バッテリーが持つ機種は?――Androidスマホ23機種でYouTube/待受テスト+AQUOS PHONE比較も最新スマートフォン徹底比較(2013年夏モデル編)(3/3 ページ)

» 2013年10月08日 11時30分 公開
[田中聡,ITmedia]
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夏のハイエンドAQUOS PHONE3兄弟のバッテリーを比較

 今回は、夏モデルのハイスペックなAQUOS PHONE 3機種(SH-06E/SHL22/206SH)にも注目した。SH-06Eは約4.8インチフルHD IGZOに2600mAhバッテリー、SHL22は約4.9インチHD IGZOに3080mAhバッテリー、206SHは約5.0インチ フルHD S-CGSiliconに3080mAhバッテリーを搭載する。解像度がHDかフルHDか、IGZOかS-CGSiliconか、バッテリー容量が2600mAhか3080mAhかなど、三者三様のスペックとなっている。スタミナという観点で見ると、ディスプレイ解像度がHDで、IGZO、そして夏モデル最高の3080mAhのバッテリーを備えるSHL22が最も有利に思える。

photo 左からSH-06E、SHL22、206SH。最初のテストでは、こちらの同じ静止画を表示し続けた

 というわけで、これら3機種で最もスタミナの高いモデルはどれか、テストしてみた。YouTube連続再生(206SH>SH-06E>SHL22)と待受時間(SH-06E=SHL22>206SH)は先に紹介したとおりだが、ディスプレイの省エネ性能も図るべく、フルHDサイズの同じ静止画を表示し続けて、どれだけバッテリーが持つのかをテストした。IGZOは静止表示中は画像の更新回数を60分の1に抑えるので、どこまでその威力を発揮するのかが気になるところ。テスト日時は8月17日11時55分から。条件は待受テストとほぼ同じだが、今回はディスプレイの輝度を最大にした。

 テストを6時間続けたところ、6時間後のバッテリー残量はSH-06Eが34%、SHL22が48%、206SHが26%だった。解像度が(フルHDよりは低い)HDで、IGZO、かつ大容量バッテリーを備えていることがやはり有利に働いたようで、今回はSHL22が1位になった。206SHも頑張った方だと思うが、IGZO非搭載が響いてか、(206SHより)バッテリー容量の少ないSH-06Eに負けてしまった。

静止画表示中のバッテリー残量
1時間後 2時間後 3時間後 4時間後 5時間後 6時間後
AQUOS PHONE ZETA SH-06E 90% 80% 68% 58% 46% 34%
AQUOS PHONE SERIE SHL22 92% 84% 75% 66% 57% 48%
AQUOS PHONE Xx 206SH 89% 77% 65% 53% 40% 26%

 さらに、静止表示中+通信中の性能を図るべく、「ドルフィンブラウザ」とプラグインアプリ「Dolphin Tab Reload」を使ってテストした。ITmedia Mobileのトップページを1分ごとにリロードし続け、かつ画面を表示しっぱなしにしてみた。テスト日時は8月19日17時10分から。ほかの条件は先の静止画テストと同じだ。

 かなりハードなテストだったようで、3機種ともYouTubeテストよりも早くバッテリーが尽きてしまった。バッテリー残量が0になるまでの時間は、SH-06Eが4時間8分、SHL22が5時間56分、206SHが4時間45分。SHL22が一番持ったという結果は変わらないが、今回は206SHの方がSH-06Eよりも持った。常にリロードするというパワフルな動作が求められたため、バッテリー容量の大きい206SHに軍配が上がった形だ。そして同じバッテリー容量の206SHとSHL22を比べると、HD+IGZOのSHL22の方がスタミナが高いことが実証された。

ブラウザの使用時間(ドルフィンブラウザ+Dolphin Tab Reload)
1時間後 2時間後 3時間後 4時間後 5時間後 表示時間
AQUOS PHONE ZETA SH-06E 79% 55% 27% 1%(8分後に0%) 4時間8分
AQUOS PHONE SERIE SHL22 84% 69% 52% 34% 15%(56分後に0%) 5時間56分
AQUOS PHONE Xx 206SH 81% 61% 39% 16%(45分後に0%) 4時間45分


 夏モデルでは、物理的なバッテリー容量が増加したことに加え、プロセッサーが新しくなったことで、実使用時間も向上した印象だ。特にAQUOS PHONEとARROWSのスタミナが高くなったと感じた。最新チップに3000mAh前後のバッテリーを備えていれば、(もちろん使い方にもよるが)1日ヘビーに使っても十分持つだろう。すでに発表されている秋冬モデルでは、LTEモデム一体型の「Snapdragon 800(MSM8974)」を採用する機種が多く、省電力のさらなる向上に期待が集まる。秋冬モデルが出そろったタイミングで、引き続きバッテリー性能をチェックしていきたい。

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