次は「カメラ」。Xperia Z3とXperia Z3 Compactは、Xperia Z1/Z2と同様に、1/2.3型・約2070万画素のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載する。画像処理エンジン「BIONZ for mobile」や「Gレンズ」の搭載も従来通りだが、Gレンズの焦点距離がこれまでの27ミリから25ミリにアップデート。ISO12800までの高感度撮影に加え、電子式手ブレ補正機能も進化していて、暗所での撮影でもよりきれいな写真が撮れるようになっている。
さらにユニークな撮影を可能にするのが、新たに加えられた「サウンドフォト」「ARファン」「マルチカメラ」「フェイスイン」といったカメラアプリ。中でも注目したいのがマルチカメラ。この機能を使うと、Xperiaや、先日発表されたレンズスタイルカメラ「ILCE-QX1」「DSC-QX30」「DSC-QX10」などのソニー製Wi-FiカメラとNFCでペアリングし、Wi-Fi Directでマルチアングルな撮影ができる。インカメラに切り替えたり、画角のトリミングなども自由自在に設定可能だ。マルチカメラは、レンズスタイルカメラ×Xperiaの楽しみ方を、さらに広げる機能だといえるだろう。なお、これらのカメラアプリはXperia Z3 Tablet Compactでも利用できる。
続いては「音」。Xperia Z2ではハイレゾ音源対応のオーディオ機器につなぐことが条件だったが、Xperia Z3/Z3 Compact/Z3 Tablet Compactでは、デジタルノイズキャンセリング機能の搭載に加えて、単体でのハイレゾ音源の再生にも完全対応している。対応ヘッドフォンをつなぐだけでハイレゾ音楽を楽しめるほか、圧縮された音源をハイレゾ相当にまで高音質化する「DSEE-HX」も初搭載。従来の音源もより良い音で楽しめる。
最後にゲームファンにとっては目玉機能となりそうなのが、PS4の「リモートプレイ」機能だ。Xperia Z3/Z3 Compact/Z3 Tablet CompactをWi-Fi経由でPS4のリモートスクリーンとして使えるというもので、例えば家族がテレビを見るのでゲームがプレイできないといったときに、簡単な操作でゲームの画面を手元に持ってくることができる。
画面上に表示されるコントローラーでも操作できるが、画期的なのがオプションの専用マウントを付けた「DUALSHOCK 4」でプレイができること。実際にプレイしてみたが、ゲームの操作感はそのままに、画面だけ手元に持ってくるといった感覚だ。「PS Vita」向けのリモートプレイと同様に、LAN内での利用が推奨されるが、家中の好きな場所でプレイが可能になる。
Xperia Z3/Z3 Compact/Z3 Tablet Compactはいずれも、従来より高いIP65/68相当相当の防水・防塵(じん)に対応。Xperia Z3/Z3 Compactは日本を含むグローバルで、秋以降に発売を予定している。Xperia Z3 Tablet Compactの日本での発売は未定だが、展示機はLTE対応でnanoSIMがセットできるようになっていた。ぜひ、秋以降の発売に期待したい。
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