写真で解説する「ARROWS NX F-05F」WhiteMagicや文字入力が進化(2/2 ページ)

» 2014年05月22日 21時42分 公開
[井上翔,ITmedia]
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 ここまではハードウェア面での特徴を述べてきたが、ソフトウェア面でも改良が多くなされている。その筆頭が本誌でも取り上げた文字入力システム「Super ATOK ULTIAS」だ(→「文字入力の重要性が増すテキスト中心時代へ」――新日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」が果たす役割)。

 従来の「NX!input」は、ATOK for Androidをベースとしていたが、ULTIASはジャストシステムの月額制サービス「ATOK Passport」のプレミアム会員向けに提供されている「プレミアムキーボード」をベースにしている。変換エンジンはPC版ATOK相当で、誤入力や誤用があっても正しく変換してくれる機能や、「ATOK キーワードExpress」を使って最近話題になっている言葉を変換候補に加えてくれる機能を持つ。ULTIAS独自の機能としては、利用しているアプリに応じた変換優先候補の変更、方言辞書の実装、郵便番号辞書の搭載などが挙げられる。

photophoto Super ATOK ULTIASはPC版ATOK並みの誤変換・誤用訂正機能を有している。「ふいんき(←何故か変換できない)」というネタはもはや使えないかもしれない

 文字まわりの改善は“入力”に留まらない。テキストを長押しして出てくる文字列選択機能も改善し、「コピー」「切り取り」「選択」という具体的なメニュー名が表示される。さらに、ARROWSならではの「スライドイン」機能に「なぞってコピー」という機能が追加された。これは、現在表示している画面の文字部分をなぞるとその文字列をコピーできる、という機能だ。「OCRと同じ要領で動いている」(説明員)ため、画像に含まれている文字も認識して文字列としてコピーすることができる。

photophoto F-01F(写真=左)と比較して、文字列選択画面も見やすくなっている(写真=右)
photophoto 新たなスライドイン機能「なぞってコピー」

 OSは最新のAndroid 4.4だが、F-01Fと比較して通知パネルのスイッチや基本的なUI(ユーザーインタフェース)の変更は少ない。他メーカーがOSのバージョンアップを機にUIを全般的に変更している傾向にあるのと比較すると地味だが、F-01FでUIデザインを刷新したばかりだからだろう。

 一方、本体設定画面は、標準でタイル方式での表示に変更され、設定項目のカテゴライズにも手を加えている。特に、ずっとARROWSを使ってきたユーザー(筆者を含む)にとっては、かなり戸惑いを覚えるに違いない。ただ、今までは深い階層をたどらないと出てこなかった項目や、所在場所が分かりにくかった項目が分かりやすい場所に移ったため、使いやすさは増している。

photophoto 標準がタイル表示になり、項目の位置も見直された本体設定画面(写真=左)。従来表示に近いリスト表示にすることもできる(写真=右)

 ホームアプリはドコモ提供の「docomo LIVE UX」、富士通オリジナルの「NX!ホーム」に加え、従来はドコモの一部機種にのみ搭載されていた「ドコモシンプルUI」が追加された。いずれも、大幅な機能変更はない。なお、F-05Fからは初期設定時に好きなホームアプリを選択できるようになった。もちろん、初期設定終了後に設定変更もできる。

photo ホームアプリは3種類をプリインストール。初期設定画面で好きなものを選べる
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