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» 2014年02月13日 14時41分 UPDATE

ソフトバンクモバイル、LTE-Advancedに向けた電波干渉低減の実証実験を開始

ソフトバンクモバイルが、LTE-Advancedの電波干渉を抑える技術の実証実験を東京都で開始する。新しいシステムでは、マクロセルと極小セル間、極小セル間の電波干渉を抑えることが狙いだ。

[田中聡,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルが2月13日、LTE-Advancedを対象とした「ネットワーク連携三次元空間セル構成」における実証システムの実験試験局免許を、2月5日に取得したことを発表した。実証実験はお台場エリア(東京都江東区と港区)で行う。

 スマートフォンの普及で増加したトラフィックの対策を行うには、屋外マクロセルの小セル化や、マクロセルの傘下に多数の極小セルを配置することが有効とされているが、多くの基地局から電波が飛ぶため、電波干渉が起きやすい。今回発表したシステムは、電波干渉を抑えるために、屋外のマクロセルと、屋外と屋内の極小セル(ピコセルやフェムトセル)をネットワークで連携させて各基地局を制御する「ネットワーク連携干渉制御」を用いる。

 屋外マクロセルと極小セル間の電波干渉は、干渉低減技術の「eICIC」に機能を追加した「連携eICIC」によって抑える。この機能では、周波数を時間軸上で分割し、マクロセルと極小セルが異なる時間の周波数資源(タイムスロット)を利用するように調節する。

 極小セル間の電波干渉は、端末方向の放射電力を強め、それ以外の方向の放射電力を弱め、他セルへの与干渉電力を抑圧する「連携基地局ビームフォーミング制御」、セル境界での通信品質やスループットを改善する技術「基地局間協調送信制御」と、「極小セル向け連携eICIC」などで抑える。

photo 「ネットワーク連携三次元空間セル構成」のイメージ

  今回の実証実験では、伝送品質が安定しているイントラネットと安価なインターネットを用いた場合の動作を確認するほか、周波数利用率の改善効果を評価する。実証実験で取得したノウハウや測定データは、商用サービスに向けて活用する。

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