KDDI田中社長「Firefoxスマホ、結構オシャレですよ」――Firefox OSスマホはINFOBAR路線で確定か石川温のスマホ業界新聞(1/2 ページ)

» 2014年08月08日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 7月30日、KDDIの2014年度第1四半期決算会見が行われた。営業収益は前年同期比2%増の1兆206億円、営業利益は前年同期比9%増の1948億円と相変わらず好調だ。会見終了後には田中孝司社長の囲みが行われた。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年8月2日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


―― MNPは減ったとは言え、二桁万ぐらいは行っているのか。

田中社長 いや、ちょっとね。うちが言うと3社の数字がわかっちゃうんでね。ちょっと仁義上、言えない。

―― 発表になるんじゃないですかね、TCAから。

田中社長 MNPは発表にならない。それはいわゆる純増とか。どういう形で発表なるかはTCAのなかで議論している。ちょっと我々が先行して言うのはアレかなと。

―― ドコモだけ言ってしまいましたが。

田中社長 ドコモさんは言いたかったんじゃないですか。

(★ いまのドコモはイケイケだからなぁ)

―― 3月までMNPの数値をKPIにされていて、いきなり非公開というのはどうなのか。

田中社長 もともと、我々は別にアレだったんですけど、2社が発表を辞めて、ひとりだけ発表を続けるのは何だなぁ、と思って、辞めた経緯がございます。内部的にはわかってますし、(外部に)言ってないだけですから。

(★ さすがに毎月発表するのは、過剰な競争につながるかも知れないが、決算ごとであれば公表してもいいような気がするが)

―― KDDIが堅調だという状況に変化はないのか。

田中社長 数は減ったけど、競争環境はあまり変わってないなという認識です。

―― ソフトバンクが割を食ったのか。

田中社長 あんまり変わってないんじゃないかなぁ。規模がシュリンクしているけど、競争環境はあまり変わっていないと思いますね。

(★ 3社横並びの料金になって、MNPで移行するメリットがなくなったし)

―― 4〜6月は販促費も使わずに、端末もそんなに売れていない感じか。

田中社長 3月までが大きかったですから、4月はへこんで、5月が少し戻して、6月戻して、7月は増えてきたという構図ですね。

(★ 9月のiPhoneまでお休み期間に入った感じ)

―― またキャッシュバックが増えて来たのではないか。

田中社長 そんな風に見えますけどね。お店で誰かやられるというのはあるけど、我々としては進んでやっていないし、販売奨励金から見ると、基本的にはできない構図にはなっていますね。

(★ 夏モデルの在庫処分をどうするのか、これから注目かも)

―― では、不適切なキャッシュバックと言うことですか。

田中社長 そういうことを言って。(発言を記事に)取るから言いません。

―― 会見ではMVNOの躍進を懸念していたが、ケイ・オプティコム以外にパートナーを増やす方向にはないのか。

田中社長 自然体でやってますね、あれはどちらかというと接続ですから、料金が決まっちゃっている。事業者の接続料金が決まっているので、ケイ・オプティコムさんが頑張ったら、増える。ソフトバンクの回線を使っているところは少なく、ほとんどドコモさんですよね。

(★ MVNOが増えることを懸念していた田中社長。ドコモ傘下のMVNOにユーザーを獲られるくらいなら、ケイ・オプティコム以外でKDDI網を使うMVNOを増やした方がいいと思うんだけど)

―― 接続料がドコモよりも高いという指摘もあるが、どう解釈したら良いか。

田中社長 あれって、お客様向けの料金のように競争環境で決めるのではなくて、自分らのコストに対して、営業費用を除いて、回線数で割ったら、算出される構図ですから。ドコモさんの加入者数は多いですから、ドコモさんは約半分弱のコストになる。だから、それだけの値段になる構図ですね。割といじるところがないですね。

―― スマートパスが伸びている印象がないが。

田中社長 その通りですね。それは何でかと言いますと、端末の販売時にお申し込みになられるんで、第1四半期はさきほどご質問いただいたように、総販売台数が落ちております。少し伸び悩んでいるということですね。au WALLETの場合はどちらかというと、au WALLETの申し込みだけでいらっしゃるので、機種変や新規とはリンクしない。

(★ 夏モデルが売れていないと言うことは、さらにiPhoneに集中するということかな)

―― 今後、上位レイヤーなどネット上の取り組みはどうなっていくのか。

田中社長 気合い入れますよ、相変わらず。もうひとつはちょっとスマホをどう使うんだ、という観点のほうが、より強くなってきているので、au WALLETみたいなことを垂直立ち上げしようと言ってやっています。

―― au WALLETの決済額はどうでしょうか。

田中社長 結構、目標よりも高かった。

―― 新料金プラン、現状は旧プランも選べる状況だが、どちらが選ばれているか。

田中社長 まだ、新プランは音声の定額とデータの旧プランがセットになったものが今のキャンペーン。本気の新料金プランは8月13日以降なので、ちょっと何とも言えないです。

 どちらかというと、音声のMOUが大きい方、電話をたくさん、かけている方が動いてらっしゃるということですね。先を見るには9月ぐらいにならないと何ともいえないんじゃないかな。

―― どっちに入ってもらいたいとかあるか。

田中社長 あんまりどっちというのもないですね。本当に電話をしない人は旧プランに入られますし、電話している人は新プランに入るし。ただ、それだけですね。

―― 減収分は織り込んでいるのか。

田中社長 うん、うん。

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