「光回線のセット割はこれからじっくり検討していきたい」――NTTドコモ加藤社長の囲みにツッコミ石川温のスマホ業界新聞(2/3 ページ)

» 2014年05月23日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

―― 営業施策でセット割が加わるとどのくらい強くなるのか。

加藤社長 セット割というのは?

(★ と、とぼける加藤社長)

―― またまたまたまた。

加藤社長 いまおっしゃっているのは光サービスとのコラボレーションモデルだと思うのですが、どれくらいになるというのはこれから検討していく所です。コンセプトが出たところですから、フレームワークやいろんなもの、我々も要求すべきものもあるでしょうし、いろんな業者がいろんなご要望を出されると思う。私どもも考えますし、そういう動向をじっくりとしっかりと見ていきたい。

(★ 光回線をドコモショップで売れるようになるのはやはり強いな)

―― イコールフッティングなので誰でも同じ条件で参入できると思うが、それでも御社にとってメリットはあるのか。

加藤社長 競争力があるかどうかは別にしましても、お客様からみたときに、ICTのブロードバンド環境が、固定と移動で関係なくなる時代がどんどんやってくる。そういう環境に適している、多様なサービスを提供する人、いろんなサービスを受けるというポテンシャルにおいて、ポテンシャルの高いものだと思う。

(★ 割引原資をドコモが負担するのは重荷だけど、「宅内のトラフィックを軽減する」という理由で導入してしまうんだろうな)

―― VoLTEを使用中、3Gに切り替わったときには、音声も3Gに引き継がれるものなのか。

加藤社長 引き継がれます。

(★ いったん3Gにつながると、LTEに接続し直しても音質は向上しないとのこと。綺麗な音質で喋っていて、突然、3G品質に落ちるのは結構、ストレス感じるかも)

―― フィーチャーフォンは年に1回のペースだったが、今回は冬春に続いて新製品を投入している。この狙いはどこにあるのか。

加藤社長 ちょっと柔軟に対応しおうと思っています。原則、いろんな場面でフィーチャーフォンを出してくれよ、というのをずいぶんと言われます。少なくとも1年に1回は出させていただきます。マイナーチェンジも含めて、適宜に出せていたらと思っています。

(★ カケホーダイをフィーチャーフォンでも対応させたところを見ると、ケータイを出し続けることがドコモの強みと判断したんだろうな)

―― スマートフォン市場の成長鈍化という意味ではないのか。

加藤社長 そうではなくて、まだスマートフォンよりもフィーチャーフォンがいいねとおっしゃる方もおられると思います。そういう方に提供しながら、一方で2台持ち、タブレットとかスマホそのものもWeb端末としてお使いいただければと思います。そういうのを見越して、新料金プランは工夫したつもりです。

(★ そういう意味においては、iPadは早く導入したいだろうな)

―― 今回、5Gへのロードマップもアピールしたが、一方で、Wi-Fiへのオフロードとの棲み分けなどはどうなっているのか。

加藤社長 重要になっていくと思いますけど、両輪だと思います。高速化、広帯域化、容量を上げていくネットワーク側のものと、オフロード、特に家の中で、お使いいただく時の映像系を中心としたのはオフロード系がいいんだろうなと。そういう意味では光回線とのコラボレーションモデルはそこに向かってのひとつの布石かと。

(★ 家族でパケットをシェアすることを考えると、やはり自宅内ではできるだけパケットを消費しないほうが家族平和には重要なわけで。家族仲良くするために光回線を導入しましょうという流れになりそう)

―― ドコモのWi-Fiスポットエリアの拡充というのは、

加藤社長 一定のところまで来ましたが、ご要望いただいているところもありますので、適宜、エリア化していきます。

―― 今回の役員人事における狙いはどこにあるのか。

加藤社長 副社長だけにこだわらず、全体的に大きく人事は動いたと思う。ひとつ、我々は7月1日に組織を変えます。グループ会社の再編成があるのと、トータルでお客様のサポートならびに事業を推進していきたい。その時に、いちばん良いのは何だろうと。一方で、事業というのはずーっと続いていくものなので、技術やノウハウを伝承していく、というのもあって、今回のかたちになったとご理解ください。

(★ ドコモの人たちは、3年ぐらいでコロコロ部署が変わっちゃうのが良くないよなぁ。広報の人とも、数年でお別れするのがつらい)

―― 総務省の審議会でAPNロックの話も出ているが、今後、ドコモとしては考え方は変えていかないのか。

加藤社長 お客様の要望を踏まえて、柔軟に対応できるよう検討していく。

―― 今回の料金設定、VoLTEに関して、他社からの乗り換えをどれくらい見込んでいるのか。

加藤社長 なかなか難しいところですね。たくさん、戻ってきていただきたいと思っているのですが、一定の障壁があるかも知れませんし、そのバーが小さくなる知恵を出していきたいなと思っています。

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