iPhoneで新生活を充実したものに――林信行オススメの最新アプリ&アクセサリーiPhoneを活用しよう(3/3 ページ)

» 2014年04月10日 16時00分 公開
[林信行,ITmedia]
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進化し続けるプラットフォーム

 インターネットには、常に次のiPhone、その次のiPhone、大きいiPhone、小さいiPhoneと、虚実入り乱れたさまざまなiPhoneの情報が溢れている。そして、果たしてウワサ通りかは別として、おそらくアップルはこれからも毎年新しいiPhoneを発表し、発売していくはずだ。

 だが、iPhoneは新しい機種が出る以外のタイミングでも進化を続けている。iOSをアップデートすることで、新しい機能が利用できるようになるし、つい最近のiOSのアップデートでは、Siriの新しい音声が追加され、受け答えの質も向上した。

 現在、アップルが最も熱心に取り組んでいるのは車の中でのiPhone利用だ。今年の後半からヒュンダイ、フェラーリ、ボルボ、ホンダ、メルセデス=ベンツ(50音順)といった車ブランドからCarPlayという機能に対応した車が登場する(さらに2015年以降はBMWやトヨタ、日産、スズキ、スバルなど合計18社以上から出る予定)。

 CarPlayはiPhoneと車の融合を一歩押し進める技術だ。これまでにもハンドル部分にSiriを呼び出すボタンをつけ、音声操作でルート案内などの機能を呼び出せるEyes Freeという機能に対応した車があったが、CarPlayでは、車との連携を一歩進めて、車が元々備えている車内ディスプレイシステムやダイアル、ボタン、タッチパネルといった操作方法をフル活用して、iPhoneの地図、電話、(SMSなどの)メッセージ、音楽再生などの機能を利用可能にする。

 アップルは車内ディスプレイの最低解像度などは規定しているが、それ以外の操作方法などは車メーカーにまかせており、メーカーは自社の世界観にあった操作方法を提供することができる。

 画面表示を一切使わなかったEyes Freeと異なり、CarPlay連携をした車ではナビゲーション中の地図や再生中の音楽、メッセージなどは車内ディスプレイに表示される。もちろん、Siriを使って近くにあるおすすめレストランの場所を音声で聞いたり、そこまでのルートをナビゲーションさせることも可能だ。

 アップルは実は2004年にBMWの車とiPod連携機能を開発して以来、車とデジタル機器の融合に取り組んでいる。CarPlayはまさにその10年来の集大成と言える技術だ。なお、今のところ友だちの家の住所など、よりパーソナルな情報はiPadには入っていないことがあっても、iPhoneには入っているはずという考えから、とりあえずiPadではなくiPhoneのみ(具体的にはiPhone 5/5c/5s)に対応する。

 現時点で利用できるのはアップルが標準で提供する地図、電話、メッセージ機能だけで、LINEやSkypeなど、そのほかのメッセージやIP電話に利用することはできない仕様だが、音楽機能だけは例外でトーク番組なども多いPodcastのほか、BeatMusic、iHeartRadio、Spotify、Sticherなどのインターネットラジオ/ストリーミング放送サービスにも対応している。

 CarPlayはiPhoneと、我々のライフスタイルとの連携のほんの1つのバリエーションに過ぎない。リビングルームに置いたテレビとも、AppleTVへのAirPlayを通して連携が始まっており、旅行先で撮った写真をテレビ画面に大写しにしてみなで楽しんだりもできれば、JAWBONE社のJAMBOXなどに代表されるBluetoothを使ったワイヤレススピーカーで音楽を楽しむこともできる。さらにはiPhone連携の体重計や活動量を計るリストバンド、iPhoneと連動するオモチャなど、我々の生活を取り囲むさまざまなものがiPhoneとつながり始めている。

 どの端末がいい、どの端末が悪いといった議論をする時代は終わった。これからはお気に入りのスマートフォンで、どこまで生活を楽しく充実したものに変えられるかを議論する時代であり、それをするうえでiPhoneは最も多くの選択肢を提供しているスマートフォンであることは間違いない。

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