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» 2013年10月09日 07時00分 UPDATE

「GALAXY S4」ロードテスト:独自機能の「S○○○」はどのくらい使えるのか GALAXY S4のプリセットアプリを試す

「GALAXY S4」はさまざまなオリジナル機能を搭載し、その多くには「S○○○」といった名前が付けられている。今回はこれらのオリジナル機能を詳しくレビューする。

[太田百合子,ITmedia]

 NTTドコモが「iPhone 5s/5c」を発売したことで、“ツートップ”としての存在感はやや薄れてしまった「GALAXY S4」。とは言うものの、iPhoneにはない大画面と多彩な機能を持ち、フラッグシップとしての存在感はまだまだ健在。今回は、Samsung電子製スマートフォンだけでしか使えない、オリジナル機能の使い勝手を検証してみた。

画面に触れずに操作できるモーション系「S○○○」

 まずは各種センサーを使ったものから使ってみよう。GALAXY S4はセンサーを活用して実にさまざまな操作ができる。例えば「Sジェスチャー」と名付けられているのは、タッチパネルに触れずに、Webページのスクロールや写真のページ送りができる機能。例えば料理などをしていて手が汚れているときに、レシピの掲載されたWebページをスクロールしたい――といった場合に使える。

photo 「Sジェスチャー」で「手をかざして確認」をオンにし、画面が消えている状態で画面上部のセンサーに手をかざすと、ゆっくりと時計や着信状況が表示される。背景もぼうっと光るので、なんとなく「ハンドパワー」気分(!?)が味わえる。

 センサーは画面上部にあり、画面から7センチ以内で手を動かせば割合にきちんと反応する。ただし一方向だけにページを送りたいのに、手を戻す際に画面も一緒に戻ってしまうこともあり、自在に使いこなすには少々慣れが必要だ。スクロール以外にも、ディスプレイ消灯時に手をかざすと、時計や電池残量、着信通知などを確認できる。

 もう一つ、頭に“S”が付けられているセンサー系機能に「Sプレビュー」がある。これもSジェスチャーと同様に、画面に触れずに指をかざすだけで、写真や動画のプレビューがポップアップ表示されたり、Webページの一部を拡大表示できるというものだ。自分で撮ったビデオや、Google Playのビデオをストアで購入した動画を再生する際など、バーに指をかざすと先々のシーンをプレビューすることもできる。

photo 実際にバーを動かして先のシーンを確認してしまうと、元の位置まで戻すのが大変だが、「Sプレビュー」では今再生している位置を動かすことなく、先のシーンをチェックできる。ただし利用できるのは専用のビデオ再生アプリだけで、YouTubeなどではこの機能が使えない
photophotophoto センサー系機能のオン/オフは、「設定」→「マイデバイス」→「入力と操作」から切り替え可能。「モーションとジェスチャー」→「Sジェスチャー」からSジェスチャーのどの動作をオンにするか選択できるなど、設定の階層が深くなっている

オリジナルアプリでできること

 GALAXY S4のアプリ一覧にも、「Sメモ」「Sプランナー」など、頭に“S”がついたオリジナルアプリのアイコンがずらりと並んでいる。スマホにメーカーのオリジナルアプリがプリインストールされているのはよくあることだが、GALAXYシリーズはその中でも特に、搭載されているオリジナルアプリの数が多いのではないだろうか。これ以外にも、Samsung Apps、Samsung Hub、ストーリーアルバムといったコンテンツ系のサービスが用意されている。それぞれ詳しく紹介していこう。

photophotophoto 「Sメモ」

 SメモはGALAXYシリーズでは定番のメモアプリで、テキストはもちろん、手書き、音声、写真、地図などを自由に貼り付けられるアプリ。中でも手書きメモは、指で書く場合も非常になめらかで書き味が良く、スタイラスペンを使えばかなり細かい文字も書くことができる。GALAXY Noteシリーズの「Sノート」ように、筆圧が反映されるところまではいかないが、ちょっとしたイラストも描けるレベルだ。作成したメモはEvernoteやGoogleドライブなどへ送信できるほか、そのままカレンダーアプリの「Sプランナー」やアドレス帳にデータを渡すこともできる。

photophotophoto アドレス帳のアイコンとしてメモを登録できる。絵心があればSメモでイラストを描き、それを誰かのアイコンとして使用することもできる。
photophotophoto 「Sプランナー」

 Sプランナーは、Googleカレンダーとの同期が可能なカレンダーアプリだ。タスクの管理機能もあるが、こちらは残念ながら、Googleタスクとは同期できないようだ。年/月/週/日/予定リストと表示を切り替えられて、週や日では、空き時間がわかりやすいバーチカル表示が可能になっている。Googleのほか、Facebookアカウントも登録が可能で、Facebookのイベントや友達の誕生日の情報などもカレンダーに表示できる。筆者はこれまでいろいろなカレンダーアプリを試したが、いわゆる人気アプリと比較しても遜色のない使いやすさだ。

photophotophoto 予定にSメモをリンクさせることもできる。例えばSメモに旅行の持ち物リストを作り、それを旅行の予定にリンクする、なんていう使い方ができる
photophotophoto 「S Health」

 「S Health」は、センサーを使って歩数をカウントし、消費カロリーや歩いた距離をチェックできる健康管理アプリ。毎日目標とする歩数を設定でき、クリアできると達成感があって結構楽しい。筆者は不精なので、歩数計機能の「ウォーキングメイト」しか使ってないが、ほかにも運動をリストから選んで、身体を動かした時間を登録すると消費カロリーが記録できる「エクサイサイズメイト」や、食品データベースから食べたものを選ぶだけで、摂取カロリーが記録できる「フードトラッカー」などの機能もあり、レコーディングダイエットに使える。もちろん、日々の体重や体脂肪といったデータを入力できる機能もある。残念ながら筆者は未使用だが、オムロンのBluetooth搭載体重体組成計もサポートしていて、自動でデータが取り込める。

photo 「Sボイス」

 「Sボイス」はいわゆる音声コントロール機能で、声の操作でいろんなことができる。電話をかけるとかキーワードを検索するなんていうのはもちろん、口述筆記でメモしたり、スケジュールを追加したり、FacebookやTwitterに投稿することができる。iPhoneの「siri」などと同じような機能だが、メモなどはそこそこ長文でもちゃんと認識され、精度も高い。音声操作は周囲の目もあるので、外ではなかなか使いにくいが、メモやメッセージなどでキー入力が面倒なときには、ときどき使用している。

 なおGALAXY S4では、わざわざSボイスを起動しなくても、着信、アラーム、カメラ、音楽については、音声でコントロールできるようになっている。両手がふさがっているときに着信応答したり、離れた場所に置いたスマホのアラームを声で止めたりできるのが便利。個人的にはカメラの音声シャッターが気に入っている。自分撮りで、かつできるだけ広い絵を撮りたいとき、手を目一杯伸ばした状態でシャッターを押すとぶれやすくなるが、「チーズ」「撮影」などのキーワードでシャッターが切れる、音声シャッターならその心配がない。

photo 「Samsung Apps」

 「Samsung Apps」はサムスンが提供するアプリ配信サイト。Google PLAYでもおなじみの定番アプリから、GALAXYオリジナルアプリまでいろいろ揃うが、どちらかというとゲームやエンターテインメント系のアプリが充実している印象だ。筆者はあまりゲームをしないので、実は利用頻度が低い……。

photophoto 「Samsung Hub」

 Samsung HubはSamsung電子が提供するコンテンツ配信サイトで、ビデオと電子書籍、ソーシャルゲームが利用できる。ビデオは一定期間だけ見られるレンタルか購入かを選択でき、決済はクレジットカードで行なう。電子書籍は筆者が探した限り、日本語の本がない。というわけで、こちらも利用頻度は低い。

photophoto 「ストーリーアルバム」

 写真とテーマを選択するだけで、そこそこ見栄えのするアルバムに仕上げてくれるアプリが「ストーリーアルバム」だ。旅行の写真などをまとめて、アルバム化できる。このアルバムはGALAXY S4上で見られるだけでなく、なんとそのままフォトブックに製本することもできる。筆者はまだ試したことがないが、写真選びからレイアウト、発注まで、全部スマホ上で完結するのはなかなか手軽でいいのではないだろうか。

「S○○○」系オリジナルアプリをバックアップする

 SメモやSプランナー、S Healthなどのデータは、GALAXY S4とPCとを同期できる専用ソフト「Samsung Kies」を使って、PCにバックアップすることができる。Samsung Kiesは、iPhoneにおける「iTunes」のような役割をするソフトウェアで、ほかにも音楽や写真、ビデオを転送したり、連絡先を編集したり、カレンダーやタスク、連絡先のデータをOutlookなどと同期できる機能を備える。またGALAXY S4のファームウェアのアップグレードなども、Samsung Kiesを通じて簡単に行える。

photo SメモやSプランナー、S Healthのほか、電話帳や着信履歴、メール、各種コンテンツデータなど、多くのデータをPCにバックアップしておける。万が一「GALAXY S4」が壊れる自体になったも、新端末にデータを簡単に復活できる
photo 「Samsung Kies」は、Samsung電子のWebサイトから無料でダウンロードが可能。データの同期やバックアップのほか、iTunesで管理しているPC内の音楽をGALAXY S4に転送するといった用途にも使用可能。iTunesから簡単にプレイリストを取り込むことができる
photo Samsung電子が提供するアプリ配信サービス「Samsung Apps」にも、PCからのアクセスが可能。PCでダウンロードしたアプリはapkファイルの状態で、GALAXY S4内に保存されるため、別途スマホ側でインストールの操作が必要だ

 オリジナル機能の中には、Samsungユーザー同士でないと使えない「ChatON」や、これまたGALAXY S4ユーザーが集まらないと使えない「Group Play」など、相手を選ぶ機能もある。しかし、SプランナーやSメモのように、だれでも使え、また一度使うと手放せなくなるものも多い。特にSメモはささっと手書きメモをとるのに本当に便利で、今や筆者にとって、なくてはならない機能の一つになっている。

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