「OPPO N1」は大画面と高画質なカメラ、そして、この画面サイズでも使いやすさを追求したOPPOのハイエンド製品だ。プロセッサーはSnapdragon 600シリーズのクアッドコアタイプで最大動作クロックは1.7GHzになる。メモリはRAMが2Gバイト、フラッシュROMは16Gバイト、または、32Gバイトを搭載する。ディスプレイのサイズは5.9インチで解像度は1080×1920ピクセルと大きく、本体サイズも6インチモデル相当の82.6×170.7ミリとやや大柄だ。ただ、厚さを9ミリに抑えているので、スーツの内ポケットなどに無理なく収まる。
OPPO N1で最大の特徴は、本体上部に備えた回転式のカメラだ。有効1300万画素でF2.0のレンズを採用している。OPPO N1はメインとインのそれぞれでカメラを用意するのではなく、高画質なカメラを1つ搭載して背面側と正面側のどちらでも利用できるように回転式にした。回転角度は206度と180度以上に回るため、端末を持った状態でも顔を正面から撮影できる。また、離れた場所にN1をおいてシャッターをきるBluetoothリモコンスイッチとして使える「O-Click」も用意するなど、カメラの使い勝手を徹底して重視した。
使いやすさを追求したユーザーインタフェース(UI)も採用した。OSはAndroid 4.2だが、その上に独自のUI「Color OS」を導入し、ホーム画面上で直接カメラを起動したりアナログレコードのデザインを模した音楽プレーヤーを用意したりなど、メディアファイルを楽しく扱うことを目指している。また、3本の指を使う特殊な操作や画面上に指先で文字を書いてアプリを起動すうラウンチャー、特定のアプリだけを利用可能にするゲストモードなども備えている。背面の電池カバーには3×4センチのタッチパネルを搭載して、本体を持ったまま背面に当てた指先で画面のスクロールなどを楽に行える「O-Touch」機能も導入した。
OPPOはフラッグシップスマートフォンのFindシリーズに加え、フロンとカメラを強化し自分撮りに適したUシリーズをリリースしている。このN1はスペックとカメラを強化した、FindとUという2つのラインアップの集大成とも言える製品だ。まだ中国移動向けのTD-SCDMA版のみの販売だが、中国聯通向けにW-CDMA版も発売する予定という。また、インドネシアなどアジア各国に加え、欧米でもW-CDMA版をこの冬以降に投入する予定だ。OPPOとしては、N1を足がかりに先進国へも一気に市場を拡大したい、戦略的モデルといえるだろう。
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