8月末にリリース予定のアプリ「ステルス電卓」が話題を集めている。電卓なのにキーがなく、フリック操作だけで計算できるというものだ。使い勝手が良くおもしろそうなアプリだが、実はプリセットされている電卓アプリも、使いこなせばかなり便利らしい。
そこで、見たことはあるけど使ったことがない電卓のキーの使い方を、簿記の学校「堀川塾」塾長で税理士の堀川 洋さんに教えてもらった。
記号の意味は当然知っていても、電卓の機能として使っている人は少ないかもしれない「%」。簡単な操作で商品の税込み価格やセール品の割引価格などが算出できる。iPhoneの場合、例えば、2万5500円の商品が25%引きになっている場合の価格を求めたいときは、以下のように操作すればOK。
25500[−]25[%][=]19125円
スマホの電卓にも搭載されていることの多いメモリーキー。まずは、それぞれの意味を把握しよう。
例えば、「(28×41)−(19×38)」など、複数の数式を組み合わせた計算をしたい場合に便利です。以下のように入力すると計算できます。
28[×]41[=][M+] 19[×]38[=][M-] [MR]426
似ているようで、意味が異なる「AC」(または「CA」)と「C」。「AC(オールクリア)」は基本的に計算した情報をすべて消去するが、「C(クリア)」は最後に入力した数値だけを消去する。つまり、途中で入力ミスをした場合、「C」を押して一度「0」に戻して入力し直せば、そのまま計算を続けられるのだ。
「ただし、アプリによって、キーの意味や操作法が違う場合があるので、注意してください。普段使いだけでなく、簿記や不動産系の資格を目指している人も、知っておくと得ですよ」(堀川さん)
うまく電卓を使いつつ、“ひとつの機能に特化した”電卓アプリも入れておくと、さらにスムーズに計算できるだろう。月々の返済額が計算できる「どこでもローン計算」(iOS対応/無料)、海外通貨を換算できる「両替ルート計算無料版」(iOS対応/無料)、計算履歴が表示され、源泉所得税の計算にも対応している「LateCalc」(Android対応/無料)など、普段計算することの多いものに合わせて選ぼう。
意外と知らない電卓の活用法。頭に入れておくと日常生活はもちろん、ビジネスでも役立つはずだ。
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