TOKYO DESIGNERS WEEK2013で体験できる、ドコモ「マイマガジン」の新しい世界観

「TOKYO DESIGNERS WEEK2013」に、通信キャリアとして唯一出展しているNTTドコモ。今回はdocomo LIVE UXの「マイマガジン」を訴求するのが狙いだが、マイマガジンそのものは、ほとんど登場しない。一体何を見せたいのか? その内容と意図に迫った。

» 2013年10月29日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

 10月26日から11月4日まで、東京の明治神宮外苑絵画館前で開催されているクリエイティブイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK2013」に、NTTドコモが出展している。2013年は「DOCOMO EXPERIENCE」をテーマとし、新端末と、11月上旬以降に提供を予定している「docomo LIVE UX」の「マイマガジン」を訴求すべく、独創的な展示を行っている。

photophoto 開催日の10月26日は、あいにくの雨だったが、多くの来場者が開場前から集まっていた(写真=左)。NTTドコモブース(写真=右)

スマートフォンの世界に入り込める

 ドコモブースに足を運ぶと、2013-2014年冬春モデルがまず目に入るが、端末はすべてガラス越しに展示されているのみで、触ることはできない。では何を体験するのか? その答えは、ブースの奥に用意されている、インスタレーション(空間全体を作品とするもの)にある。

photophotophoto ディスプレイの前に立つと、スマートフォンが現れる。手の動きに合わせて、スマートフォンの向きが変わったり分解されたりする

 ブース奥には巨大なディスプレイが用意されており、ディスプレイの前に立つと、「ARROWS NX F-01F」「AQUOS PHONE EX SH-02F」「Xperia Z1 f SO-02F」のうち1機種がランダムに表示される。ここで手を動かすと、連動して端末も動き出す。手を引くと端末が拡大、手を押すと端末が縮小、そして手を素早く動かすと端末が分解される……という具合に、これら3機種のさまざまな姿を楽しめる。これは、指の動きを0.1ミリ単位で検知する新入力デバイスである「leap motion」と、体全体を検知する「Kinect」という装置を使うことで実現している。leap motionをディスプレイの前方、Kinectをディスプレイの上に設置することで、来場者の手と体を同時に検知できるわけだ。

photophotophoto ブースの入口近くに、ドコモの新機種(写真=左、中)や、過去にデザイン賞を受賞した端末(写真=右)を展示
photophoto 前方に設置されたleap motion(写真=左)と、上に設置されたKinect(写真=右)が、人の手と体を検知することで、直感的に操作できる

 3D化されたスマートフォンを自由に動かすだけでも十分楽しいが、これで終わりではない。スマートフォンの操作が終わると、3機種のうち1つが画面中央に大きく表示される。そして端末の画面がぐぐーっと拡大され、閃光とともに、まるで宇宙空間にダイブするかのように画面の中へワープする。ここでは“スマートフォンの中”をイメージした世界観が表現されており、これらの世界は、マイマガジンの「情報が集まる」イメージを体現している。こうした情報のかたまりも、手の動きに合わせて動く。最後に、「#docomo_tdw2013」のハッシュタグ付きツイートがランダムに並んで終了。ここまでで3分。その後再び、最初のスマートフォンを動かすパートに移る。

photophoto スマートフォンがどんどん拡大され、画面の世界に入り込んでいく
photophoto その後、情報が集まってくる世界を表現する。これら情報のかたまりも、手の動きに合わせて動く
photo 「#docomo_tdw2013」のハッシュタグ付きツイートも表示。こちらは適時更新されるので、自分のツイートが表示されるかも?

「マイマガジン」の感覚的な部分を体験してほしい

photo NTTドコモの滝本氏

 ドコモの出展は、マイマガジンを訴求することが目的ではあるが、映像の中にマイマガジンが登場するのは、スマートフォンに表示されている画面のみ。え、それだけ……? と拍子抜けするかもしれないが、これはマイマガジンのサービスそのものではなく、マイマガジンのコンセプトを紹介するため。マイマガジン自体は、最新の情報を雑誌のように楽しめる新しいホームアプリで、使っているうちに自分の好みを学習し、それらの情報が収集され自動的に集まってくる。NTTドコモ プロダクト部 プロダクト企画担当の滝本真氏によると、「操作することなく情報がお客様に寄り添ってくるイメージ」を、このインスタレーションに重ね合わせたそうだ。「マイマガジンの新しい部分を体感して、感覚を楽しんでいただきたいですね」(滝本氏)

 ただしコンセプト映像のみだと伝わりにくいので、ブース前で配られているリーフレットにマイマガジンのサービス内容を紹介している。そこに書かれているのは「思いどおりに、あなた好みに。新しいコンテンツが、その手につぎつぎと」。今回の展示内容ともリンクする内容だ。そしてこのマイマガジンを利用できるのが、2013冬-2014春モデルのスマートフォン。展示内容は「機能ではなく、外装とUXのデザインにフィーチャーしているため」(滝本氏)、スマートフォンはガラス越しでの展示となった。

photo NTTドコモの宮沢氏

 マイマガジンのサービスそのものは、実際に使ったり、店頭でも体験できるので、「機能的な説明以外に伝えたい部分はほかにもあります」(滝本氏)とのこと。NTTドコモ プロダクト部 プロダクト企画担当 デザインマネジメント担当課長の宮沢哲氏は「お伝えしたいのは、私たちドコモが大切にしている端末デザインとUIデザインの感性的な部分です。ですので言葉だけではなく直感的な展示にする必要がありました。スマートフォンはともすると、ただの“板”に見えますが、お客様にできるだけ感性豊かに使っていただくためにも、UIと端末で作りこむ必要があり、またそのような取り組みでデザインディレクションしています。実際に会場に足を運んでいただき、体感していただくと『あれって何だったんだろう?』とお客様は思われるかもしれませんが、リーフレットに謎解きが書いてあるので、難しく考えず、楽しんでいただければと思います」と、今回の展示意図を話す。

photophoto ディスプレイは透明なので、どんな映像が流れているのかが、ブースの外からも見える。「もともとは、手前にお客さんが立って、その前方にパネルがある構造にしていましてが、それだと操作している様子が分からないので、逆向きにしました」(宮沢氏)

 TOKYO DESIGNERS WEEK2013に出展をしているのは、通信事業者ではドコモだけ。こうしたデザイン系のイベントに出展している理由を、宮沢氏は次のように語る。

 「一般的に『ドコモとデザイン』のイメージはあまりないかもしれませんが、私たちはそれぞれの端末をデザインディレクションしたうえでご提供しています。ですので製品がもともと持っている意図やドコモのデザインの取り組みを含め、感度の高いお客様を中心に、デザインの視点から、もう少しお伝えできるような展示をすることに意味があると考えています。お客様も、いろいろな価値観で端末を購入していただいていると思いますが、やはり端末とはドコモというブランドが可視化された唯一、実際に触れることができるものなので、デザインの取り組みも含め、これからも大切にする姿勢で丁寧にお伝えしていきたいと思います」

 TOKYO DESIGNERS WEEKに足を運ぶ人たちは、感度の高い人が多く、そこでそういった人たちにデザインの取り組みを見てもらうことで、ドコモや製品に興味を持ってもらうきっかけになる、というわけだ。

leap motionとKinectをこれほど使った展示は初めて――林氏

photo ジャーナリストの林氏

 今回、TOKYO DESIGNERS WEEK2013の企画や運営に携わっている、ジャーナリストの林信行氏にドコモの展示を体験してもらい、感想をうかがった。これまでもTOKYO DESIGNERS WEEKでドコモの展示を見てきた林氏は「ドコモさんの展示は毎回遊びの要素があって、実際に自分が触れて楽しめます。今回は、マイマガジンを体験してもらう狙いがありますが、そのものズバリを出すのではなく、その世界観を表現しようというのが面白いですね」と感想を述べた。

 林氏は、leap motionとKinectを使った仕組みにも注目。「これだけのleap motionを並べて、さらにKinectも絡めた展示は、なかなか見られません。ITmediaの読者はテクノロジーに興味がある方が多いと思うので、そういう意味でも体験してほしいですね」と勧めていた。

ドコモのインスタレーションを体験する林氏

 先述のとおり、TOKYO DESIGNERS WEEK2013に出展しているキャリアはドコモのみで、スマートフォンメーカーではSamsung電子が目立っていた程度。林氏は「普通の人が何を見ているのかを知ってもらうためにも、通信会社やメーカーこそ、こうしたイベントに出展すべきだと思います」と話す。「(自社の製品を)実際に使う人たちに、どうやってメッセージを伝えていくのかを考える勉強になりますし、IT系のイベントだけでは世界が広がりません」

 また、TOKYO DESIGNERS WEEKは海外から参加するメディアも多く、海外での認知拡大にも貢献しているようだ。「2012年のドコモさんは20周年だったので、歴代のドコモ機種をすべて展示していました。それを取材した、ある海外メディアの記事が、しばらく人気記事1位だったんです。こういった展示会は、日本の技術やデザインの素晴らしさを、海外にアピールする非常に重要な場だと思います」


 「デザインに興味がなくても、体験するだけで楽しいので、楽しみを求めて来ていただければと思います」と滝本氏。TOKYO DESIGNERS WEEK2013では、普段の展示会とは違った新しいドコモの世界観を体験できるので、少しでも気になった人は、ぜひ足を運んでほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社NTTドコモ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年11月4日

イベント動画