―― いま、ドコモでiPhoneをSIMロック解除できないのは何故ですか。
加藤社長 それ(SIMフリー)があるので、それをお買い求めくださいという論理なのかと思いますけど。
(★ 何だか他人事のような発言。アップル主導だから?)
―― 新料金プラン、1GBあたりの単価が上がっているような気がするが、ユーザーからのクレームはないのか。
加藤社長 小さくしたときに高くなりますね。パックも一緒ですけども、10GB、15GB、20GB、30GBになるに従って、パケット単価が下がっていきますよね。そのひとつの設計思想でやっています。
―― ネットワークの負担を減らすというのもあるのですか。
加藤社長 大きいほうが単価としてお得だということになるかと思います。それ(最小のパケット単価)を単純に何倍もしていただきますと困ります。
―― いまでも旧料金プランを選べるが、新料金プランのほうが圧倒的に多いと言ったことはあるのか。
加藤社長 新しく動かれる方は新料金プランを選んでいただけていると思っています。旧料金プランの方は動きがなくそのままですね。
―― 新しく契約する人で旧料金プランを選ぶ人はあまりいないと。
加藤社長 おられないことはないですけど、その数はちょっといまは知らないので、あとで何か確かめていただければと。
―― 旧料金プラン、どれくらい残ると見てますか。
加藤社長 んー。なかなか難しいですね。逆を言えば、新料金プランがどれだけ行きますかということになる。長い目で見たときには、どうなんでしょうね。良くわかりませんね。
新料金プランのほうが、私は使い勝手があって、家族単位でいろんな設計ができると思うんです。そういう意味ではそこに収斂していってくれたらありがいたいです。
(★ まぁ、それなりの数を達成できそうな気がするけど。自分も新料金プランにして、電話する回数、時間が圧倒的に増えた。充分、元はとれている)
―― MNPでプラスが見えてきたと。
加藤社長 いや。プラスが見えてきたとは言っていません! そんな簡単じゃございませんよ。間違わないようにしてくださいね。社内的には頑張ろうやないかと。知恵を出そうと思っています。
(★ キャッシュバックはやらないと言い切っているので、MNPでプラスにするのは結構、難しいかも。ま、そのほうが経営的には健全で良いと思うけど)
―― セット割を解禁したとき、御社にとってどういったインパクトがあるのか。
加藤社長 セット割のみがものすごくクローズアップされるが、セット割になるかどうか、設計を考えないといけないと思っています。割引があったほうが良いとしても、どのような形がいいのか。難しい所だと思います。新料金プランのように全部似すぎても、お客さんの選択がないのかも知れませんし。
工夫はしようなと思っていますけども。なにぶん、卸の条件がさっぱりわかりませんので、その仕様の基本のところが決まっていない。なかなか難しいですね。
(★ セット割は割引原資をNTT側が負担するのかNTTドコモ側なのかがポイントになりそう)
―― 実現したときはMNPゼロになるかも知れないのか。
加藤社長 MNPとはちょっと別かも知れません。それとは別にモバイルのところでやれるかも知れません。トータルとしてそうなるかも知れません。一概には言えないと思います。
―― 今回の決算におけるMVNOの影響は。
加藤社長 私どもにMVNOさんが、たくさんおられます。その方々が増やしていただいたものが、我々に内包されているのは事実ですけども。どれくらいというは申し上げられない。一方では格安スマホだとか、MVNOを使った、さらに安いデータプランだとか、いろいろありますので、それが伸びていくのは、お客さんがそれを望んでおられて、そのような2台目、3台目という使われ方は良いことだと思っている。
新料金プランで契約者数、MNP流出、解約率に改善が見られているとのこと。収益的には減収だが、NTTドコモにとって良い流れができているような気がする。これで秋にNTT東西とのセット販売が始まれば、鬼に金棒といえる。
2014年以降はNTTグループが業界をかき回す気がしてきている。
© DWANGO Co., Ltd.