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» 2014年07月05日 20時08分 UPDATE

「SPAJAM 2014」本選開始――「日本文化を好きになる」アプリを2泊3日で開発中

アプリ開発の競技会「スマートフォンアプリジャム2014」(SPAJAM2014)の本選が開催された。「ハッカソン部門」で本選に勝ち進んだチームは、2泊3日でアプリを開発していく。

[田中聡,ITmedia]

 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)とスマートフォンアプリジャム2014実行委員会が、スマートフォンアプリの競技会「スマートフォンアプリジャム2014」(SPAJAM 2014)の本選を、7月4日から6日にかけて開催している。

 4月24日から6月3日まで、企画力とプレゼン能力を競う「企画部門」と、チームでエンジニア能力とデザイン力を競う「ハッカソン部門」の2部門で募集。企画部門では3チーム、ハッカソン部門では一般書類選考で残った8チーム、郡山・福岡・大阪予選を勝ち抜いた3チーム(計11チーム)が本選出場への切符を手に入れた。最優秀賞はハッカソン部門がシリコンバレースペシャルツアー、企画部門が賞金30万円となっている。

photo アイデアソンで出たアプリ案

 本選は千葉県房総・九十九里海岸沿いのホテル一宮シーサイドオーツカにて2泊3日で開催し、参加者は温泉(SPA)も楽しめることから「SPAJAM」という大会名となっている。本選で発表されたハッカソン部門のテーマは「日本文化を好きになる」。7月4日の前夜祭で実施した「アイデアソン」で企画を膨らませ、5日に中間プレゼン、6日に最終プレゼンをするという流れ。企画部門のテーマは「2020年のアプリ」で、本選は6日のプレゼンのみ行う。

 5日の中間発表では、ハッカソン部門を勝ち抜いた11チームが、開発しているアプリの途中経過を報告した。各チームは企画、デザイナー、プログラマーなどで構成されており、10〜20代の若手が多いフレッシュな陣容となっている。

photophoto 11チームが集まってアプリを開発していく

 Circulationは、コスプレーヤーが自分のコスプレ姿を投稿してほかの人から評価をしてもらう「コスパッド」というアプリを開発中。「クックパッド」のコスプレ版を目指しているという。コスプレを通じて日本文化を知ってもらうことを狙いとしている。

photo Circulation

 アンチキラキラ女子チームは、「Angry Birds」のような直感的に分かりやすい操作ができるゲームを開発中。「新しめコミカルレトロ」というデザインテーマを掲げている。

photo アンチキラキラ女子チーム

 Myxomycetesは、飲み会の「コール」が日本ならではの文化で面白いと着目し、スマホを振ったらコールや合いの手が鳴るアプリを開発している。忍者や侍などのアバターが応援をしてくれる要素も入れているという。

photo Myxomycetes

 ひとりっこりぃずは、歩数や消費カロリーなどを記録できる「ライフログアプリ」と「日本の歴史」をミックス。例えば、今日は○年前に「大塩平八郎の乱」が起きた、今日の歩数は昔の飛脚が○時間かけて歩いたのと同じくらい、今日の摂取カロリーは江戸時代の人が1日に取る何倍……など、自分の行動から歴史を学ぶきっかけになることを狙う。

photo ひとりっこりぃず

 株式会社グッドラックスリーが開発しているのはすごろくアプリ。止まったマスによって、日本の歴史上のさまざまな出来事が起き、すごろくを楽しみながら歴史を学べる。

photo 株式会社グッドラックスリー

 海賊コスプレで注目を集めていたチームが、パイレーツ・オブ・イチミヤン 〜ポセイドンのめざめ〜。スマホを使ったメンコアプリを開発しており、スマホを振りながら擬似的にメンコを遊べる。スマホをそのまま投げてしまいそうになる恐れもあるが、「面白いことにはリスクがあることを学んでほしい」とのこと。

photo パイレーツ・オブ・イチミヤン 〜ポセイドンのめざめ〜

 俺たちアクワイア開発軍!は、日本の素晴らしさが「残業にある」と考え、「残業をしているお父さんが戦う」という謎めいたゲームを開発中。企画担当者は「残業で世界を救う」と豪語していた。

photo 俺たちアクワイア開発軍!

 朝風呂ブラザーズは、和式トイレやエスカレーターで左側に寄る理由など、外国人観光客が日本で体験した分からないものを、写真で投稿して回答をもらう「KORE-NAVI」アプリを開発中。もう1つ、日本文化に関する質問に対して制限時間内に回答をするクイズゲーム「コレナニ?」も開発している。

photo 朝風呂ブラザーズ

 GONBEはまだテーマが決まっておらず、「スマホを風鈴にするアプリ」「空気が読めるようになるアプリ」「ボケたら突っ込んでくれるアプリ」から1つに絞る予定とのこと。

photo GONBE

 チームMizukiは、「外国人が一歩外に出て日本文化を感じられるサービス」「カードを提供する」「提灯もある」という3つの要素を紹介し、現時点では全体像の分からない謎多き内容となっている。

photo チームMizuki

 進撃のDMTC~Attack on Hacker~は、外国人観光客に向けた「MotenashiMap」を開発。「渋谷のおいしいラーメン屋を知っている」など、自分がもてなせることを登録し、外国人は自分の位置情報から近くの“もてなし人”を検索できる。アプリを通して日本のおもてなし文化を伝えながら、外国人に楽しく観光してもらうことを狙いとしている。

photo 進撃のDMTC~Attack on Hacker~

 最終プレゼンの発表は6日の9時〜11時なので、参加者は4日の夜から6日の朝までにアプリの企画を立てて、形にしないといけない。「昨日は気付いたら意識を失っていた」「3時間くらいは寝られた」とコメントするチームもあり、追い詰められている様子がうかがえた。完成度は「まだ企画を絞り切れてない」「20%くらい」「半分くらいはできている」など、チームによって差がある状況だ。

 この中間発表からどれだけブラッシュアップさせ、6日にはどんなプレゼンを見せてくれるのか? 本誌では追って詳細をリポートしたい。

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