カメラ以上に見た目の差を実感できるのがディスプレイだ。Xperia Z2では幅広い色域を表現ができる「トリルミナスディスプレイ for mobile」に加え、バックライトに「Live Color LED」を採用しており、赤と緑の色域がさらに広がった。
PCのディスプレイで見比べたときはあまり差を感じなかった(Z2とZ1で撮影した)写真も、Xperia Z2/Z1のディスプレイで見比べると、その差は明確で、Z2の方が色鮮やかに表現できている。料理の写真はZ2の方がはるかにおいしく見え、風景の写真もZ2の方が空の色が鮮やかだ。
なお、Xperia Z2にはZ1にはあったガラスの飛散防止フィルムが、ディスプレイ面と背面どちらにも貼られておらず、これも鮮やかな表現に貢献している。
スマホで撮影した写真はスマホで閲覧することが多いので、個人的には画質向上よりも、ディスプレイの改善の方がうれしく思う。
Xperia Z2はIPS方式の液晶を採用しており、Xperia Z1よりも視野角が広がり、斜めからでもクッキリと表示できる。何人かで写真を見たりするときは、視野角が広い方がいいだろう。
Xperia Z1のカメラはフォーカス音とシャッター音が大きく、静かな場所で写真を撮るときによく気まずい思いをしたが、Z2のフォーカス音とシャッター音はZ1よりも小さくなっている。地味ながらうれしい部分だ。
従来のXperiaでは、マナーモード(サイレント)設定時でも、スクリーンショットを撮るとシャッター音が鳴っていたが、Xperia Z2ではマナーモード中には無音でスクリーンショットを撮れるようになった。電車の中や静かなところでメモ代わりに画面を残すときにありがたい。ただし、カメラ撮影画面のスクリーンショットを撮るときは、マナーモード設定時でもシャッター音が鳴る。
なお、電源キーを長押しすると、「電源を切る」「機内モード」のほかに「スクリーンショット」を選べる仕様がZ2で復活した。
せっかく高級感があっても、指紋が付きやすいと気分がなえてしまう。Xperia Z2の背面には飛散防止フィルムが貼られていないので、指紋が目立たなくなっている。また、同じパープルを見比べてみても、Xperia Z2の方が鮮やかで美しい。
ほかにも、撮影機能の増加、日本語入力システムの進化(これは別途レビューしたい)、スマートバックライト・タップして起動・手ぶくろモードの追加、機能向上したスタミナモード、ホーム画面テーマのダウンロード対応など、Z1から改善された部分は多岐にわたるが、筆者にとってインパクトが大きいものを10個選ばせてもらった。パッと見は変化が乏しいXperia Z2だが、Z1からでも十分乗り換える価値があると感じた。
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