曲が作れないぼくでもiPhoneとボカロネットだけでボカロPになれた今なら1000円から(2/3 ページ)

» 2014年08月04日 18時56分 公開
[松尾公也,ITmedia]

作曲できなくても1000円でボカロPになる方法

 iVOCALOIDというのは、VOCALOIDの主な機能をiPhone、iPod touch、iPadで使えるようにしたiOSアプリ。簡単な伴奏に合わせて、入力した歌詞に合わせてVOCALOIDのメロディーを作ることができる。ゼロの状態から作曲することができるソフトだ。VOCALOIDのシンガーはアプリ1本につき1人ずつだが、けっこう種類がそろっていて、女声VOCALOIDとしては、VY1、蒼姫ラピス、メルリの3種類、男声VOCALOIDはVY2、合計4種類を購入して使うことができる。


alt VY1

alt 蒼姫ラピス

alt メルリ

alt VY2

 このiVOCALOIDがバージョンアップして、ボカロネットに対応したのだ。ボカロネットで自動作曲したVOCALOIDデータをアプリ内で読み込み、修正したものをまたボカロネットに投稿できる。伴奏もアプリに読み込んで再生できる。通常は1本2700円(税込)だが、ボカロネットスタート記念セールでそれぞれ1000円(税込)となっているので、これを機にそろえておくといいだろう。

 iVOCALOIDのメニュー画面1番右にある「V」のアイコンが、ボカロネットとの連携機能だ。これをタップすると、ボカロネットで自動作曲した楽曲のリストが表示される。その中から指定して「ダウンロードして開く」をタップすると、その曲がiVOCALOIDに読み込まれる。iVOCALOIDは17小節までという制限があるが、ボカロネットの無料会員で作成できるのは8小節までなので問題なく読み込める。プレミアム会員は32小節まで作曲できるのだが、iVOCALOIDを使う場合には16小節までにとどめておこう。

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 読み込まれたVOCALOIDデータはこのように表示される。

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 iVOCALOIDでは音量、音高、ビブラートの深さを調整できるのだが、ボカロネットからダウンロードしたデータは音量のみパラメータ調整が可能。伴奏データはBacking Trackとして読み込まれ、テンポ(BPM)情報もそのままだ。VOCALOIDシンガーが違う場合でも問題なく読み込まれる模様。

 iVOCALOIDにいったん読み込んでしまえば、さらに応用が効く。AudioCopy/Pasteという、iOSの楽器アプリで一般的に使われている仕組みを使って、VOCALOIDの歌声をほかの楽器アプリ、例えばGarageBandにペーストして、さらに別の楽器を加えたり、自分の声とデュエットしたりすることもできるし、そこからiMovieに読み込んで、撮影した写真や動画を編集してミュージックビデオを作成し、ニコニコ動画やYouTubeに投稿することもできるのだ。

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 iVOCALOIDとGarageBand、iMovieとの連携方法については、ちょっとバージョンが古いけどブログに書いたものがあるので、そちらを参考に。このときはGarageBandもiMovieも有料だったけど、今は無償。つまり、今ならセール中で格安のiVOCALOIDだけで、ボカロPになれるのだ。しかも作曲すらしなくて済む。

 でも、iVOCALOIDとボカロネットの組み合わせならば、GarageBandとiMovieすら不要。そのままYouTubeに投稿できる機能がついている。ピアノロールと呼ばれる方式のエディター画面が曲の進行に合わせてスクロールしていく動画がアプリ内部で作成され、それをそのままYouTubeに投稿することができる。歌詞もその中には入っているから、VOCALOIDミュージックビデオが簡単に作成・投稿できちゃう。

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 こんなに簡単に曲ができちゃうわけだが、無料会員だと制限がある。プレミアム会員との違いは以下の比較表を見るとよく分かるが、使っていて一番実感したのは、1日の作曲回数と、伴奏のバリエーションだ。無料会員は1日3回まで1カ月の上限が20回までだが、1カ月500円のプレミアム会員だと1日30回、1カ月で300回となっている。伴奏スタイルは15種類に対して125種類と、かなり細かい音楽スタイルに対応している。ポピュラーならば年代別の品ぞろえも豊富だ。

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