ディスプレイ解像度は、GALAXY Note 3とXperia Z UltraはフルHD(1080×1920ピクセル)で、G FlexのみがHD(720×1280ピクセル)だが、実際に使ってみると、フルHDとHDでそれほど大きな差は体感しなかった。ただ、スペック面で見劣りしている点が、一般ユーザーがどう受け止めるのかは気になるところだ。
G Flexの有機ELは、サブピクセルが赤緑または青緑のペンタイル方式ではなく、赤緑青が並ぶストライプ方式を採用しており、明るく、自然な色を再現できるという。確かに画面はナチュラルな印象だが、輝度を暗くすると、全体的に色がにじんでしまい、違和感を覚える。輝度を80%ほどに上げるとキレイに表示できた。
同じ写真を表示させ、3機種ともディスプレイを最大輝度にして並べてみた。視野角は有機ELのG FlexとGALAXY Note 3が優れているが、Xperia Z Ultraも負けていない。Xperia Z1のように斜めから見ると色が白飛びするようなことはなかった。
同じく最大輝度にして、ほかの静止画と、YouTubeのHD動画を表示して並べてみた。Xperia Z Ultraは、失われた画素を復元する高画質エンジン「X-Reality for mobile」を備えており、写真や動画をより鮮明に表示してくれる。画像を拡大してよく見比べると、確かにXperia Z Ultraの方が鮮明だが、スマホのディスプレイをパッと見て明らかにXperia Z Ultraの方が鮮やか……とまでは感じなかった。
1画面に表示できる情報量は、6.4インチという最も大きなディスプレイを搭載しているXperia Z Ultraがやはり多い。下の写真では、Xperia Z Ultraの文字サイズが若干小さいが、無理なく多くの情報を表示できていることが分かる。
バッテリーはこれだけのサイズということもあり、3機種とも3000mAh以上を搭載している。最も大きいのはG Flexの3500mAhで、3200mAhのGALAXY Note 3、3000mAhのXperia Z Ultraが続く。バッテリー容量はXperia Z Ultraが最小だが、連続通話時間と連続待受時間は最長となっている。実際のスタミナについては、後編でじっくりレビューする予定だ。なお、GALAXY Note 3のみバッテリーを取り外して交換ができる。
内蔵ストレージは3機種とも32Gバイトだが、RAMはGALAXY Note 3のみが3Gバイトで一歩リードしている。外部メモリは3機種とも利用できるが、G FlexはmicroSDスロットを搭載しておらず、microSDのデータを読み書きするには、付属のmicroSDリーダーライターの接続が必要になる。
防水性能はXperia Z Ultraのみがサポートしており、ここは大きな強みといえる。おサイフケータイ(FeliCa)とNFCは3機種とも対応している。
G FlexとXperia Z Ultraはフルセグをサポートしているが、フルセグの録画には対応していない。また、Xperia Z Ultraはフルセグ/ワンセグを視聴するには、同梱のアンテナを装着する必要があるので、“お風呂テレビ”は難しそうだ。G Flexはテレビ用のアンテナを内蔵しており、アンテナを伸ばすと良好な受信感度でテレビを視聴できる。
卓上ホルダを利用できるのはXperia Z Ultraのみだが、Micro USB端子はカバー付きなので、Micro USBケーブルから充電をするときに少々手間がかかる。G FlexとGALAXY Note 3のMicro USB端子はキャップレスなのでスムーズに充電できるが、卓上ホルダは用意されていない。
防水や卓上ホルダに加え、データ交換可能な赤外線通信に対応しているのはXperia Z Ultraのみ。「できること」が最も多いのはXperia Z Ultraといえそうだ。
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