最後に動画機能にも触れておこう。SH-04Fの動画撮影機能はとうとう4K動画に対応した。
ご存じの人も多いとは思うが、従来のフルHDの画像サイズは「1920×1080ピクセル」(約210万画素相当)。対して4Kは左右ともにその2倍で、「3840×2160ピクセル」(800万画素相当)のサイズなのだ。だからディテールがよりしっかり撮れるし、そこから静止画を切り出しても800万画素相当となる。
とうとうスマホにも4K動画時代がやってきたのだ。
従来のフルHDと4Kをちょっと比べてみよう。SH-04Fでは、動画の再生中にピンチアウトで拡大表示ができるので、2倍に拡大すれば、フルHDの解像度を保てるというわけだ。
当たり前だけど4Kの方がきれい。時代は進んだものである。
撮影モードを表示すると、おまかせオートの隣に「+」が描かれている。これをタップすると、カメラアプリを追加できるのだ。正しくは、別のカメラアプリを追加して、SHカメラから呼び出せるようになる。このおかげで、ホーム画面に戻ってカメラアプリを探さなくても、普段使っているSHカメラから直接呼び出せるようになる。
カメラ活用アプリページを開くと、SHカメラから呼び出せるアプリがいくつか用意しているので、今回は「NAVITIME」の周辺ファインダーを登録してみた。
これはなんと、現在地の情報をもとに(だからGPSはオンにしておくこと)、現在地から最寄りの駅やコンビニ、カフェなどをカメラ画像に重ねて教えてくれるアプリだ。何もない河川敷でこれを立ち上げてカフェを探してみたところ、正面ちょっと左の方向に370メートル行くとドトールコーヒーがあると教えてくれた。さらにここからNAVITIMEに切り替えて道案内もしてくれる。
こういうAR的な使い方のアプリもあって面白い。
最後に、インカメラについてもチェックしておこう。
インカメラは約210万画素。面白いのは、カメラがディスプレイの下側に付いていること。ほかの多くの端末は上に付いてるので間違えないよう、知らせてくれるのがいい。画面をタッチすればシャッターが切れるのも便利だ。
自分撮りのとき、端末が大きいと片手でシャッターボタンを押しづらいという声をよく聞くが、SH-04Fは画面上のどこをタッチしてもよいのでそこは安心できる。
最近、観光地などへ行くと、観光スポットを背景に自分撮りをしている人をよく……いや、必ず見かける。そのくらい自分撮り(セルフィー)はポピュラーなので、そこにも配慮した設計は大事なのだ。
今回、SH-04Fのカメラ機能があまりに豊富なので、特にわたしが「これは注目!」と思った点を主に取り上げてみた。
なんというか、スマホのカメラも本職デジカメとはちょっと違う、スマホならではの道を進みはじめ、新時代に突入してきたな、と思わされる1台。
スペック的には4K動画やリアルタイムHDRなんかが目立つところだけど、個人的には「フレーミングアドバイザー」が面白い。アドバイス通りに撮れ、ってことじゃなく、こういうアドバイスがあることで、構図の基本をいちいち学ばなくても知ることができるし、基本が提示されてるからこそ、それを崩した写真も撮りやすくなるわけで、よい試みだ。
画質はもちろん問題なし、である。
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