/4 ページ)

» 2013年09月10日 11時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]

 LTEスマホ(※1)の料金節約法を考える本連載。第4回では、LTEスマホと通話専用ケータイを持つという「2台持ち」のメリットを検証します。7月4日にウィルコムが「LTE(SoftBank 4G)+PHSスマホ」を発表したので、まずはこのウィルコムのLTEスマホ向け料金プラン2つを、他社の料金プランと比較してみましょう。

※1 本記事で扱うLTEスマホは、ソフトバンクモバイル、ウィルコムのAndroidスマートフォン(4G/AXGP=TD-LTEと互換性あり)も含みます。

■ウィルコムLTEスマホの料金プランと他社LTEスマホの料金比較
項目 会社(機種名) NTTドコモ au ソフトバンクモバイル(iPhone 5) イー・モバイル(STREAM X) ウィルコム ウィルコム
契約プラン 料金プラン名 タイプXiにねん LTEプラン ホワイトプラン(i) LTE電話プラン(にねん) ウィルコムプランLite ウィルコムプランD+
インターネット接続名 spモード LTE NET S!ベーシックパック(i) データ定額5 ウィルコムプランLite ウィルコムプランD+
パケット定額サービス名 Xiパケ・ホーダイ ライト LTEフラット パケットし放題フラット for 4G LTE データ定額5+LTEスマホ割 ウィルコムプランLite ウィルコムプランD+
料金内訳 基本使用料 780円 980円 980円 980円 980円 980円
無料通話分 なし なし なし なし なし なし
30秒あたりの通話料 21円 21円 21円 18.9円 21円 21円
無料通話の範囲 なし 1〜21時 au同士 1〜21時 ソフトバンク同士 24時間 イー・モバイル同士 24時間 ウィルコム(PHS)同士 24時間 ウィルコム(PHS)同士
インターネット接続料 315円 315円 315円 なし 315円 315円
パケット定額サービス 4935円 5985円 5460円 2900円 2980円/1980円(6カ月) 5985円/5460円(2年間)
通信量の制限 3Gバイト 7Gバイト 7Gバイト 5Gバイト 1Gバイト 7Gバイト

Photo 1台のスマホの中にSoftBank 4GとPHSが入った2機種

 それぞれ新規契約時の代表的な料金プランやパケット定額サービスに契約することを想定しています。ソフトバンクモバイルとイー・モバイルは機種によって料金が変わるので、「iPhone 5」「STREAM X」との契約を想定しました。イー・モバイルのSTREAM Xの場合、バリュースタイルで購入(一括払いか24回払い)し、LTE電話プラン(にねん)+データ定額5との組み合わせでは「LTEスマホ割」が適用されますので、パケット定額料を980円引いています。またウィルコムの場合、料金プランの中にインターネット接続料やパケット定額が含まれているので、同じプラン名です。

 表を見ると、ウィルコムプランLiteのパケット定額の安さが際立っているのが分かります。しかも、キャンペーンのおかげで契約から6カ月間は月1980円になります。また、PHS回線が利用できるスマートフォンでは、後述する通話定額「だれとでも定額」に加入できます。

 デメリットは、以下の通りです。

  • 2013年9月時点のLTEスマホのラインアップが2台のみ。うち1台はPHSで通話ができない=「だれとでも定額」が使えないSTREAM。9月19日発売の「AQUOS PHONE es」はLTE(SoftBank 4G)に対応していません。ですからLTEスマホを安く使う、となると実質「DIGNO DUAL2」一択になります。
  • 3年の継続契約が条件
  • 1Gバイトというデータ通信量の制限
  • オプションのテザリングにかかる料金が月525円

 通信量が1Gバイトを超えると他のケータイ会社と同様、通信速度が128kbpsに制限され、高速通信に戻すには0.1Gバイト(100Mバイト)ごとに315円がかかります。

 ウィルコムプランD+は他社の料金プランと変わりませんが、通信料の制限が7Gバイトまでと余裕があり(超過後は2Gバイトごと2625円で高速通信に戻る)、テザリングも2年間は無料になります。ただ、こちらはスマホで映画を見たり、テザリングをどんどん使うようなユーザー向けのプラン。こうした使い方をしないなら「ウィルコムプランLite」でいいでしょう。今回の連載記事では、「ウィルコムプランLite」をウィルコムの主な料金プランとして紹介します。

ウィルコムの料金プランは長電話派にもオススメか?

 それではこの料金プランで「1台持ち」で通話をしてみましょう。まず1日連続60分、30日で1800分の長電話をする「もっとも料金がかかるパターン」の場合を考えてみます。すべて他社ケータイへの通話だと以下のような料金になります。

■30日で1800分(1日60分)電話した場合の通話料
項目 会社(機種名) NTTドコモ au ソフトバンクモバイル(iPhone 5) イー・モバイル(STREAM X) ウィルコム(DIGNO DUAL2)
契約プラン 料金プラン名 タイプXiにねん LTEプラン ホワイトプラン(i) LTE電話プラン(にねん) ウィルコムプランLite
インターネット接続名 spモード LTE NET S!ベーシックパック(i) データ定額5 ウィルコムプランLite
パケット定額サービス名 Xiパケ・ホーダイ ライト LTEフラット パケットし放題フラット for 4G LTE データ定額5+LTEスマホ割 ウィルコムプランLite
割引サービス なし 通話ワイド24 Wホワイト 通話定額オプション だれとでも定額
料金内訳 基本使用料 780円 980円 980円 980円 980円
無料通話分 なし なし なし なし なし
30秒あたりの通話料 21円 10.5円 10.5円 18.9円(10分超過後) 21円(10分超過後)
インターネット接続料 315円 315円 315円 なし 315円
パケット定額サービス 4935円 5985円 5460円 2900円 2980円(1980円/6カ月)
割引サービス料金 0円 980円 980円 1400円 980円
1日60分×30日の通話料 7万5600円 3万7800円 3万7800円 5万6700円 6万3000円
合計料金 30日後の合計料金 8万1630円 4万6060円 4万5535円 6万1980円 6万8255円/6万7255円

 ドコモ以外はそれぞれ通話料が安くなる割引サービスに加入しています。イー・モバイルは1回10分、月300回まで他社とも無料で通話ができる「通話定額オプション」(月1400円)、ウィルコムの場合は1回10分、月500回まで他社とも無料で通話ができる「だれとでも定額」(月980円)に加入し、1日60分のうち10分は無料と計算しました。

 30秒あたりの通話料が下がらないので、この場合はウィルコムでもそれほど安くなりません。

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