適用条件がそれぞれバラバラで、ユーザーによって最安になるパターンが異なるので、最安パターンを大まかに5案に分けてみた。
学生でなくても、下取りができれば他社より安く、iPhone 5c(16Gバイト)なら11万2350円、iPhone 5s(16Gバイト)なら12万2850円が2年間のトータルコストとなる。
iPhone 5の下取りがなくても、数百円差で他社より安い。解約時のドコモポイント次第では(1)のケースを上回って最安となる。
ソフトバンク版のiPhone 5cはキャッシュバックが500円多いので、そのぶん安くなっている。
学生ならドコモとソフトバンクの学割、auのU22キャンペーンにも該当するので、どの会社へMNPしても安く済む。(3)でも述べたとおり、他の2社よりソフトバンクのiPhone 5cは500円安い。またドコモはiPhone 5sで32Gバイト、64Gバイトが他社より数百円安く、iPhone 5cは他社より数千円高い。
auの「U22 auにかえる割」は、22歳以下の人も対象になるので、学生でなくても割引を受けられる。
すべてに共通しているのは、料金だけを考えれば「MNPが得」だということ。ただし同じ会社で継続して使えないため、ポイントがたまりにくい、キャリアメールの変更、サービスやアプリのデータ移行で面倒な思いをする、といったデメリットがある。
(1)と(2)は下取り額を大きくするため、iPhone 5を下取りに出す、という前提もありハードルは高い。(1)と(2)に該当する人はラッキーだ。(3)は多くの人が何も考えることなく、MNPをするだけで得するiPhoneの買い方と言える。(4)と(5)は学生、若者向けのため、該当する人は多くても、ITmedia Mobileの読者には少ないだろう。家族にiPhoneを買いたがっている人がいたら教えてあげよう。
これまでの比較を見て分かるように、「新規契約」「MNP」「機種変更」では、トータルコストに大きな差があるものの、例えば「MNP同士で比較」すると、2年使って結局「トータルコストは同じ」「数百円の差」でしかない、というケースがある。その場合は数百円得することよりも、各社のエリアや通信速度、独自のサービスを踏まえて選ぶのが賢いだろう。
忘れてはならないが、2年縛りがある人が大半なので、MNPをするときは契約解除料が発生すること。もう1つ、キャンペーンには期限があり、下取りも今後下取り額の変更があり得ること。下取り端末の状態、支払い状況も確認しておこう。状態や近所のPCショップの買い取り額によっては、そちらで売ったほうが得かもしれない。
ショップによっては店独自のキャッシュバックをやっていることもある。そうなると店ごとのキャッシュバックの金額の違い、さらにその店までの交通費もトータルコストとして考える必要がある。調べ始めるとキリがないものの、少しでもこの記事が役に立てば幸いだ。
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